「あぁ、今年もこの季節がやってきた」
おいしさを知る人が心待ちにする「レタスの春」が始まります。
程よく冷涼な気候を好むレタス。冬から春へと移ろう季節のなか、手作業による温度管理を施されて、この時季、うまみが極まります。
特に、茨城県の飯塚一実さんが作るそれは、レタスの常識を超えるずっしりとした重み。
厚くしっかりとした葉の食感は、「ばりばり」とも、「しゃきしゃき」とも称されて、かむほどにみずみずしさがあふれます。
レタスを主役に、旬の味わいをお楽しみください。
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Recipe 1 レタスの海苔塩ナムル
【材料(2人分)】
レタス ・・・ 1/2~2/3コ
焼き海苔 ・・・ 1枚
塩 ・・・ 少々
ごま油 ・・・ 大さじ1
【作り方】
① レタスは大きめの一口大に手でちぎる。
② ボウルに①のレタスを入れて塩を振りかけ、手で全体をざっと混ぜたら5分ほどおく。
③ ②の水気を切り、ごま油を回しかけて全体に和える。
④ 海苔をちぎりながら加え、ざっと混ぜて器に盛り付ける。
★メモ★
中心の葉まで丸ごとおいしく食べ切れるレシピ。レタスの繊維を壊さないように手でやさしく混ぜて。
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Recipe 2 簡単レタススープ
【材料(2人分)】
レタス・・・ 3~4枚
とりがらスープ・・・ 1本(50g)
ごま油・・・ 適量
【作り方】
鍋に「とりがらスープ」と水300ccを入れて火にかける。
沸騰したらレタスを手でちぎりながら入れ、しんなりしたら火を止める。
風味付けにごま油をひとたらしする。
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はたけ便り
茨城県坂東市でレタス農家を営む飯塚一実さん。その畑は、利根川と鬼怒川の流れに抱かれるレタスの一大産地にあり、およそ7,000㎡もの大らかな敷地が広がります。
レタスは涼しい環境で育つ作物。繊細な葉をみずみずしく育てるには、適切な温度管理が要となります。
飯塚さんの畑では、お正月明けの種まきから春の収穫まで、畝を覆う長いビニールのトンネルを、手で開け閉めしながら栽培。閉めっぱなしだと温かくなって、病気が発生しやすくなり、開けたままだと、冷え込みで劣化する。
そのため、日々の空模様を見て、朝は9時、午後は3時ごろから、トンネルを開閉して回ります。広大な畑のすみずみを歩き、その時間は合計2時間以上にも。
そうして手をかけて育まれた飯塚さんのレタスは、さしずめ「春告げ野菜」。
ばりっと音を立て、葉の中に抱え切れない春の息吹が、口中にこぼれ落ちます。味わいを享受できるのは、ほんの2カ月弱。
引き立て役にはおさまらない存在感は、そのままで十分、ごちそうになります。
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保存のコツ
すぐ使えて便利。時短の葉物保存
葉をばらして洗い、水気を切って野菜用の鮮度保持袋に入れ、冷蔵庫へ。
サラダやスープなど、使いたいときにさっと使えます。2~3日で使い切りましょう。
味も香りも食感も
三拍子そろったおいしさ