有機食材宅配のパイオニア・大地を守る会（本社：千葉県千葉市代表取締役社長：藤田和芳）は、募金やパレスチナ関連商品販売を通じて、イスラエル軍による軍事攻撃を受けたパレスチナ・ガザ地区の被災者を支援します。
　募金は8～12月の間に2回行い、大地を守る会が販売している「オリーブオイル（パレスチナ自治区産）」の生産者団体UAWC（パレスチナ農業開発委員会）と現地NGOが共同で行っている支援活動に使用します。集まった募金は、食料・日用品を箱詰めした「フードバスケット」等に使われる予定で、支援対象は、農民・漁民を中心としたガザ地区で被害に遭った人びとです。第1回目の募金は8月22日～9月19日に行い、67,000円の募金が集まりました。これは特定非営利活動法人APLAを通して現地に送金する予定です。
　大地を守る会は「オリーブオイル（パレスチナ自治区産）」を、支援のために2005年よりフェアトレードで取り扱っています。2007年には会員へ基金を募って、歩くかロバに乗ってしか通れない石ころだらけのオリーブ畑の道に1.3kmの農道を作ったり、2012年からはイスラエル軍によって破壊されたオリーブ畑を再生するために、オリーブオイル12本の購入でオリーブの苗1本をパレスチナに送る「スマイルオリーブ基金」を始めています。この基金でこれまでの2年間に1,750本の苗を送り、現地の農民に喜ばれています。
　今回のイスラエル軍とガザ地区のハマス派との武力紛争は、8月に一応の停戦となりましたが、一般の人びとが暮らす建物も破壊されており、生き残った人々が暮らしを立て直すには、まだまだ時間がかかります。大地を守る会は、暴力で政治問題を解決する方法に反対し、UAWCの支援活動に賛同します。募金は会員のみの受付ですが、「スマイルオリーブ基金」はウェブストアでオリーブオイルをご購入するだけで、どなたでも支援していただけます。趣旨にご賛同いただき、告知にご協力いただければ幸いです。

　パレスチナではイスラエルによる領地拡大政策のため、恒常的にイスラエル軍によってパレスチナ人の家や畑が破壊され続けています。パレスチナ人にとって生活の糧であり、先祖代々引き継がれてきた文化であるオリーブ畑も同様に破壊されています。
　そんな中、2006年に大地を守る会では、世界の有機農業プロジェクトなどを支援するための「DAFDAF（ダフダフ）基金」を設立。第一弾の支援として、パレスチナのコーファジャマール村に1.3ｋｍの農道を建設しました。農道ができたことで、オリーブの木の手入れをしやすくなり、収穫後すぐに搾油所に持っていけるようになりました。その農道は「大地の道」と名づけられ、オリーブオイルの質の向上に直結しています。　

　また、オリーブを植え続けることは、イスラエルから土地を守ることにもつながるため、2012年からは基金でオリーブの苗を送ってパレスチナの農民を応援する「スマイルオリーブ基金」を開始しました。「オリーブオイル（パレスチナ自治区産）」1本購入ごとに24円が基金にたまり、パレスチナにオリーブの苗木を送ります。基金は大地を守る会、購入者、販売元のオルター・トレード・ジャパンが8円ずつ負担します。オリーブの苗木は約280円なので、12本のオリーブオイル購入で1本のオリーブの苗木を購入できます。これまでの約2年間で1,750本の苗木を贈り、現地の農民に喜ばれています。

　このオリーブオイルは化学的な処理や熱を加えられることなく圧搾され、酸度0.8％位以下のエキストラバージンオイル。パレスチナの農民がひと粒ずつ丁寧に収穫したオリーブから抽出した一番搾りです。また、青いトマトのようなさわやかな香りとスパイシーな後味が特徴で、2005年の発売開始以来会員から支持されています。

●スマイルオリーブ基金概要

■基金名　　 ：スマイルオリーブ基金～パレスチナに平和の苗木を送ろう～
■内容　　　 ：パレスチナにオリーブの苗木を送る基金。
　　　　　 　　　 1本オリーブオイルを購入するごとに24円が基金にたまる。
■基金開始：2012年10月8日～
■商品　　　 ：オリーブオイル（パレスチナ自治区産）
■販売　　　 ：大地を守る会の会員制宅配、ウェブストア
■価格　　　 ：1,817円（税別）※価格上乗せ済
■基金負担内訳：大地を守る会8円、購入者8円（販売価格に上乗せ）