販売数が減る食肉。消費者の不安を払しょくし、販売数増で被災地を支える。牛肉、豚肉を自社の高精度検査機器にて放射能測定を開始。7/25から、不検出の商品のみをお届け。 |
2011年7月22日 |
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報道関係者各位
要旨
有機食材宅配のパイオニア・大地を守る会は、いわて山形村短角牛(岩手県)の全頭と、仙台黒豚会(宮城県)の入荷生産者ごとの豚を核種ごとの分析が可能である高精度機器「NaI(Tl)ガンマ線スペクトロメータ」で毎週放射能測定をし、7月25日以降は放射能不検出のもののみ販売します。7月16日検査時点では、短角牛、仙台黒豚会の豚ともに不検出(検出限界値10ベクレル/Kg)以下です。また、大地を守る会では牛、豚ともに一頭買いをしているので、生産者、飼料、育てられ方が特定できます。短角牛の餌は、牧草、配合飼料ともに昨年収穫し屋内保管したものです。
仙台黒豚会の豚の餌は、今まで国産飼料米を一部配合していましたが、震災の影響で入手困難となったため100%輸入飼料です。
●食肉安全性確保のための施策概要
■放射能検査
・検査対象:いわて山形村短角牛(岩手県)の全頭
仙台黒豚会(宮城県)の豚肉(入荷生産者ごと)
※牛、豚ともに一頭買い
・検査方法:核種ごとの分析が可能である高精度機器「NaI(Tl)ガンマ線スペ
クトロメータ」で、大地を守る会習志野センター内畜産加工場に入荷後即座に検査実施
※放射性物質が検出限界値(10ベクレル/Kg)以上が検出された場合は、その生産者の肉の流通を一旦保留し、飼料状況などを確認。
・検査日(肉の入荷日):短角牛→毎週金曜日
仙台黒豚会→毎週火曜日、水曜日、土曜日
■餌について
・短角牛:牧草→昨年収穫したものをラップでまいて保管。
稲わら→昨年収穫したものを屋内保管。
配合飼料→昨年収穫分のもの。
・仙台黒豚会:100%輸入飼料(※国産飼料米を混ぜて提供していたが、震災後飼料会社が被災し、飼料米の混合ができなくなってしまったため)
■短角牛について
短角牛は夏には山に放牧し、冬には牛舎で暮らすが、今年出荷される牛は、震災後牛舎で暮らしていた。※今年春産まれた母牛と子牛は放牧している。
■除染などの取り組み:
・北里大学と放牧牛の安全を確保するための共同調査を8月から開始。土壌や牧草地、飼料作物の放射能分析などを実施。
・牧草、稲わらの放射能測定を実施中。8月1日には調査結果が出る予定。
・飼料作物の一部の圃場で、除染効果のあるひまわり、アマランサスを播種済み。
NaI(Tl)ガンマ線スペクトロメータでの検査の様子。
細かく切ったものを容器に詰めて検査する。
●高精度機器にて放射能測定を実施
放射能の懸念のため、岩手県の短角牛、宮城県の仙台黒豚会の豚の販売数が落ちています。消費者の不安を払しょくするために、短角牛は全頭、仙台黒豚会の豚は入荷生産者ごとに核種ごとの分析が可能である高精度機器「NaI(Tl)ガンマ線スペクトロメータ」で放射能測定を実施し、不検出(検出限界値10ベクレル/Kg)のもののみ販売します。7月16日検査時点では、短角牛、仙台黒豚会の豚ともに不検出です。もし放射能が検出された場合は、一旦流通を保留します。
検査機器「NaI(Tl)ガンマ線スペクトロメータ」について:核種ごとの分析が可能な高精度検査機器。鉛シールド(厚さ50mmの鉛+厚さ3mmの無酸素銅)の利用で環境値の影響を1/10程度に減らし高感度な測定が可能。外部機関「放射能汚染食品測定室」と同程度の機器。
●大地を守る会とは
自然と調和した社会の実現をめざし、1975年に設立された社会的企業。安全性とおいしさにこだわった農産物、畜産物、水産物、加工食品、雑貨品を会員制でお届けする宅配サービスを運営しています。現在、利用者数は約11万6千人、生産者会員は全国に2,500(2011年3月末現在)。
お問い合わせ(取材ご希望の場合は、下記担当までご一報下さい)
広報担当:中川啓、齋藤史恵、宇田川千夏
- 連絡先
- 〒261‐8554 千葉県千葉市美浜区中瀬1-3
幕張テクノガーデンD棟21階 - TEL
- 043-213-5860
- FAX
- 043-213-5604
- press@daichi.or.jp
- 5月16日(月)に移転しました。
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