ピープル

生産者さんのパーソナルな魅力をお伝えします!

捨て猫の保護活動を行う、れんこん生産者の桜井さん

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いつも食卓においしい食材を届けてくれる大地を守る会の生産者たち。産地を訪ねると匠の生産技術に驚くと同時に、みなさんのとても魅力的な人生観や哲学に触れることもしばしば。
このシリーズでは、そんな生産者たちの魅力あふれる素顔に迫ります。

今回は茨城県土浦市でれんこんやそら豆、長ネギ、にんじん等を出荷してくださっている、常総センターの桜井義男さんにお話を伺いました。

大地
桜井さんは長年、捨て猫の保護活動をされているお聞きしたのですが?
桜井さん
ペットの猫を無責任に捨てちゃう人がいるんだよ。川にながしてしまったり、子猫を山に捨ててカラスに襲われたりしているのを見ていたら、いたたまれなくなって、拾ってきては面倒をみているんだよ。

 

捨て猫を拾ってきては、エサをあげて、避妊手術を受けさせ、里親を探す活動を長年続けてきたそうです。取材時は7,8匹の猫が桜井さんの畑の中に建てられたハウスで暮らしていました。

桜井さん
猫のためにハウスにコタツを置いて、一緒にうどん食べたりしてるんだよね。
大地
えっ!?これ猫用のコタツなんですか!すごいですね!ちゃんと電気まで引いてるんですね。
桜井さん
たまに泊まったりもするんだよ(笑)
大地
本当に猫がお好きなんですね!
桜井さん
だって、ものすごくかわいいでしょ。猫って。

大地
ところで、猫ハウスの隣りに鶏がいますが、桜井さんは鶏も飼ってらっしゃるんですか?

桜井さん
あ、これはね、ペットなの。最初は猫のエサ代の足しになればと思って飼い始めたんだけど、飼ってたら鶏もかわいくて売れなくなっちゃってね。すごい増えちゃったんだよ~

大地
へっ?ペット??この鶏が全部ペットということですか???
桜井さん
そうだよ。全部ペットだよ。かわいいんだよ~。ところが一番かわいがっていたチャボのモモちゃんがアライグマに食べられてしまって…もう毎日泣いてたよ。いまだにかわいそうでモモちゃんの写真は見れないんだよ。

桜井さんには、ひよこの時からいつもポケットに入れて連れ歩いていた、チャボのモモちゃんという手乗り鶏がいたそうです。

桜井さん
トラクターを運転していても、モモちゃんが頭に乗って一緒に農作業をしてたからねぇ…でも、今はモモちゃんみたいに手乗りになるチャボはいないんだよな~

 

桜井さん
オレの場合は鶏もペットとして飼っているので、誰にもあげないし、もちろん食肉にもしない。卵も食べないよ。
大地
えっ?卵も食べないんですか?
桜井さん
だってペットの卵は食べないでしょ?卵は買って食べてるよ。
大地
徹底してますね~

 

一時は100羽近くもいたというチャボ。アライグマに襲われ今は60羽ほどだといいます。写真の鶏は全部桜井さんのペットだとのこと。衝撃的過ぎです。

そんな動物愛護の精神をお持ちの桜井さんですが、もちろん本業は農業です。大地を守る会に出荷している、れんこんについてお伺いしました。

大地
ところで、桜井さん、れんこんを作る時のご苦労を教えてください。
桜井さん
れんこん作りで一番苦労するのが、とにかく冷えるんだよね。神経痛になってしまう人がとても多いんだよ。畑から帰るとすぐにお風呂に入るんだけど、自分の体の冷たさであっという間にお風呂が冷えちゃうんだから。

れんこん栽培での苦労は、一日中腰をかがめて、冷たい水の中にいるため、冷えからくる神経痛と腰痛だそうです。井戸水を使っている畑だと水も比較的温かいそうですが、井戸がない畑は水が凍ってしまうほどの冷たさだとか。

最後に桜井さんが語ってくれました。

桜井さん
悪いことや嫌なことは次の時代に引き継がず、今の時代に生きる人が出来る限り解決する義務があるとオレは思ってるんだよね。だから自分は捨て猫の面倒みたり、困っている人がいたら声を掛けずにはいられないんだよなぁ。

桜井さんが捨て猫の保護活動をしたり、鶏をペットとしてかわがったりすることと、化学肥料や農薬に頼らない農業を実践されていることも、実は次世代に負の遺産を残したくないとの思いでつながっているんですね。桜井さんありがとうございました!

大地を守る会編集部

大地宅配編集部は、“顔の見える関係”を基本とし、産地と消費地をつなぐストーリーをお届けします。