社会貢献活動(CSR)

フードバンクが社会で果たしている役割とは―セカンドハーベスト・ジャパンの活動現場から

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こんにちは、大地を守る会・CSR推進部の鈴井です。大地を守る会は食べ物を捨てない社会をつくるためさまざまなアクションを行っています。そのひとつとして物流センターで使いきれなかった食材をフードバンク「セカンドハーベスト・ジャパン」(以下「2HJ」)に提供しています。食品ロスや貧困問題が大きく取り上げられる今、2HJの活動現場を取材しましたので、そのレポートをお届けします。<前編はこちら

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ふとしたことで生活に困ることも。社会的備えとしてのフードセーフティネット

そもそもどうして、こうした仕組みが必要なのでしょうか。本当にちょっとしたことで、食べ物にすら困るという状況が、すぐそこにある社会だから、ではないでしょうか。 食料支援の現場で、お買いものカゴ2つ分の食べ物を受け取っていた、ある女性がここに来ることになった経緯を話してくださいました。
『夫がバイクでケガをして、力仕事なので働けなくなってしまって。役所に相談したらここを紹介されて。私がアルバイトを始めましたが、子どもが寝ている間に3時間くらいだけで』
お子さんが4人いて一番上の子が小学校低学年だそう。
『野菜は毎日食べさせてあげたいです。家族の身体のことを考えたらしっかり食べさせたいです』
今後のことも聞いてみました。
『私たちより必要としている方もいるので、働けるようになったら私たちはもうお世話にはなりません。ただケガが治っても就職活動しないといけないのでもう少しお世話になりますけど』
女性は明るく答えてくれ、2HJスタッフにお礼を言って、帰って行きました。ふとしたことで生活が苦しくなるということは、決して他人ごとではないはずです。 例えば消防署や警察は地域の安全を守るための仕組みであり、国民健康保険などは病気やケガに対応するための社会保障の仕組みです。そうした公的制度に「食」の観点を加えたフードセーフティネットの構築を、2HJは目指しています。

大地宅配の見慣れた野菜たちが支援現場に並んでいました

 

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どの国にも守ってもらえない、国をこえて避難せざるをえなかった人への支援

もうひとつの現場にもお邪魔しました。そこは難民支援活動のランチ会。2HJなどから食料提供を受けています。「難民」…身近にいますか? 難民とは… 1951年の「難民の地位に関する条約」では、 「人種、宗教、国籍、政治的意見やまたは特定の社会集団に属するなどの理由で、自国にいると迫害を受けるかあるいは迫害を受ける恐れがあるために他国に逃れた」人々と定義されています。※1 やむにやまれぬ事情で生まれ育った国を逃れ、家族から離れ、避難せざるをえなかった人たち。日本では2016年に10,901人が難民申請をしており、認定されたのは28人でした。※2 そうした人は偶然に日本のビザが取れたから来たという人も多く、言葉も分からない、社会の仕組みもわからない、という方がほとんど。つまり生活自体がままならない。 今回、カトリック東京国際センター(CTIC)がカトリック本郷教会で行う、ランチとおしゃべりの会に参加させていただきました。ここでは、日本語教室や食料や衣類の提供をしながら、まずは日本で知り合いを作り、信頼できる人間関係を築きます。そして不足しがちな栄養を補い、暖かい手料理を食べてもらうためにも、和やかな雰囲気でランチ会が開かれていました。 「難民」の社会的定義はどうあれ、そこにいるのは1人の人。元々はスキルや教養のある人も多くいます。安定した生活が送れるようになるまで、衣(医)、食、住の支援を必要としています。   

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さいごに

流通の過程で処分せざるをえなくなった食べ物が、このような形で誰かの役に立っているとは、取材をするまで実感を持てませんでした。丹精込めて作られた食べ物がやむをえず行きどころがなくなったとき、次の活路があること。そして生きるための基礎である食べ物に困っている人が多くいること。 これをつなげる役割は今の社会には欠かせない存在であることが実感でき、そして食べ物の流通に携わる者として背筋が伸びる思いがいたしました。 今日からできるアクションについて、一緒に考えてみてください。(大地を守る会・鈴井孝史) >>セカンドハーベスト・ジャパンはこちらから<< >>支援の方法はこちらから<< >>大地を守る会のアクションはこちらから<< 参考 ※1)国連難民高等弁務官事務所 ※2)法務省入国管理局

大地を守る会編集部

大地宅配編集部は、“顔の見える関係”を基本とし、産地と消費地をつなぐストーリーをお届けします。