山形県高畠町は、日本の有機農業の先駆的な町。大地宅配の米や果物、野菜そして鶏肉など、多くの生産者がいます。今回この地域に取材に行った際、とても素敵なご夫婦にお会いしました。樹齢60年のりんごの樹を育てる本田さん夫婦の感動したお話しをご紹介します。(取材協力:おきたま興農舎)
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結婚の記念に植えたりんごの樹が世界的に有名なりんごに!
今からちょうど60年前の1956年。6本のりんごの樹が植えられました。
りんごの樹を植えたのは山形県高畠町で、今もりんご農家を営む本田さんご夫婦(お二人とも84歳)。結婚したての二人にとって、新しい門出の記念に植えた思い入れの深いりんごです。
結婚したばかりの頃、本田さんたちのりんごの畑には、達義さんのご両親が植えていた紅玉、やゴールデンデリシャス、スターキングなどもありました。二人が植えたのは「東北7号」という、青森県の農林省園芸試験場東北支場で誕生した品種。今や日本のりんごを代表し、世界中で愛されている品種「ふじ」だったのです。その頃出回っていた品種よりも食味が格段に向上し、日持ちもする「東北7号」には多くのりんご農家の期待が込められました。本田さんたちも、将来の自分たちの暮らしを支えてくれる希望のりんごの樹だと思ったそうです。「ふじ」と名付けられたのはその本田さんたちが植えた後のこと。この小さな苗木が日本はもちろん世界で栽培される品種になるとは思いもよらなかったことでしょう。
そのとき植えたふじは6本。いずれも樹齢60年を迎えて、今もなお立派に果実をならせています。台風の強風で枝が折れたりしたこともあったとか。傷口から病気が発生しないよう、本田夫婦は、それは大事に……我が子を育てるかのように育ててました。もちろんこのりんごの樹だけではありませんが、お二人はりんご農家を営みながら二人の息子さんを立派に育て、今は長男ご夫婦と一緒に暮されています。最初は数個しか実が成らなかった樹は、現在も、この1本のふじから約360kg収穫できるそうです。結婚してから苦楽を共にしたりんごの樹。本田さん夫婦の人生を、今も一緒に歩んでいます。
こちらの本田さんのりんご(ふじ)は、大地宅配で1月頃に発売する予定です。どうぞお楽しみに!
こぼれ話
大地を守る会のふじと言えば、長野県のりんご作りの達人・原俊郎さんのふじについて、何度かこのコラムでとり上げています。原さんの父、原今朝生(けさしげ)さんは、は、東北7号のふじの枝変わりで「色づきのよい」品種を見つけたことで有名なりんご農家です。