「オーガニックって何?」。そう聞かれたら、あなたはどう答えますか。 体にいいもの? 環境にやさしいもの? 安心して食べられるもの? いつしか、当たり前のように存在するようになったオーガニックを見つめ直します。
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有機の畑は0.2%だけ。作り手が増えない理由とは
「オーガニック=organic」を辞書で引いてみると、「有機物の」や「化学肥料を用いず育てた」などとあります。簡単にいえば、農薬や化学肥料に頼らずに育てたものを指し、日本では、法律で定められた「有機JAS認証」を取得していなければ「オーガニック(または有機)」と表記してはいけないことになっています。 オーガニック・フード、オーガニック・カフェ……。世の中にはオーガニックと名のつくものがあふれていますが、日本の耕地面積の中で有機の畑が占める割合はわずか0.2%。 この10年ほどは、ずっと増えていません。有機農業先進国であるイタリアは8.6%ですから、日本の有機は、とても希少なものだといえます。 ここで一つの疑問が浮かびます。たとえば、農薬を多用した大根と有機で育てた大根。どちらを食べたいかと聞かれれば、有機のものを選ぶ人が多いはず。多くの人がいいと思うものなのに、なぜ有機の畑は増えないのでしょうか。 それは、日本において有機農業に取り組む大変さに答えがあるのかもしれません。 有機JAS認証の取得には、認証の審査費用や有機JASマークのシール代など、生産者に多くのコストがかかります。また、認証機関に提出する日々の栽培記録、肥料や防虫ネットなど農薬以外の資材を設置する手間は大きな負担となります。 さらに、一部の作物で有機許容農薬があるものの、農薬の使用が制限されることから病虫害のリスクが高く、収穫が減少してしまうことも。 このようなコストや手間、リスクがあることから、有機農業に取り組む生産者がなかなか増えないのが現状です。なかには、有機と同等以上の条件で栽培しているものの、有機JAS認証を取得しない生産者もいます。 食べる側、流通させる側の意識も有機が増えないことと無関係ではありません。有機農業先進国では、不ぞろいな形や虫食いの農作物も店頭に並ぶのが当たり前。消費者には、「有機なのだから見た目は関係ない」という意識があります。 一方、日本では、有機という安心材料だけでなく、姿形がきれいなことも求められることが多いのが事実。有機自体の価値が浸透していないことも、有機の広がりを妨げているのかもしれません。【送料無料】おいしい・便利・安心がかなう宅配!まずはお得に、お試しセット1,980円!