大地を守る会 企業情報[ソーシャルビジネス(社会的企業)]

THAT'S 国産

国産の食べものを食べる、ということ。

食料自給率を上げ、自分たちの食べものに責任をもとう。

とっても低い食料自給率

日本の食料自給率はカロリーベースで40%。穀物に限って見てみると、重量ベースで約27%しかないといわれます。日本は豊穣な土地にめぐまれた国。人口が急増した現在でも、きちんと考えてのぞめば本来は、自分たちの食料を自分たちでまかなうことができるはずなのです。ところが穀物をはじめ、外国産の食料の値段が安いために、日本の生産物は激しい価格競争にたちうちできず、生産者の生活も圧迫されてしまっています。厳しい状況に国内の生産者は減るいっぽう。このことは同時に、食料自給率をもどんどん低下させていきました。

遺伝子組み換えの輸入作物

穀物は、私たちの食料であるだけでなく、牛や豚などの家畜の飼料としても使われています。畜産のための穀物は、そのほとんどが輸入品。そして輸入されてくる穀物は、遺伝子組み換え作物であるおそれがあるのですが、遺伝子組み換え作物を食べて育った牛や豚が、まったく影響をうけないかどうか、保障はありません。しかし、安く調達できることを考えると、輸入穀物が飼料として多用されることは市場原理からも避けられません。このように私たちの食の問題は、国産品と輸入品のあいだに横たわるさまざまな事情によって左右されています。

大地を守る会の考える国産の意味

いま、日本の畜産業は大きな問題を抱えています。それは、家畜の飼料を輸入品に頼っていることです。これらの飼料には大豆やとうもろこしなどの穀物が多く入っているのですが、それらのほぼ100%が輸入品です。畜産飼料の調達を輸入品に頼るということは、畜産業が世界の穀物相場に左右されるということ。特に最近では、大豆やとうもろこしなどの穀類が、食料として以上に新エネルギー(バイオエタノール)の原料として注目されているため、相場はどんどん値上がりしているのです。また、輸入品に頼った飼料である場合、遺伝子組み換えの有無がさかのぼって確認できないなど、食の安全性という面でも心配な点は多々あります。

お肉にも、飼料にもトレーサビリティ

そんななか、大地を守る会では、輸入飼料に頼ることなく、国内産の飼料を自給して畜産をしようと、THAT'S 国産という、「(穀物)飼料を100%国産のものにする」取り組みを進めています。たとえば、岩手県の山形村短角牛、仙台の豚、各地の卵用の鶏などでTHAT'S 国産にチャレンジしています。素性のたしかな国産の飼料を使い、責任を持って育てる。そして、それを支える大地を守る会が、会員のみなさんにお届けする。生産してから食べるところまで、その食べ物が、そしてその食べもののたべものが、どうやって作られてきたのか、道筋をさかのぼっていけることでもあるのです。大地を守る会は、日本の農業を支え、かつ遺伝子組み換え作物などの心配がない、安心して食べられるお肉を作っていこうとしています。

国産のものを食べよう

「THAT'S 国産」は、もともと「国産のものを食べよう」という考えを世の中に広めるために、大地を守る会が作った言葉。それが、やがて人間が食べるもののみならず、「牛・豚・鶏にも国産のものを食べさせよう」という意味へと広がっていきました。1996年には、THAT'S 国産豚を育てるために仙台黒豚会の養豚農家と契約。1997年には、THAT'S 国産短角牛、1997年にはTHAT'S 国産北浦シャモ、2000年にはTHAT'S 国産平飼卵に取り組みはじめました(THAT'S国産豚、北浦シャモは2010年7月末現在休止中)。輸入飼料に頼り切っている現在の日本の畜産の中で、穀物飼料をすべて国産でまかなうのは不可能ですが、そんななかでは、この取り組みはとても画期的なこと。食べる人の安全と、日本の環境のことを守ることを同じように大切に考え、各地域で取り組んでいこうとしています。このことを通じて、やがて日本の食料自給率を高めることにもつながっていると考えています。