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気になる産地を訪問 大人の遠足 ~山形編(後編)~

山形県ならではの味、在来品種と田舎ごはん

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“大人の遠足”〜こだわりの食材との出会い~ 

古来から伝わる在来種、「日本むかし野菜」。「貴重な種を守りたい」という思いを持った生産者さんと連携して、在来品種の野菜を商品化したのが、大地宅配の「日本むかし野菜」シリーズです。

 

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在来品種とは、日本各地の農家が長年栽培と種採りを繰り返しながら、その土地の気候風土や地域の特性を生かして育て継承してきたものです。種の採種や栽培の手間もかかるうえ収穫量も少ないのですが、土地本来の特性に合わせて育った個性豊かな形や力強い野菜の味わいが魅力です。

そんな貴重な在来種の種を絶やさず、次の世代へとバトンを繋げていくことを目的とした取組みのひとつが、添加物不使用、安心・安全でおいしい離乳食ブランド『bebemeshi』とコラボレーション。世代や時代を超え、生産者が大事に守り育ててきた野菜を、これからの未来を担う子どもたちに届けたいというメッセージを込めて、これまでにない在来種の離乳食メニューを開発しています。

 

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今回は在来品種「日本ほうれん草」の生産者を訪ねて、山形県の『おきたま興農舎』にお邪魔してきました。

『おきたま興農舎』は、北緯38度線を挟んで、南に吾妻連邦、西に飯豊、朝日の連山、東は奥羽の山々に囲まれた山形県南部に位置する置賜地方で、遠く弥生の時代より農耕の歴史を刻んできた日本有数の純農村地帯です。

昼暑く夜涼しい盆地特有の気象条件と、長年培われた豊かな土壌、勤勉な農家の技術とが相まって生鮮野菜を含む農産物の宝庫となっています。bebemeshiと大地宅配コラボ企画の離乳食としても好評発売中の「日本ほうれん草」の畑では、収穫体験もさせていただきました。

山形市風間の柴田氏親子二代に渡り受け継がれ選抜育種された、西洋種の掛け合わせのない、日本で古くから栽培されてきた東洋種のほうれん草。『おきたま興農舎』では、山形市の種苗店から種を入手して栽培しています。葉の力強さもそうですが、根っこの赤身が強くその甘みにビックリ。さらに寒くなると、根っこから茎にかけての甘さが果物並みになるそう。

 

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西洋ほうれん草と違い、大株でアクが少なく、シャキシャキした食感が特徴です。

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ほうれん草の葉につきやすいベト病に耐性がないので、リスクが高い農薬不使用の栽培は珍しいそう。ほうれん草の本来の生理に合わせた秋播きにより、ほうれん草の本来の旬の秋冬にしか食べられないというのも「日本ほうれん草」ならでは。

 

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お昼はおきたま興農舎の小林さんの築200年の御宅で山形郷土料理をいただきました。

在来種を使った農家ごはんメニューはどれも、どこか懐かしいような、それでいてとても味わい深く、舌と心に沁み渡りました。日本ほうれん草となめこのおひたしは、たっぷりの大根おろしと和えて。

 

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食用菊「もってのほか」の胡桃和え。「もってのほか」と胡桃の相性が抜群です。

 

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干したあけびで、牛肉とニンジン、ゴボウを巻いてかんぴょうで結んだ「干しあけびの肉詰め巻き」は、食感も楽しめます。

 

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「芋煮」は小林家風。里芋、曲がりネギ、牛肉、こんにゃくが入った醤油味の汁ものです。美味しいうえに体の芯まで温まり、皆おかわりまでいただきました。

 

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その他にも、

山形青菜のしょうゆ一夜漬け

茎立菜干しの煮物

焼き曲がりネギのローストビーフ巻き

山形赤根ほうれん草の海苔巻き

もってのほかのお浸し

冷や汁

松茸ごはんおにぎり

発酵発芽つや姫玄米おにぎり

など、身体に優しいお料理の数々をお腹いっぱいいただきました。

 

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おきたま興農舎(左から)代表の小林亮さん、奥様の清子さん、長女の薫子さん、妹の和香子さんと旦那様の温さん、恒平くんと周平くん

 

小林さんは「在来種はおいしさだけでなく、旬に食べると自然に体が求めるものを与えてくれる、これまで命を繋いでくることが出来た生態系に結びつく“食文化の遺産”だと思います。現在の旬を無視した食文化は、生態系から切り離されたバーチャルなものに思えます。その方向性の先に、遺伝子組み換え食品にも現れてきていると思います。今や在来種は食べてくれる人がいないと栽培も途絶えてしまう絶滅危惧種です。在来種を珍しいままにせず、積極的に食べてもらって、これからも“命をつないでいける生態系”に結びつく食文化を、次世代に受け継いでいきたいと思っています」と語ってくれました。

「日本むかし野菜」を離乳食にしたコラボレーションメニューは、在来種を次の世代へと繋げていくことはもちろんのこと、味覚発達の大切な時期である離乳食期にこそ、“本物の野菜の味”を赤ちゃんに体験させてあげたいという想いもこもっています。今後もさまざまな在来種の離乳食メニューを開発していく予定です。

www.bebemeshi.jp

 

日本むかし野菜の説明はこちら

大人の遠足 山形編 前編はこちらからご覧ください。

 

大地を守る会編集部

大地宅配編集部は、“顔の見える関係”を基本とし、産地と消費地をつなぐストーリーをお届けします。