社会貢献活動(CSR)

すごいのはデザインや福祉だけじゃなかった!幸福度世界一の国デンマークへ行ってきた

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デンマーク 北欧の小さな国デンマーク。どこにあるのかは知らなくても、デザインや環境、福祉の分野では耳にしたことがある人も多いかもしれません。 実は、デンマークは再生可能エネルギーに関する取り組みも盛んで、原発は1基もありません。 かつてはエネルギーの90%を輸入原油に頼っていて、オイルショックを機に、一度は原子力発電導入の計画も持ち上がったそうです。しかし、原発建設の前に国民が原発について学ぶことのできる猶予期間があり、結果的に、「こんな小さな国で事故が起こったら大変」と原発廃止の判断がなされたとのこと。民主主義のお手本みたいですね。 そんなデンマークのロラン島という島へ、再生可能エネルギーで100%自給しているという現場を見に行ってきました。  

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ワイナリーの畑から出た麦わらを……

麦わら

500kgの塊になった麦わらがベルトコンベヤーでボイラールームに運ばれます

国内で唯一チェリーワインを造るワイナリー「フレデリクスダール」では、畑から出た麦わらをボイラーで燃やし、熱を作り出していました。これで、ワイナリーや事務所の暖房、給湯をすべてまかなっているそうです。
お湯

熱で温められたお湯が各施設へ

さらに、余った熱は地域の暖房施設に販売。ワインの製造以外に、エネルギーでも収入が得られるなんて理想的ですね。 このツアーに参加した大地を守る会のお米生産者・千葉孝志さん(宮城県大崎市)は、「麦わらを使った同じ規模の仕組みを自分の地域に応用するのには難しい点もあるが、籾殻なら可能かもしれない」と語っていました。  

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酪農の家畜の糞尿も!

酪農が盛んなデンマークでは、バイオガスによるエネルギー生産も盛んです。 農家のペーダ-センさんは、藁による発電に加え、家畜の糞尿を有効利用していました。約1,500頭の家畜を飼育しているため、その糞尿もすごい量になります。週に1回引き取られる糞尿は、地域のバイオガスプラントでエネルギー生産に使われます。
農家のペーダーセンさん

農家のペーダーセンさん

残った液は再度農場に運ばれ、肥料として畑にまかれるとのこと。現金収入にこそなりませんが、ガス化することにより臭いが軽減され、肥料としても使いやすくなって戻ってくるという利点があるそうです。何も無駄にしないという姿勢を感じました。

糞尿を貯めてあるプール

 

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自分たちで再生可能エネルギーを選ぶということ

ロラン島では、農家によるエネルギー生産は一般的で、エネルギーの売上高は農業の売上高を上回っているそうです。今回見学した現場は、日本と比べて規模が大きく、地域のシステム整備が進んでいるという違いはありましたが、農場で出た無駄なものを有効利用して収入を得るという考え方は、日本でも目指していくべき方向性なのではないかと思いました。 群馬県榛名町で梅を栽培している大地を守る会の生産者・湯浅直樹さんは、「個人レベルではすでに再生可能エネルギーで自給を行っているので、それを大きな取り組みにするために地域に働きかけていきたい」と希望にあふれた目をしていました。 今回さまざまな人に話を聞く中で、デンマークでは、「エネルギーの選択はどんな国でありたいかを選ぶこと」という考え方が浸透していると感じました。人や環境にやさしい農業を選ぶことも、同じようにエネルギーを選ぶことも、すべてつながっています。

大地を守る会編集部

大地宅配編集部は、“顔の見える関係”を基本とし、産地と消費地をつなぐストーリーをお届けします。