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カキ好き必見!おいしく食べて楽しく学ぶ、大好評「北海道・厚岸ツアー」

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ツアー 今年で18回を数える、毎年大好評の「北海道・厚岸ツアー」は、北海道厚岸の自然の恵みと、それらを育む海、森、川などのかかわりを、食べて、学んで、楽しんで実感するツアー。釧路湿原から流れる別寒辺牛川のカヌーによる川下りや、海の幸を豪快にいただくバーベキュー、厚岸湖のカキ漁場の見学など、盛りだくさんなのですが、今年はそれに加えて、厚岸の未来を、そして日本のお味噌汁の未来を左右する(に違いない!)、ある実験の計画が着々と進んでいたのです! まずは事前勉強会で、そのあたりを少しだけお勉強してきましたよ~。  

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カキ養殖のメッカ「厚岸」の貝は、なんでおいしいの?

まずは皆さん、「厚岸」ってどこにあるかご存知でしょうか。 ざっくりひし形の北海道をイメージしてください。太平洋側の南岸、スーッときれいに伸びる海岸線が、途中でちょっと凸っとなる、そこが釧路です。そのまたちょっと先、海岸線がくるんと凹んで湾になっている、そこが厚岸。その湾の奥で、海岸線が陸地にぐっと入り込んだところが、ツアーで行く厚岸湖。カキ養殖のメッカです。
生産地

カキの生産地・厚岸湖

  カキの養殖場は、基本的に海水と淡水が混ざり合う汽水域に作られることが多いのですが、小さな入り口で海とつながり、3本の川が流れ込む厚岸湖は、まさにその汽水湖。さらに言えば、厚岸湖に流れ込んでいるのは、親潮と黒潮がぶつかる厚岸沿岸の海水と、上流の豊かな森を抜けてくる淡水で、それぞれが海と森の栄養を大量に含んでいます。混ざり合った湖水は、もはや栄養スープみたいなもの。その中で、カキはどんどん甘く、どんどんクリーミーに育っていくわけです。
カキ

厚岸のカキ

  一説には、アイヌ語で「貝の取れる場所」という意味だとも言われる厚岸。カキだけでなく、アサリの漁獲高も北海道でNo.1です。厚岸のアサリの特徴は、何しろうまみが強いこと。多くの産地では1年半ほどで出荷されるところ、水温の低い厚岸では4~5年もかかり、その間ずーっと“栄養スープ”の中にいるわけですから、おいしいのは当たり前ですね。
アサリ

厚岸のアサリ

 

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全国的に減少するアサリ。救世主は“クラムマット”?

さてこのアサリ、悲しいお知らせですが、厚岸を含め全国的に激減しています。 実は、1970年代までは、東京湾でもたくさん獲れていたんだとか。かつての東京湾はほぼぐるりと干潟だらけでしたが、そのほとんどが埋め立てによって消え、今では千葉県の富津干潟や盤洲干潟などいくつかを残すのみ。アサリが棲める環境がほとんどなくなってしまったんです。
図

東京湾の干潟の分布。現在では干潟(黄色の部分)はほとんど残っていない

  三番瀬干潟の記事でも書きましたが、アサリは海を浄化してくれる大切な生物です。また、何しろお味噌汁や酒蒸しが食べられなくなるのは(私が)困る!というわけで、立ち上がってくださったのが「NPO海辺づくり研究会」の森田健二さん。そして、アサリ養殖の救世主“クラムマット”が開発されたのです。
事前勉強会

NPO海辺づくり研究会の森田健二さん

アサリ

ペレットが入った「クラムマット」

アサリ

「クラムマット」の設置

  「クラムマットは、網の袋の中に砂に似せたセラミックのペレットを詰めたもの。これを干潟などアサリの生息地に置くと、砂粒の陰が好きな稚貝が着床し、網の目より大きくなれば出ることができません。強風などで沖に流されると死んでしまうアサリも、マット化してあればその心配はないし、ペレットは砂より軽いので埋まってしまうこともないんですよ」 すでにお台場などで成果を上げているこの実験、今年のツアーでは厚岸湖でもやってしまおう!と目論んでおります。厚岸のカキ漁師「カキキン」の中島均さん、全面協力です。極上の味噌汁と酒蒸しの未来に期待大です~!
アサリ

お台場で行われている「クラムマット」の取り組み

生産者

厚岸のカキ漁師・中島均さん

 

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何よりおいしい「北海道・厚岸ツアー」

知れば知るほど興味がわいてくる厚岸ツアーなのですが、何よりも私の心をさらったのは、中島さんがこの日のためにわざわざ厚岸から送ってくださった、カキとアサリのあまりのおいしさです。蒸してなおふっくらやわらかいカキ、その甘さと磯の香り。大きな貝の中にぴったり収まるアサリ、うまみたっぷりのその蒸し汁。獲れたてだったらどれだけおいしいんだろう……妄想するだけでいてもたってもいられません。 さらに、「ツアーの時期はホッカイシマエビもおいしいから……」と、延泊する気満々の森田さんの呟きも聞こえてきます。そうなんだ、現地集合のツアーだから、前泊とか延泊しながら最高の季節の釧路を楽しむ、なーんてこともできるのか……。 そんなこんなで、夢が広がる「北海道・厚岸ツアー」。ぜひとも皆さんもご一緒に! 大地を守る会のホームページでもツアーの様子をお伝えしますので、どうぞお楽しみに。   (取材・文)渥美志保   「カキ好き必見!おいしく食べて楽しく学ぼう! 第18回北海道・厚岸ツアーのお申し込みはこちら ※大地宅配会員のみお申し込みいただけます。   【おいしいカキの秘密を探るツアーレポ―ト①】カキ三昧のツアーで出合った、厚岸の新しいおいしさ! 【おいしいカキの秘密を探るツアーレポ―ト②】おいしいカキのふるさと、厚岸の森を守るには?  

大地を守る会編集部

大地宅配編集部は、“顔の見える関係”を基本とし、産地と消費地をつなぐストーリーをお届けします。