大地宅配が提案する「ていねいな食と暮らし」を学ぶ “大人の遠足”。
今回は「春の薬膳料理編」として料理研究家であり、中医薬膳師・国際中医師である村岡奈弥さんのご自宅兼スタジオにお邪魔して薬膳料理を教えて頂きました。今回は後編をお送りします。
前編の「蕪のポタージュ」「金柑と大根と三葉のサラダ」に引き続き、後編では
「鰆・独活・ルッコラのサラダ」
「バニラのアイスクリーム オレンジバルサミコミントソース」
をご紹介します。
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鰆・独活・ルッコラのサラダ
鰆、独活といった旬の食材をふんだんに使ったレシピ。春の到来を感じることのできる一品です。
<食材について>
- 鰆・・・体力回復の助けになる食材。
- 独活・・・肝と腎に働きかけ、春にできやすい湿疹などの予防の助けとなる食材。
- レモン・・・緩んだ身体を収れんする作用がある食材。
<材料>6人分
- 鰆 ・・・300グラム(適当な大きさに切り、塩を振っておく)
- 独活 ・・・2本(5センチの長さの短冊切りにし酢水に浸ける)
- ルッコラ・・・2袋(5センチの長さに切り、水につけシャキッとさせる)
- ケッパー(酢漬け) ・・・大さじ3(微塵切りにする)
- レモン・・・1個(皮はすりおろし、汁は搾っておく)
- 煮切りみりん ・・・大さじ1
- 天然塩・・・適量
- EXVオリーブオイル・・・適量
<作り方>
- ケッパー、レモンの皮、バルサモビアンコ、レモン汁少々、EXVオリーブオイル大さじ2、ケッパーの汁少々を混ぜあわせておく。
- 独活、ルッコラの水気をよく切り、少量のオリーブオイルで和え、器に盛る。
- 鰆の水気をよく拭き取り、フライパンで皮目から焼く。
- 2.のサラダの上に鰆を載せ、1.のソースをかける。
このレシピの主役は何と言っても旬の「鰆」。
今時期の鰆は身離れがよくフワフワ。そしてこちらも旬の食材、独活の持つ少しの苦味が鰆の美味しさを引き立ててくれていました。
日本の春ならではの食材、独活はなかなか活用方法が分からないという声もありましたが、これでレパートリーが増えました!という喜びの声も。
鰆を焼く際のポイントは
「よくフライパンを熱し、皮目から焼くこと。」ある程度焼ければ自然とフライパンから離れるので焦らないことが大事、とのアドバイスを頂きました。
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バニラのアイスクリーム オレンジバルサミコミントソース
身体に力が入らない時などに効果的な「酸味」を美味しく取り入れることができ、イライラしてしまった時に癒やしてくれるデザートです。
<食材について>
- オレンジ・・・消化を促し、肺を潤す食材。
- 卵・・・血などの体液を補う作用を持つ食材。
- 牛乳・・・身体を潤す食材。
- ミントの葉・・・目と頭をスッキリさせる食材。
<材料>6人分
- オレンジ・・・2個
- バルサミコビネガー・・・150CC
- ミントの葉・・・1~2パック
バニラアイスクリームの材料
- 牛乳 ・・・320CC
- 卵黄・・・4個
- 有機グラニュー糖・・・60グラム
- バニラビーンズ・・・3cm(割いておく)
- 生クリーム・・・大さじ4
- 飾り用ミントの葉・・・適量
<作り方>
- バニラアイスクリームを作る。
ボウルに卵黄を溶き、グラニュー糖を加えて白っぽくなるまで泡立て機でよく混ぜ合わせる。バニラビーンズを加えて沸騰直前まで温めた牛乳を混ぜながら加える。鍋に移し、混ぜながらとろみがつくまで弱火で火を通す。ボウルに漉し入れ、冷やし生クリームを加え、バットなどに流し冷蔵庫で冷やし固める。1cm角切りにしてフードプロセッサーにかけ、シャーベット状にし再び冷凍庫で冷やす。 - オレンジは実は房に分け、皮から出たオレンジの汁を絞りとっておく。皮はすりおろす。
- バルサミコビネガーにオレンジ汁を加えて煮詰め、オレンジの皮、ミントのみじん切りを加える。
- 器にアイスクリームを盛り、3をかけ、オレンジを飾り、飾り用のミントの葉を添える。
このレシピではオレンジが大活躍。オレンジの酸味とミントの爽快感が少しだけイライラしがちな春の身体を治めてくれるそうです。また、村岡先生直伝のバニラアイスクリームの作り方には参加者のみなさんも感心しきり。簡単にバニラアイスクリームが作れると大好評でした。
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家族のためのアレンジレシピ
蕪のポタージュは調味料にお塩しか使っていないため、「体調が悪い時に家族に作ってあげたい」という声が。村岡先生によると、具合が悪い時には梅干しを添えても良いそうです。
また、旬の蕪は柔らかいので煮るとすぐトロトロになり、お水と蕪、余ったお米をただ煮てお塩を加えるだけでも立派な朝ごはんになります。(新鮮な蕪は筋が多いので、場合によっては濾してください。)お子様向けには牛乳を加えても美味しく召し上がれます。
塩だけの味付けの場合、お塩の質にこだわってみることも重要です。ミネラル分の多いお塩を使うと美味しさがぐっと増すので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
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花粉症にはどうやって向き合う?
花粉症に効果的な食材は、金柑やミントなど清涼感のある食材。そして山芋や椎茸、セリなどの滋養強壮の力がある食材を積極的に食べることも大切です。元気な身体を保ち、代謝を良くすると、体内にアレルギー物質を溜め込まずにすみます。
また、食べ物だけでなく、実は夏~秋の過ごし方によっても症状の重さが関わってくるそう。ポイントは「きちんと汗をかくこと」。暑い季節に程よく汗をかいてデトックスしておくと、翌年の春を老廃物が少なくより代謝の良い状態で迎えることができます。
季節の素材を上手に取り入れ、心も身体も元気になる食事を
“大人の遠足”今回は「春の薬膳料理編」と題して村岡奈弥先生に春ならではのレシピを教えて頂きました。季節の野菜を最大限に生かして、体をいたわる「薬膳料理」。食卓を囲んだ後には、おいしいお食事の力でみなさんすっかり元気な笑顔になりました。おいしく頂くことが大事なことはもちろんですが、自分の身体の調子に耳を傾け、その季節に応じた食材選びをするだけで、食事を通して身体をいたわることができる、という学びがあった1日でした。
みなさんも身近な食材で「春の薬膳料理」、試してみてはいかがでしょうか?
お料理を教えて頂いた先生
村岡奈弥先生
http://www.cuisine-naya.com/
料理研究家。中医薬膳師。国際中医師。
著書に、「アンデスからのスーパーフード おいしい! キヌアレシピ」(成美堂出版)「家族をいたわるスープブック」(講談社)など。