大地宅配の商品カタログやお買い物サイトに出てくる良く見かける様々な用語。そんな用語をわかりやすく説明する連載です。
第四回目は、遺伝子組み換えです。(※大地宅配のカタログ『ツチオーネ』2010年110号掲載)
遺伝子組み換え(Genetically Modified)作物とは、バクテリア、植物、動物などから取り出した遺伝子を、米、大豆、ナタネなどの遺伝子に組み込み、特定の性質を持つように作り出された作物のこと。
遺伝子組み換え(以下GM)技術は、生命の基本情報である遺伝子を人工的に組み換え、短期間で新しい性質を持つ作物に作りかえようというもの。
特定の農薬メーカーの除草剤とセットで販売され、その除草剤を散布しても枯れない大豆や、害虫を殺す微生物の遺伝子を組み込んだ殺虫トウモロコシなどがあります。
GM推進派は「農業生産の効率を上げ、食糧問題を解決できる」、「農薬の使用量を減らし環境問題を解決できる」などと主張しています。
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懸念される環境や人への影響
GM作物は、「GMジャガイモを与えたラットの死亡率の高さ」や「除草剤に強い雑草の発生」など、安全を疑問視する研究や報告がなされました。
しかし、GM作物や、これを原料とした食品が世界中に出回っており、年々その量が増大しています。
GM作物は野外で栽培されれば、昆虫や風によって花粉が運ばれ、GMのものとそうでないものが交配してしまいます。そうなると、選別が大変困難になります。
GMナタネの種が輸送途中にこぼれ、港湾施設や幹線道路沿いにGMナタネが発生しているニュースも今では珍しくありません。
GM作物はじわじわと私たちの周囲に忍び寄っているのです。
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表示義務のない原材料にも注意
大地を守る会では、GM作物の使用に反対しています。
GMではない国産100%の大豆(※1)や、栽培時から流通時まで内容を確認できる輸入ナタネなど、加工品の原料はGM作物を使用していないか徹底して確認。
GM表示義務のある「主な原材料」(※2)はもちろん、他の原材料についてもGM作物は使っていません。
※1 日本で食用として流通が認められているGM作物は大豆、トウモロコシ、ナタネ、じゃがいも、綿実、甜菜、アルファルファ、パイナップルの8種類。輸入が約93%を占める大豆は、その約7割が米国産。※農林水産省「大豆のはなし」
さらにその8割以上はGM大豆といわれています。
※2 主な原材料……原材料中重量で上位3品目で、かつ、原材料中に占める重量が5%以上のもの。
いかがでしたか?
次回は、「抗生物質」について、お伝えします。
これまでの記事:
「有機農産物」の定義とは?~「有機野菜」と「無農薬野菜」の違い~