有機野菜や自然食品など安心できる食材・食品の通販宅配サービス|大地を守る会|おいしいオーガニック革命

カラダと大地を守るために、食べることからエコシフト。


要 旨

 有機食材宅配のパイオニア・大地を守る会は、東北の水産業復興支援のため岩手県釜石市のNPO法人東北復興支援機構に、放射能の高精度検査機器「NaI(Tl)ガンマ線スペクトロメータ」を無償貸与します。これは消費者の水産物への放射能の懸念による買い控えを、生産現場できめ細かく放射能測定することで払しょくするためです。三陸沖の水揚げが徐々に回復する中、放射能測定済みの魚として販売し、消費者へ購入をうながします。大地を守る会でも年内には、放射能測定済みの鮭として販売予定です。

●概要

■内容:「NaI(Tl)ガンマ線スペクトロメータ」を貸し出し、産地で放射能測定をする。
■目的:釜石市で放射能測定を実施することで、三陸全体の水産振興を後押し、日本の水産業を応援する。
■検査機器受渡日:11月23日(水)
■貸出先 :NPO法人東北復興支援機構 (岩手県釜石市)
 三陸の水産業復活のために漁師や水産関係者が活動するNPO法人。代表・山本知子氏。
■貸出機器:「NaI(Tl)ガンマ線スペクトロメータ」
 核種ごとの分析が可能な高精度検査機器。鉛シールド(厚さ50mmの鉛+厚さ3mmの無酸素銅)の利用で環境値の影響を1/10程度に減らし高感度な測定が可能。(EMFジャパン社 参考価格300万円/台)
■貸出期間:2~3年(状況により延長あり)


NaI(Tl)ガンマ線スペクトロメータによる検査の様子

■放射能測定内容:鮭など、尾崎半島周辺の定置網で漁獲される魚を1日に4~5種。その他、大地を守る会の干物の原料魚など、釜石以外で水揚げされた魚も測定を受け入れる予定。
■放射能測定した魚の販売:鮭(鮮魚)を年内より大地を守る会のウェブストアにて販売予定。
 大地を守る会のウェブストア https://store.daichi.or.jp/Top
■大地を守る会の放射能除染プロジェクトについて;これからも東北で第一次産業を続けられるように、大地を守る会が産地と連携して進める放射能除染対策。福島県の米生産団体・ジェイラップに放射能測定機器の無償貸与などを実施。

●放射能測定することで消費者の不安を払しょくさせ、三陸の水産業復興につなげる。

 福島第一原発事故がいまだ終息しておらず、また時間が経過するにつれて人々の放射能への不安が農産物だけではなく水産物へも移行してきました。三陸沖では徐々に水揚げを再開し始めていますが、漁師や水産流通、加工会社の人たちも消費者に買ってもらえるのかという漠然とした不安をいただいています。そこで水産関係者自らが魚介類の測定をして、事実と向き合って行くために、NPO法人東北復興支援機構を設立しました。 大地を守る会では放射能測定機器を貸し出し、釜石市でのこの先進的な取り組みを支援することで、三陸全体の水産振興を後押ししていきます。

【 機器貸出の経緯 】

 大地を守る会の日本の水産業を応援するプロジェクトチーム「おさかな喰楽部」は以前より、水産庁の上田勝彦さんが魚食振興を掲げて設立した任意組織「水産復興を考える会」に賛同して一緒に活動していました。その「水産復興を考える会」のメンバーを通じて、先んじて放射能測定体制を築いていた大地を守る会に声がかかり、放射能測定という形で三陸の復興支援に携わることにしました。
 大地を守る会ではすでに7月末より福島の米生産団体・ジェイラップに放射能測定機器を無償で貸し出し、放射能除染活動を実施し、測定した米の98.8%は放射能不検出にするという一定の効果を出しています。今回はNPO法人東北復興支援機構業へ測定機器を貸し出すことによって、水産業の復興にもつなげます。

●大地を守る会とは

自然環境と調和した、生命を大切にする社会の実現をめざし、1975年に設立のソーシャルビジネス(社会的企業)。安全・安心とおいしさにこだわった農・畜・水産物、加工食品、雑貨等をお届けする宅配サービス他を運営しています。現在、利用者数は約12万6千人、生産者会員は全国に2,500人(2011年9月末現在)。

お問い合わせ(取材ご希望の場合は、下記担当までご一報下さい)

広報担当:中川啓、齋藤史恵、宇田川千夏

連絡先
〒261‐8554 千葉県千葉市美浜区中瀬1-3
幕張テクノガーデンD棟21階
TEL
043-213-5860
FAX
043-213-5604
E-mail
press@daichi.or.jp




復興へ向かう大地を守る会の生産者。被災した山形・キノコ生産者から、釜石へ船の贈り物。岩手・ツナ缶メーカー新工場10月設立。

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