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なんだかよくわからない「特栽」
「特別栽培農産物」ってどんなものかご存じでしょうか。「特別栽培農産物」(以降「特栽」)は、「特別栽培農産物にかかわる表示ガイドライン」(農林水産省)で「一般的な慣行栽培で使用される農薬及び化学肥料(窒素成分)の50%以下で栽培された農産物」と定められています。「慣行栽培」の基準は県ごとに違うため、特栽の条件を知りたい人はWebで「特別栽培農産物基準◯◯県」と入力すると、その地域の慣行栽培では農薬をどれぐらい使っているかが確認できます。意外と多いのにびっくりすることでしょう。
さて、特栽が一般的でない理由は、そのわかりにくさにあります。あまりにもざっくりとした基準なので優位性が伝わりにくいのです。例えば山形県慣行栽培標準使用基準表によると、コシヒカリの窒素成分は慣行栽培で6.12kg(10アール当たり)、のべ農薬成分数は20になります。これは、慣行栽培では除草剤を含め20成分の農薬を散布しているということ。「特栽」と表示して販売するためには、化学肥料の窒素成分を3.06kg以下に、農薬成分数を10以下にして栽培する必要があります。
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「特栽」のなかもピンからキリまで……
ここに悩ましい問題があるのにお気付きでしょうか? つまり、栽培初期に除草剤を1回使用し、農薬と化学肥料は全く使わず栽培したお米と、農薬10成分を全部散布し、化学肥料も使って栽培したお米が、同じ「特栽」表示で販売できるのです。「除草剤は田植え後に1回だけ使うけど、農薬も化学肥料も絶対に使わんもんね!」と苦労して栽培しても、一括りに「特栽=50%以下」の枠に入れられてしまうのでは、農家も「どうなのよ」と言いたくなってしまいますよね。そのわかりにくさから消費者も「特栽って言われても」と感じる人のほうが多いように思います。
少し残念な「特栽」ですが、実際にはこの基準で栽培するには相当の技術がないと難しく、特に果樹類の「特栽」はかなり優位性があるといえます。とはいえ、何もかもを一括りにして「特栽」「有機」「農薬不使用」と農薬の回数や肥料などで作物を評価するより、生産者の人となり、その栽培方針などを知った上で選択したほうがいいように思います。農産物は作り手の個性が如実に現れるものです。どんな思いでどのように作っているのかわかれば、「この人のものなら大丈夫!」と思える人が見つかるでしょう。お気に入りの生産者ができれば、大地宅配を10倍楽しめることでしょう。