放射能、給食費未納問題、TPP、民間委託... 給食にまつわる問題を専門家に学ぶ学習会7/30、31開催 |
2012年7月17日 |
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要 旨
有機食材宅配のパイオニア・大地を守る会が事務局を務める2012夏期学校給食学習会実行委員会が、学校給食について学ぶ学習会を7月30日、31日に開催します。
今回の学習会では、給食についてのこれまでの問題点と現状など概要を知ってから、それぞれの専門家に現在大きく注目されている放射能問題への対応や、TPPを導入した場合の給食についてなど具体的な問題の解説をしてもらいます。さらに今回は、食の自給率向上をめざして小学校などで大豆を蒔く「大豆100粒運動」を展開している料理研究家・辰巳芳子さんの秋公開予定の映画の特別試写会も行います。
給食は多くの子どもたちが食べるにも関わらず、問題点やあるべき形について学ぶ機会がありません。今回は多くの方に参加していただいて、給食について考えるきっかけにしていただきたいと思います。
■名称:2012夏期学校給食学習会
■内容:2日間で給食の現状や抱える問題について学ぶ。
■日時: 7月30日(月)・31日(火)
■場所:牛込箪笥区民ホール(東京都新宿区箪笥町15番地)
大江戸線牛込神楽坂A1出口1分、JR飯田橋西口徒歩15分
東京メトロ東西線神楽坂2番出口徒歩10分
■参加費:2日間/6,000円、1日間/4,000円
(ともに資料代1,500円込)
※資料のみご希望の場合は1,500円
■定員:250名
イベント概要
■イベント内容:<1日目>
・学校給食の過去から現在~食の安全、放射能問題、PFI、民間委託~/ 牧下圭貴氏(学校給食ニュース編集担当)
・福島からの報告
・学校給食を日本の希望にしよう! / 辰巳芳子氏(料理研究家)
・特別試写会「天のしずく~辰巳芳子・いのちのスープ~」生き抜く知恵~ある料理家の物語~
<2日目>
・輸入食品-農薬・食品添加物・遺伝子組み換え食品~食をめぐる現在の状況/天笠啓祐氏(バイオテクロノジー情報室代表)
・レバ刺しを教材に 「塩素殺菌」、「放射線照射」は危険 新基準100ベクレルは根拠無し...生存基盤の崩壊が起きている / 里見宏氏(健康情報研究センター)
・TPPと私たちのくらし・食生活 / 鈴木宣弘氏(東京大学大学院教授)
・各地からの報告、意見交換会
■主催:2012夏期学校給食学習会実行委員会
■参加申込み:電話、FAX、メールにて、お名前、ご連絡先、参加人数、参加日程をお知らせください。
※お申込み締切は7月20日(金) 連絡先 全国学校給食を考える会(担当:前川、牛島)
TEL:03-3402-8902 、FAX:03-3402-5590、e-mail:kyushoku@member.daichi.or.jp
■取材お申込み:㈱大地を守る会 経営企画課 TEL:043-213-5860
●子どもたちの給食。食の安全性や放射能は大丈夫?
食の安全性、民間委託、未納問題...。昨年からは放射能、さらにはTPPに参加した場合の給食についての懸念も発生し、給食にまつわる問題は非常に多いのが現状です。この給食について、さまざまな視点で学ぶのが今回の学習会です。
給食にはいろいろ問題があるとは聞くけど何が問題なのかわかりくい、とも聞きます。今回の学習会では初めに給食の話題を毎月配信している「学校給食ニュース」の編集担当・牧下圭貴さんに、これまでの給食の問題や現在話題となっている問題について、総合的にお話しいただき、概要をつかんでいただきます。
また各問題点は、それぞれの専門家からお話しいただきます。現在大きく注目されている放射能問題は「食品衛生(食中毒)と内部被ばく」というテーマで里見宏さん(健康情報研究センター)に、また鈴木宣弘さん(東京大学大学院教授)には「TPPと学校給食」について解説いただきます。また、TPPに参加すると輸入食品が学校給食に多く導入されてしまうという懸念がありますが、そもそも輸入食品にはどのような問題点があるのかを解説してくれるのが、天笠啓祐さん(バイオテクロノジー情報室代表)です。そして、本来はどんな給食がよいかを実践・提案してくれるのが辰巳芳子さん(料理研究家)です。また、辰巳芳子さんはお話しに加えて、辰巳さんの秋公開予定の映画の特別試写会も行います。
●スケジュール(予定)
【 7月30日(月)】 10:00~16:15 (9:40 受付開始)
10:00~10:10 開会のあいさつ
10:10~11:30 学校給食の過去から現在~食の安全、放射能問題、PFI、民間委託~ / 牧下圭貴氏
11:30~12:00 福島からの報告
12:00~13:15 <休憩>
13:15~14:15 学校給食を日本の希望にしよう! / 辰巳芳子氏
14:15~14:25 <映写準備>
14:25~16:15 特別試写会「天のしずく~辰巳芳子・いのちのスープ~」
【 7月31日(火)】 9:55~16:15 (9:30 受付開始)
9:55~10:05 開会のあいさつ
10:05~11:25 輸入食品-農薬・食品添加物・遺伝子組み換え食品~食をめぐる現在の状況 / 天笠啓祐氏
11:25~12:35 <休憩>
12:35~13:55 レバ刺しを教材に 「塩素殺菌」、「放射線照射」は危険 新基準100ベクレルは根拠無し...生存基盤の崩壊が起きている / 里見宏氏
13:55~15:15 TPPと私たちのくらし・食生活 / 鈴木宣弘氏
15:25~16:15 各地からの報告、意見交換会
●講師プロフィール
辰巳芳子(たつみよしこ)
1924年、東京生まれ。料理研究家・随筆家。料理研究家の草分けだった母、辰巳浜子氏から料理の手ほどきを受け、日本の家庭料理を究め、独自にヨーロッパにも学び西洋料理の研鑽も積む。良質で安全な食材を次世代に伝えようと、広い視野と深い洞察に基づいて日本の食に提言を続けている。
天笠啓祐(あまがさ けいすけ)
1947年東京生まれ、早大理工学部卒、雑誌編集長を経て、現在、ジャーナリスト・市民バイオテクノロジー情報室代表、法政大学社会学部大学院食と農研究所特任研究員。主な著書『遺伝子組み換え作物はいらない!』(家の光協会)、『地球とからだに優しい生き方・暮らし方』(柘植書房新社)、『くすりとつきあう常識・非常識』(日本評論社)、『いのちを考える40話』(解放出版社)、『遺伝子組み換えとクローン技術100の疑問』(東洋経済新報社)、『世界食料戦争』『生物多様性と食・農』(緑風出版)ほか多数。
里見 宏(さとみひろし)
1947年生まれ。健康情報研究センター代表。公衆衛生学博士。国立予防衛生研究所にて殺菌料AF2、石油蛋白、亜硝酸塩、照射食品、食品添加物などの毒性研究を行う。その後、国立公衆衛生院疫学部客員研究員として、インフルエンザワクチンの効果、魚の脂肪とアレルギー、川崎病、タバコ、アスベスト、カドミウム、子どもの骨折、難病などの疫学調査を行う。和光大学社会医学講師などを経て、現在聖心女子大学講師。東京都特殊疾病実態調査委員。全国学校給食を考える会顧問、照射食品反対連絡会世話人など。「食育!いちばんヤバイのはこどもなんだぞ」など著書多数。
●全国学校給食を考える会について:
全国学校給食を考える会は、今回の2012夏期学校給食学習会実行委員会の構成団体のひとつです。1978年に母親、教員など有志の呼びかけで発足。学校給食の正しいあり方について研究し、子どもの健康を守り、健全な発達を保証する学校給食制度の確立をめざしています。年に2回、学校給食夏期学習会、学校給食全国集会を開催するほか、地域において学校給食講座なども開催。また年に10回「学校給食ニュース」を発行。事務局を大地を守る会が担っています。
大地を守る会とは
自然環境と調和した、生命を大切にする社会の実現をめざし、1975年に設立のソーシャルビジネス(社会的企業)。安全・安心とおいしさにこだわった農・畜・水産物、加工食品、雑貨等をお届けする宅配サービス他を運営しています。現在、利用者数は約14万3千人、生産者会員は全国に2,500人(2012年3月末現在)
取材に関するお問い合わせ(取材ご希望の場合は、下記担当までご一報下さい)
広報担当:齋藤史恵、栗本遼、宇田川千夏
- 連絡先
- 〒261‐8554 千葉県千葉市美浜区中瀬1-3
幕張テクノガーデンD棟21階 - TEL
- 043-213-5860
- FAX
- 043-213-5604
- press@daichi.or.jp
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