「トマトは出始めの今がおいしい」
その秘密は、「水切り」にあります。水切りとは、極力水を与えない栽培方法で、これにより実のなかに、甘みが凝縮します。たとえば、福島わかば会のトマトの場合、暑さも序盤の5月ごろは水やりを抑えても栽培が可能。縦に伸びる一本の主幹の下から一段二段と結実していくトマトですが、実り始めの下の段は水分が少ない分、甘みが濃厚になります。
夏野菜のトマトも、糖度で選ぶなら初夏。はしりの今が狙い目です。
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Recipe 1
豚しゃぶの薬味トマトのせ
【材料(2人分)】
豚しゃぶしゃぶ用肉 ・・・ 200g
トマト ・・・ 2コ
生姜 ・・・ 1かけ
青じそ ・・・ 4枚
長ねぎ ・・・ 7cm
塩 ・・・ 小さじ1/2
ごま油 ・・・ 大さじ1
【作り方】
① 豚肉は80℃程度の熱湯でゆでて冷水に取り、水気をよく切っておく。
② トマトはざく切り、生姜はみじん切り、青じそは千切りにする。長ねぎは白髪ねぎにする。
③ ②の白髪ねぎ以外をボウルに入れて混ぜ合わせ、塩とごま油で味付けする。
④ 器に①の豚肉、③の野菜の順にこんもりと盛付け、白髪ねぎをトッピングする。
★メモ★
トマトの清涼感と相まってさっぱりと食べられる肉メニュー。薬味野菜とトマトをしっかりなじませるのがポイントです。
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Recipe 2
トマトとマグロ、アボカドのサラダ
【材料(2人分)】
トマト ・・・ 1コ
刺身用マグロ赤身 ・・・ 柵
アボカド ・・・ 1/2コ
ドレッシング)
玉ねぎ ・・・ 1/4コ
醬油 ・・・ 適量
オリーブオイル ・・・ 適量
酢 ・・・ 適量
【作り方】
①トマトは湯むきして、種を取り除いてざく切り、アボカドとマグロは角切りにする。
②マグロはさっと湯通しして水気を切る。
③ボウルに玉ねぎをすりおろし、醬油、オリーブオイル、酢を加えて混ぜ合わせたら、具材を加えてよく和える。
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下ごしらえのコツ
おいしいまま丸ごと冷凍!
トマトは丸ごとラップに包んで冷凍庫へ。流水解凍で皮もつるっとむきやすく、凍ったまますりおろしてトマトソースを作ったり、カレーに加えたりもできます。夏場はミキサーでガスパチョ作りにも便利。
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はたけ便り
化学肥料を使わない栽培に取り組む意欲のある生産者が集まって、1977年に発足した「福島わかば会」。特にこだわっているのが土作りで、生産者手作りの「ぼかし肥料」という有機質肥料により、微生物のバランスを良い状態に整え、病気にかかりにくい健やかな土壌を維持しています。
福島わかば会の生産者の一人である、高林邦男さんのトマト作りは、12~1月ごろに苗の植え付けから開始。収穫、出荷は4月ごろから始まります。
トマトの栽培は水やりの加減との戦い。元来乾燥地帯で生まれたトマトは、水切りにも強い作物ではありますが、水を抑え過ぎると、くたっと元気をなくしてしまいます。一方水が多過ぎると薄味になるほか、形が悪く、病気にかかりやすくもなります。
人の手によって水分をコントロールする細やかな気使いを重ねながら栽培された初夏のトマトは、糖度が6度以上にもおよび、その甘みはフルーツトマトを超えることもあります。生でかじりつくもよし、塩でうまみを引き出すもよし。初夏のおいしさを、ぜひお楽しみください。
そのままで甘みいっぱいのごちそう。
自慢の味わいをどうぞ