暑い季節には、やはりビール。中でも、味や製法にこだわった「クラフトビール」専門店が、最近になって続々とオープンしています。小売店でも、多くの銘柄が扱われるようになりました。
すっかり市民権を得た感もありますが、「クラフトビールとは何ぞや」と改めて問われると、答えに窮する方も少なくないでしょう。その回答となる基礎的な知識を、クラフトビールの魅力とともに解説します。
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そもそも「クラフトビール」ってどんなもの?
クラフトビールは、大手ビールメーカーの工場で大量生産されるものと違い、小規模な醸造所で作られたオリジナルのビールです。地域限定で生産される「地ビール」のことをクラフトビールと呼ぶ場合もあります。
多くのクラフトビールは、発酵中に酵母が上面に浮かぶ「上面発酵」を利用して作られます。大手ビールメーカーの造る「下面発酵」のラガービールに比べて、力強い味や香りが特徴だと言われています。
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「エール」「ホワイト」など、味も見た目も千差万別
クラフトビールと一口に言っても、醸造所によって製造方法が違い、たくさんの種類があります。国内で手に入りやすいのは次のビールです。
- エールビール
深いコクが特徴で、大手メーカーの醸造するラガービールよりアルコール度数は高め。国内で手に入る物は、イギリス産の「バスペールエール」や国産の「よなよなエール」などがあります。 - ホワイトビール
醸造過程で小麦を多く使う、華やかな香りのビールです。オレンジピールやコリアンダーなどが使われたものもあり、苦みが少なく、いわゆるビールが苦手な方でも飲みやすい種類でしょう。 - スタウト
黒ビールと呼ばれるもので、イギリスの「ギネス」が有名です。醸造に使う麦芽をローストし、深いコクと香ばしさを味わえます。 - インディアン・ペール・エール(IPA)
大量のホップ(ビールの苦みと香りをつくるスパイス)が使用されており、強い苦みが特徴のビールです。独特な個性がクセになる人もいます。
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「独自性」で売り上げを伸ばすクラフトビール
これらのクラフトビールは近年人気が高まり、ファンも増加傾向にあります。製造量の少なさや輸入コスト、製造にかかる原料コストなどの要因から、大手メーカーのものに比べて価格が高く(特に外国産のものは1本500円以上するものも!)なりがちですが、オリジナルとして造り込まれた味や香りには、多くの方が魅了されているのが人気の秘密と思われます。
実際に、国税庁が平成25年に発表した「地ビール等製造業の概況」によれば、国内ビール大手5社のビール系飲料の出荷量は10年連続で減少し続ける一方で、地ビール製造会社166社の平均販売金額は約8700万円と前年と比べ14%増えています。
地域ごとに独自性があり、それぞれがコアなファンを獲得しているクラフトビールが、今後のビール市場をリードしていく可能性も十分あり得ます。
次の記事(後編)では、クラフトビールの種類ごとに、相性の良い料理や食材などを紹介します。