細川モモさんの、おいしくてためになる食材辞典。今回は、アサリの栄養と簡単レシピをご紹介します。
鉄を多く含むアサリは、貧血の改善などに最適な食材。「造血のビタミン」と呼ばれ、悪性貧血を防いでくれるビタミンB12の含有量も貝類の中でトップクラスを誇ります。
さらに、アサリにはマグネシウムとカルシウムも豊富。マグネシウムはカルシウムとともに神経を支配することで筋肉の収縮・弛緩を行う非常に重要なミネラル。腸の蠕動運動や心臓の筋肉もこの二つのミネラルに大きな影響を受けています。特にマグネシウムはストレスによって消耗しがちなので、積極的に摂取したいですね。
殻の模様がくっきりとしていてしっかりと口を閉じ、水管を出しているものを選びましょう。むき身なら、身が太りぷっくりしているものがおすすめです。殻付きは、調理する前に3%の塩水に2~3時間漬けて砂出しをします。暗い所で放置したほうが、より砂を吐きます。殻と殻をこすり合わせて、よく洗ってから使ってください。また、加熱しすぎると身が固くなるので注意が必要です。
できるだけ買ったその日に使い切った方がよいですが、3%の塩水に浸したまま冷蔵庫の氷温室で仮死状態にすれば、1週間はもちます。
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おすすめ! アサリレシピ「アサリとアスパラガスのワイン蒸し」
アスパラガスに含まれるアスパラギン酸は、疲労回復に効果があると言われています。また、ビタミンB群も豊富で、アサリに含まれるマグネシウムやたんぱく質と一緒に摂ることでストレスに負けない体作りをサポートします。さらに、アスパラガスには葉酸も入っているので、アサリと組み合わせて食べれば、貧血対策にもってこいの1品になります。
【材料(1人分)】
- アスパラガス……4本
- アサリ(殻つき)……100g
- ミニトマト……2コ
- 赤唐辛子……1/2本
- 白ワイン……40cc
- 塩……少々
- にんにく……1/4片
- オリーブオイル……大さじ1
- パセリ……適量
【作り方】
- アサリは砂抜きをし、殻をこすり合わせてよく洗っておく。アスパラガスは根元のかたい部分をピーラーでむき、斜め薄切りにする。赤唐辛子は種を取る。ミニトマトは1/2に切り、にんにくは皮をむいてみじん切りにする。
- フライパンにオリーブオイルを熱し、にんにくと赤唐辛子を弱火で炒め、香りが立ったら赤唐辛子を取り出す。
- ②にアスパラガスとアサリを加えて炒め、白ワインを加えたらフタをする。アサリの口が開くまで弱火で5分程加熱する。
- ③に塩を加え、器に盛ったらパセリを飾って完成。
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こちらもおすすめ! 「アサリと豆腐のキムチスープ」
アサリの動物性たんぱく質と豆腐の植物性たんぱく質を組み合わせた、アミノ酸がバランスよく摂れる1品です。豊富なたんぱく質とたっぷりの野菜で満足感もあり、夜遅めの食事にもおすすめです。
【材料(1人分)】
- 木綿豆腐……1/5丁(70g)
- アサリ(殻付き)……25g
- 白菜キムチ……10g
- ニラ……1/15束(15g)
- 塩・こしょう……少々
- ごま油……小さじ1/2
- 醤油……小さじ1
- 水……200cc
【作り方】
- アサリは砂抜きをし、殻をこすり合わせてよく洗う。ニラは3㎝程の長さに切る。
- 小鍋にごま油を入れて白菜キムチを炒める。アサリを加え、口が開いたら水を入れて豆腐をくずしながら加える。
- フツフツと沸騰してきたら、塩・こしょうで味をととのえ、ニラを加えてひと煮立ちしたら火を止めて完成。
細川モモ
予防医療コンサルタント/社団法人Luvtelli 東京&NewYork代表理事/2011~2015ミス・ユニバース・ジャパンビューティキャンプ講師/農林水産省「地域食文化活性マニュアル推進・検討会」委員/『細川モモの美人食堂』(主婦の友社)、『タニタとつくる美人の習慣』(講談社)発売中