幻の短角牛が駆け回る
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2016年4月21日 |
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有機食材宅配のパイオニア・大地宅配を運営する株式会社大地を守る会(本社:千葉県千葉市 代表取締役社長:藤田和芳)は、短角牛の山上げを見学し、北国の春の素晴らしさを満喫する「第5回山形村短角牛の山あげ&植林ツアー」を開催します。
日本で流通する牛肉のわずか1%の短角牛。東北と北海道のごくわずかな地域で育てられています。冬の間、牛舎で生まれて過ごし、春から秋は広々とした牧草地で放牧されます。年に一度、短角牛の仔牛を初めて牧場に離すことを「山あげ」といい、生まれて初めて野に放たれた仔牛が飛び跳ねて走り回る姿が見られます。
また、短角牛の飼育頭数減少で放棄された牧場を再び森に還すための植林も行うほか、地元のネイチャーガイドによる自然散策、薪割り、短角牛の生産者と民泊やBBQを通じて心温まる交流など行います。
短角牛の親子
植林の様子(2015年)
●開催概要
■開催日時:2016年5月6日(金)〜5月8日(日)
■訪問先 :岩手県久慈市山形町
東北新幹線「二戸駅」集合・解散二戸駅までの往復交通手段は各自手配
現地での移動はバス(参加費込み)
■参加費 :大人(中学生以上)25,000円 子ども(小学生以上)15,000円
■定員 :20名
■日程 :5月6日(金)【朝食× 昼食× 夕食○】
二戸駅にて集合→山上げ見学→牛舎見学→炭焼工場見学→平庭山荘→生産者とBBQ
5月7日(土)【朝食○ 昼食○ 夕食○】
総合農舎山形村見学→成谷牧野で植林・散策(昼食)→民泊
5月8日(日)【朝食○ 昼食○ 夕食×】
林業家訪問(間伐見学)→バッタリー村(昼食)→二戸駅にて解散
●飼育頭数はわずか1%。幻の牛、短角牛とは
和牛の一種「日本短角種」。先祖とともに生きてきた、北上高地の風土を体現するような存在です。
現在では岩手県を中心に飼育されていますが、その飼育頭数は、肉用牛全体からするとわずか0.12%。
当社では、誕生から出荷まで岩手県久慈市山形町で育ち、国産の飼料だけで育った短角牛を「山形村短角牛」として紹介しています。
人工授精、屋内飼育が一般的な黒毛和種とは異なり、牛本来が持つ生命力と風土の特徴を生かした飼育方式で、瑞々しくあっさりとした赤身肉が特徴です。
●30年以上前から続く、産地交流
しかし、短角牛の絶対頭数の少なさや季節分娩が主流のために通年出荷出来ないこと、赤身肉のため評価が低くなってしまうことなどから、経営は苦しい状況が続いていました。
また、当時は畜産業界は近代化が進むと同時に、生産効率をあげるために、本来草食動物の牛に、高カロリー・高タンパクの飼料を与えたり、狭い畜舎での密飼いが社会的に問題になっていました。
消費者にとっては、普段食べているものを育てる環境や生産者の人柄を感じ、都会では出来ない自然体験をすることができ、生産者にとっても、都会の情報や消費者の考え方を知る良い機会となっています。
●「成谷牧野」での植林体験
今回、植林体験を行う「成谷牧野(なりやぼくや)」は、かつては短角牛の放牧地でした。放牧地は、森を切り拓いてつくられます。短角牛の消費の減少で閉鎖が決まるにあたり、国よりこの牧野をお借りし、短角牛を食べてお世話になった私たちの手で森に戻そうと、少しずつ植林を進めています。
植林体験を含め、2・3日目のプログラムでは森林インストラクターの中野 雅幸(なかの まさゆき)さんにガイドをお願いしています。
下記のようなことが取材できます
- 消費者、生産者インタビュー
- 短角牛の生産者の民泊体験(郷土料理体験他)
- 植林、間伐見学等、地元の山仕事体験
この他、ご要望に応じて対応させていただきますので、ご相談ください。
大地を守る会とは
自然環境と調和した、生命を大切にする社会の実現をめざし、1975年に設立のソーシャルビジネス(社会的企業)。安全・安心とおいしさにこだわった農・畜・水産物、加工食品、雑貨等をお届けする宅配サービス他を運営しています。現在、利用者数は約27万9千人、生産者会員は全国に2,500人(2016年3月末現在)。
取材に関するお問い合わせ(取材ご希望の場合は、下記担当までご一報下さい)
広報担当:石井、町田、鷲尾
- 連絡先
- 〒261‐8554 千葉県千葉市美浜区中瀬1-3
幕張テクノガーデンD棟21階 - TEL
- 043-213-5860
- FAX
- 043-213-5604
- press@daichi.or.jp
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