
できるだけたくさんの人に、大地を守る会の野菜を食べてもらいたい。
だから、大地を守る会の野菜もなるべく安くしたい。
でも、「安さ」を最優先することは危険だということも知っています。
一般的に安さというのは、
- 流通コストを下げる
- 合理化を徹底する
- 仕入れ値を安くする
- 輸入品化する
- 為替差益を利用する
ということで、これを農業に当てはめてしまうと大変です。コスト削減、合理化というのは、なるべく少人数で手間を省いて1カ所で大量に作り、箱詰めしやすい大きさに揃え、運びやすく腐りにくくする、ということなので、農業でいうと、農薬と化学肥料をたくさん使って、流通にも薬剤処理をする、ということになります。
食品は命をつなぐもの。農作物は、コスト削減や合理化に負けずに命を中心とした価値基準を貫いて、命を守る安全性を何より重視しなければならないと思います。
そこで、大地を守る会は、値段を市場価格との連動ではなく、話し合いで決めています。心がけているのは、なるべく多くの人に、安心して食べられるおいしい野菜を届けられる、ということ。農薬を使わない持続可能な農業がどんどん増えていく、ということ。畑やお日さまの都合と消費者の都合を一緒に考え、生産者と話し合って、値段を決めています。
