ふんわりとした舌ざわりと口いっぱいに広がる甘さで、多くの人を魅了する生クリーム。そんな生クリームにも、いろいろな種類があることをご存じですか? おいしい“生”クリームの魅力を探りに、「丹那の純生クリーム(乳脂肪47%)」の生産者・函南(かんなみ)東部農協(静岡県函南町)を訪ねました。
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“生”クリームかどうかは原料の違い
「丹那の純生クリーム(乳脂肪分47%)」の原材料欄を見ると、書かれているのは「生乳」のみ。一般的に、「生クリーム」や「純生クリーム」と表示されているものは、原料が生乳のみで、分離させたその乳脂肪を使用しています。加工度合いがきわめて低いがゆえに、原料となる生乳のおいしさが、そのまま生クリームのおいしさにつながります。
一方、「ホイップクリーム」や「植物性クリーム」と名付けられているものの多くは、植物性油脂が主な原料。油と食品添加物を乳化させたものがほとんどで、見ためは同じような白いクリームでも、その中身は似て非なるものです。本来の生クリームは、生乳の甘みが生きた”自然なおいしさ“が魅力。そこで、函南東部農協の内田利光さんに、おいしい生クリームの原料となる生乳作りについて伺いました。
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牛を育てる環境と生乳の鮮度が、他にないおいしさを作り出す
丘の上に位置する内田さんの牛舎は、遠くに富士山を望み、風通しが良く開放的。給餌する床部分は硬く傷がつきにくい御影石がしかれ、食べかすがたまらないよう工夫されています。また、搾乳時にスキンケア成分の入った消毒液で乳房を拭いたり、1頭ごとに健康状態を把握したりと、きめ細かなケアを欠かしません。
「以前、アメリカで酪農を学んだことがあります。1万頭以上も飼育する大牧場では、まるで工場のように牛が管理されていました。効率よく乳量を上げる”しかけ“は数知れず。一方、別の牧場では、牛にストレスを与えない”cow comfort(乳牛の快適性)“という考えのもと、1頭ずつ健康を管理する酪農を実践していました。私が日本でやりたい酪農として選択したのは後者。『牛のために』という思いに基づいています」。
搾乳された生乳は翌朝、車で約5分の工場へ。生乳が工場に届いてから約1日で商品になり出荷されるほど、高鮮度な生クリームです。雪のように美しい白色、きめ細かくなめらかな口当たり、すっきりとしながらも存在感のあるこくと甘み。そこに秘められた牛への思いにふれれば、きっとまた魅了されるはずです。