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やまけんの大地を守るうんまいもん探訪④

【やまけんコラムvol.4】江別製粉のパスタ

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「やまけんの出張食い倒れ日記」や「日本の食は安すぎる」で注目のフードジャーナリスト、やまけんこと山本謙治さんが、大地宅配の食品についてとことん語ったコラム。大地を守る会の機関紙『NEWS大地を守る』に掲載されていた人気コラム「やまけんの大地を守るうんまいもん探訪(2011年~2014年)」を15回に渡って再掲載します。今回はその第4回目。江別製粉のパスタについて語っていただきました。

下の写真の茶色い粒、なんだかおわかりですか。

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実はこれが小麦の粒。白くないのは精麦をしていないから。

これを専用の機械に通し、外皮と胚芽を取り除く。残った白い胚乳を何段階にも分けて挽き、ふるいにかけていって小麦粉ができます。家庭で簡単に精米できる米とは違い、白い小麦粉を得るにはすごい設備が必要なのです(ただし全粒粉でいいなら、家庭でも精麦できる機械はあります)。

日本の小麦自給率はたったの15%(※)ですが、実は最近、味や香りに関していえば多くの関係者が「国産小麦のレベルが高くなった」と言います。薫り高く食感のよいパンが焼ける小麦「春よ恋」に、純白でコシのあるうどんができる「きたほなみ」、福岡県ではラーメン用にその名も「ラー麦」なる品種まで開発。ずいぶん面白い時代になっているのです。

いろんな産地で新品種小麦の味見をしましたが、どれも個性的。ここ数年は「麦が来る!」と確信しているくらい、国産小麦の世界が面白くなっています。大地宅配でも、パンやうどん、パスタで国産小麦製品が多いから、おいしさは皆さんおわかりでしょう。

我が家では北海道産小麦の「江別製粉のパスタ」を愛用。もちろんイタリアの硬質小麦を使ったパスタとは違ってコシは弱いけど、そこは国産小麦の味と食感を楽しむ「別枠の」ものと思えばいい。ぜひ家庭の「麦チェン」を進めていきましょう!

※平成27年度農水省「食料需給表」

やまけん

山本謙治(やまもとけんじ)

1971年、愛媛県に生まれ、埼玉県で育つ。農産品・食品などのコンサルタント会社(株)グッドテーブルズ・代表取締役社長。『日本の食力―国産有機物がおいしい理由』ほか。ブログ「やまけんの出張食い倒れ日記(www.yamaken.org)」が人気。

大地を守る会編集部

大地宅配編集部は、“顔の見える関係”を基本とし、産地と消費地をつなぐストーリーをお届けします。