朝食に食べるバナナやおやつタイムのチョコレート、眠気覚ましのコーヒー……。日本が輸入をしているこれらの食べ物がさまざまな問題を抱えていることをご存じですか? 世界から届いた5つのストーリーを通じて私たちが“今からできること(フェアトレード)”について一緒に考えてみませんか。
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生物多様性のある森林農法
コーヒー豆は、赤道をはさんで南北緯25度間の通称「コーヒーベルト」という地域で栽培が盛んです。ウインドファームが取り扱うメキシコ産のコーヒーは、「トセパン協同組合」が育てた生豆を日本で焙煎したもの。今では22の市町村にわたり2万6000世帯もの組合員が参加するトセパン協同組合ですが、組合を設立する前の産地は、公共サービスも行き届かないような地域でした。また、大きな土地を所有する限られた家族だけが富を手にしており、貧富の差が激しい時代が続いていました。
この状況を変えようと地域住民が立ち上がり、1977年にトセパン協同組合を設立。試行錯誤の末、組合が継続して各生産者から適正な価格でコーヒーを買い取ることができるようになりました。さらにウインドファームとの出会いをきっかけにコーヒーを完全に有機栽培に転換し、森林農法を続けています。森林を伐採せずに作物を植えるので手間はかかりますが、森が豊かになり生物の多様性が保たれます。
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ともに働き、話し、考える
トセパン協同組合は、コーヒーなどの農作物に関わる仕事のみならず、幼稚園や銀行を運営するなど発展性のある取り組みを行っています。たとえば、銀行に預けたみんなの預金は、低い金利でほかの組合員への融資となります。また、以前は男尊女卑が根強い地域でしたが、今ではトルティージャ作りに女性が参加するなど、さまざまな生産プロジェクトで生き生きと働いています。
トセパン協同組合は現地の言葉で「トセパン・ティタタニスケ」といいます。これは、「ともに働き」「ともに話し合い」「ともに考える」という意味です。この組合のなりたちを表す言葉は、生産者と消費者の間にも必要なものかもしれません。
(取材先/ウインドファーム)
私たちの日ごろの買い物は、世界とつながっていて、世界を良くする力をもっています。フェアトレードはすべてを解決する万能薬ではありませんが、一人一人の小さなアクションが未来を変えていくのは確かです。ぜひフェアトレードに参加してください。
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