身近な循環型代替エネルギー提案。会員から廃食油を回収し、その油で野菜を作って販売。「ゆかいな野菜物語」9/21発売開始。 |
2011年9月5日 |
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要 旨
有機食材宅配のパイオニア・大地を守る会は、大地を守る会会員より回収した廃食油をディーゼル燃料(VDF)化し、それを大地を守る会生産者がトラクターなどの燃料として利用して野菜を栽培し、その野菜を「ゆかいな野菜物語」として9月21日より販売します。廃食油を回収する生協などもありますが、野菜栽培にまでつなげたのは大地を守る会が初めてです(大地を守る会調べ)。太陽光発電機など特別に機器を持たなくても参加できる、生活に根づいた循環型代替エネルギープロジェクトです。
●ゆかいな野菜物語販売概要
■名称:ゆかいな野菜物語
■プロジェクト概要:大地を守る会会員より回収した廃食油をディーゼル燃料(VDF)化し、それを大地を守る会生産者がトラクターなどの燃料として利用して野菜を栽培する。その野菜を「ゆかいな野菜物語」として販売する。
■販売場所:大地を守る会の宅配、大地を守る会のウェブストア(https://store.daichi.or.jp) 、青果ショップ「大地を守る会」(銀座三越内)
■価格:同種の野菜の通常販売価格と同様。
■時期:銀座三越では9月21日、宅配では10月10日、ウェブストアでは10月13日販売し、すべて12月中旬終了。
■販売方法:銀座三越、ウェブストアは単品販売。宅配では登録制商品で1度登録すると8週連続で届く。
■品目:里芋、小松菜、サニーレタス、ブロッコリー、ミニ白菜が収穫時期ごとに出てくる。
■協力生産者:さんぶ野菜ネットワーク 富谷亜喜博さん(千葉県山武市)
■協力:経済産業省「平成23年度ソーシャルビジネスコンソーシアム新事業創出展開支援事業」
ゆかいな野菜物語のロゴとイラスト。「ゆ」は油、「かい」は回る、を意味しています。
イラストは名前通りの楽しいイメージを作りたいと、安齋肇さんにイラストをお願いしました。
●宅配業界初・回収した油を使って栽培した野菜を販売
今回のプロジェクトでは、会員から回収した廃食油を燃料(VDF)化し、それを燃料として使用して栽培した野菜を販売します。廃食油を回収している生協はありますが、野菜販売にまでつなげたのは大地を守る会が初めてです(大地を守る会調べ)。
5週間で1020リットルを回収し(8月22日現在)、ここから約970リットルのVDFが精製されました。廃食油1020リットルをゴミとして燃やさず、燃料として使用すると、2.1トンのCO2が削減できることになります。
また、VDFを利用した野菜栽培をしてくれるさんぶ野菜ネットワーク・冨谷亜喜博さんは、「軽油に混ぜて使用しているので、意外と畑ではてんぷらの香りがしない。燃料としては軽油と遜色ないので、混合率を高めていきたい」と意気込みを語っています。
●家庭からできる循環型代替エネルギープロジェクト
大地を守る会では、新しいエネルギーのあり方を考える「スイッチ!電力」アクションを実施しています。本取り組みは、太陽光発電機など特別に機器を持たなくても参加できる、生活に根づいた循環型代替エネルギープロジェクトです。今回は期間限定のプロジェクトですが、代替エネルギー創出とともに、CO2削減の効果も見込めるので、今回の取り組みをもとに来年以降の事業化を検討していきます。
★スイッチ!電力について: /info/news/2011/0422_2815.html
写真上:生産者の富谷亜喜博さんがVDFをトラクターに給油しているところ。写真下:大地を守る会会員から回収された廃食油。
●大地を守る会とは
自然と調和した社会の実現をめざし、1975年に設立された社会的企業。安全性とおいしさにこだわった農産物、畜産物、水産物、加工食品、雑貨品を会員制でお届けする宅配サービスを運営しています。現在、利用者数は約11万6千人、生産者会員は全国に2,500(2011年3月末現在)。
お問い合わせ(取材ご希望の場合は、下記担当までご一報下さい)
広報担当:中川啓、齋藤史恵、宇田川千夏
- 連絡先
- 〒261‐8554 千葉県千葉市美浜区中瀬1-3
幕張テクノガーデンD棟21階 - TEL
- 043-213-5860
- FAX
- 043-213-5604
- press@daichi.or.jp
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