大地を守る会 企業情報[ソーシャルビジネス(社会的企業)]

原発とめよう会

放射能から大地を守る

持続可能な社会をかんがえたら、原発は要らない。

原発の実態を知っていますか?

原子力発電所は、ウラン鉱石の採掘から発電、そして廃棄まで、それぞれの段階で放射能汚染を引き起こすという深刻な問題をかかえています。たとえば、海外のウラン燃料の採掘現場。環境だけでなく、周辺にいる人々にも放射能汚染の影響はおよびます。日本の原発だって例外ではありません。国内に55基ある原発で、被ばくしながら働く「被ばく労働者」について、どれだけの人が実態を知っているでしょう。下請け・孫請け会社の作業員が、被ばくの危険にさらされながら作業を行っていること。そして、白血病や骨髄腫になった人々がいることは、ほとんど知られていないのではないでしょうか。

さらに、原発を運転すれば必ず出る使用済み核燃料の存在。「核のゴミ」と呼ばれるそれは、あとあとまで強い放射能を出す危険物質。取扱いに細心の注意が必要なものです。ひとたび放射能が漏れ出せば、それこそ周辺環境の生態系にあたえる影響ははかり知れません。

本質的な解決はあるのか?

現在、使用済み核燃料の取り扱いかたには、選択肢が2つあげられています。ひとつは、使用済み核燃料を直接地中に埋めるやりかた。もうひとつは、使用済み核燃料からプルトニウムと燃え残りのウランを取り出して、あとに残った「高レベル放射性廃棄物」をガラスで固めた「ガラス固化体」として地中に埋める方法。日本は後者を選ぼうとしています。けれども実際にはまだ、それらをどこに埋めるかすらも決まってはいません。いったいどれほどの人が、こうした危険性の高いものを、自分たちの生活しているエリア内に積極的に受け入れようなどと思うでしょうか。仮に、受け入れ、埋められる場所が決まったとしても、根本的に解決したとはいえません。

「臭いものにフタ」式に、ひとまず日常生活の視界から隠しただけのこと。本質的な問題は何ひとつ解消されてはいないのです。

地震大国・日本は大丈夫か?

廃棄物から出る放射能の毒性は、数万年続くと言われています。気の遠くなるような時間と高いリスク。「核のゴミ」とは、人間の管理能力をはるかに超えたものだといえないでしょうか。旧ソ連のチェルノブイリで起こったような原発事故。日本でも、78年、99年には、合計三回の臨界事故が起きていますし、04年の蒸気もれ事故では原発の作業員が5人も亡くなっています。しかも地震大国の日本では、そのリスクはもっと高まるのではないでしょうか。07年の新潟県中越沖地震では、柏崎刈羽原発から放射能が空や海に放出されていますし、静岡県にある浜岡原発は東海地震の想定震源域のど真ん中。青森県の六ヶ所再処理工場でも、ほどちかい活断層の影響が心配されています。

原発がなかったら不便な昔に逆もどり?!

03年、電気の消費がアップする夏季に、東京電力の原発17基がすべて止まりました。でも、首都圏は停電になりませんでしたよね。「電力の約3割は原発から」と言われているのに、なぜでしょう?実は「電力の約3割が原発」というのは、使える火力発電所などを休ませ、原発を優先的に動かしていることの結果なのです。およそ一年に一度、燃料を入れ替えるために原発の運転を停止し、その間、予備の火力発電所を稼動させていますが、03年の夏季は、この予備の火力発電所を動かすことなどで電力をまかなえたわけです。冷夏だったとはいえ、原発に頼らなくても停電にならなかったということは事実です。猛暑の年であっても、原発抜きの発電で電気が足りなくなる事態は、毎年、真夏のほんの数日間の数時間だけなのです。

日本の野菜も汚染されたチェルノブイリ原発事故

86年に原発事故が起きたチェルノブイリは旧ソ連西部、現在のウクライナにあります。はるか遠い大地で起こった事故にもかかわらず、日本の野菜も放射能に汚染されました。もちろん、大地を守る会の野菜や牛乳も例外ではありませんでした。当時、大地を守る会では議論が高まりました。「放射能汚染された食べものを食べるべきではない」「では生産者はどうなるのか」「私たちが食べなかったら誰がそれを食べるのか?」…。結局この議論に決着はつかなかったものの、大地のちからと自然の営みを尊重しよう考える大地を守る会にとっては、「有機農業と原発」は本質的に相いれないものである、という確信を強めるきっかけとなりました。その土地や自然環境と共生するために大切なことは何か。大地を守る会はこれを考えていくうちに、脱原発にとりくむようになりました。食べ物を通して原発問題に関わりだしてから、20年以上活動を続けてきています。

脱原発に向けて、あらたなとりくみ

大地を守る会は、1986年から「原発とめよう!東京ネットワーク」という活動をすすめています。脱原発を願う人たちとのネットワークを広げながら、原発の危険性をひとりでも多くの人に知ってもらい、原発に頼らない社会の実現をめざすこと。自分たちの暮らす地域に原発をかかえている人たちや、原発の建設計画がある土地で反対運動をしている人たちと連携。署名を集めたり、講演会を主催したり、パレードを企画・参加したりして、少しずつですが仲間を増やしています。まずは自分たちから情報発信をして、できるだけ多くの人に知ってもらう。そして自分たちから率先してアクションを起こすこと。本当に大事な問題だからこそ、じぶんたちのこととして、地道に、きちんと活動していきたい。そうすれば必ず新しいうねりとなって、よい結果に結びつくと思うからです。

再処理

原発から出る使用済み核燃料からプルトニウムと燃え残りのウランを取り出すことを「再処理」といいます。このプルトニウムを燃料として使う計画があるのです。「再処理」なんていうとなんだか聞こえがいいし、推進する政府や電力会社も、「これはリサイクルなんだ!」なんて主張しています。でも、取り出されたプルトニウムやウランが有効利用されるメドは、現時点では立っていません。循環(=サイクル)にはほど遠く、事実上使い道などないのです。