朝食に食べるバナナやおやつタイムのチョコレート、眠気覚ましのコーヒー……。日本が輸入をしているこれらの食べ物がさまざまな問題を抱えていることをご存じですか? 世界から届いた5つのストーリーを通じて私たちが“今からできること(フェアトレード)”について一緒に考えてみませんか。
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世界初のバナナの「国際産直」
日本が輸入に頼っている代表的な果物にバナナがあります。歴史を振り返ると、輸入が自由化された1960年代ころからの輸入バナナは大量の農薬を使って生産されたものばかり。一方で、フィリピンのネグロス島では、砂糖の国際価格の暴落をきっかけに、人々が深刻な飢餓状態に陥っていました。「日本の人々に安心して食べられるバナナを」。そして「ネグロス島の人々に生産する力と現金収入を」。1989年、この2つの願いをつないだのが、農薬や化学肥料を使わずに育てたバナナの公正な貿易です。既存の商社や多国籍企業を通さずに、バナナを国際産直した世界初の試みでもありました。バナナは「バランゴン」という品種。現地にある数多くの品種のなかでも比較的流通の少ない品種だったので市場価格への影響もほとんどありませんでした。
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品質の改善も着実に
近年、ネグロス島でも、大企業が進出してプランテーションを行ったり、パナイ島やミンダナオ島などでは、とうもろこし(もちろん遺伝子組み換え作物!)など別の作物を栽培したりと、一時的に潤う生産者も増えているようですが、本当に生産者たちが幸せになれるかは疑問です。バランゴンバナナは初期投資が少なくてすむので小規模な農家でも始めやすいのがメリット。多くの生産者がバランゴンバナナの生産に携われるようサポートを続けていくことが大切です。 品質の改善にも力を入れています。収穫時の目安となる色つきのタグを付けたり、キズや虫害から実を守るために袋がけをしたり、工夫と改良を重ねています。物流の効率化など課題もまだまだありますが、バランゴンバナナがつなぐ生産者と消費者の関係を続けていくことが大切です。
(取材先/オルター・トレード・ジャパン)。
私たちの日ごろの買い物は、世界とつながっていて、世界を良くする力をもっています。フェアトレードはすべてを解決する万能薬ではありませんが、一人一人の小さなアクションが未来を変えていくのは確かです。ぜひフェアトレードに参加してください。
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