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りんひろこさんの世界のオーガニックフードレポートVol.3(イギリス編)

サステイナブルなイギリスの町と人(後編)

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 毎月大地宅配の野菜をつかったレシピをご提案いただいているりんひろこさん。通常連載をおやすみして、世界各地のオーガニックフード事情を現地からの報告いただいています。3回目の今回は、イギリス編の後編です。

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日本の野菜をイギリスで栽培する農家「namayasai」を訪ねました

ロンドンから電車で南に1時間。Lewesという小さな町があります。

 

Lewesの市街地をクルマで抜けた田園地帯の広大な敷地。

 

自然農法で日本の野菜を育てているロビン・ジェレミー・ウィリアムズさんと郁子さん夫妻を訪ねました。夫妻は、大根、ごぼう、枝豆、ニラなどの日本の野菜を栽培、収穫し、その日のうちにロンドン内の会員グループやレストランへ配達するという事業をされています。草の匂いが広がる畑にはネギ坊主や、大根の花が咲き乱れていました。

 

大根など、本来はもう少し先に収穫しておくそうですが、毎日見学者が大勢くるので、その人たちのためにとっておいてあるのだとか。私達もさっそく数本抜かせてもらい、お土産にいただきました。

 

雑草の混じる中にニラが生えていたり、ふと見ると去年のゴボウの枝の伸びたものが枯れていたりと、所狭しと日本の野菜が植えられていました。ごぼうは、この深い穴を手作業で掘っていくのだとか。

 

ビニールハウスには、菜の花や水菜、小松菜、青ネギなどが栽培されています。

 

柚子の木もありました。そして、蜂を寄せるためのハーブも。

 

これだけの種類をていねいに1つ1つ育てて収穫するのに、ご夫婦だけではもちろん手が回りません。こちらでは、農業実習生の方が常に何人も下宿して農作業を手伝ってくれているそうです。それでも忙しい時期には、郁子さん達が午前1時頃に起床して畑で作業を行うこともあるそうです。

そういえば、有機農業をしている農家が労働力と引き換えに、泊まる場所と食事を提供してくれるWWOOF(ウーフ)というシステムがありますが、このシステムもイギリスが始まりです。私も大学時代に、このWWOOFを通してアフリカを旅した事があります。イギリスでは、このWWOOFに限らず、ファームステイの文化が根付いているようです。

 

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青空の下でシートを広げて食べるランチ

農業ボランティアの方には、郁子さんお手製のランチが提供されます。青空の下でシートを広げて食べるランチは格別!

 

ネギ坊主のフライがふきのとうのような苦味があり、とても美味しかったです。

 

午後は、乾燥枝豆から手作業で脱穀して豆を取り出す作業をお手伝いしました。袋に豆を入れて叩いてから、網カゴに入れて豆だけ取り出す作業。こんな手作業を繰り返してようやく取れた大豆で、味噌も作っていらっしゃり、その味噌も味見しましたが、甘くておいしい。この手作業を思うと、本当に貴重な味噌です。

 

ちなみに、よく本では読んでいたコンポストトイレも体験しました。トイレをした後に土をかぶせるものなのですが、本当にトイレが臭くない!微生物の働きってすごいんだなぁと思いました。

 

世界のオーガニックフードを巡る旅、まだまだ続きます。

※イギリス編の前編はこちら

 

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りんひろこ プロフィール

料理研究家、フードコーディネーター。京都で学んだ懐石料理や、アーユルヴェーダや薬膳などの東洋の食養生の考えをもとにした美味しく簡単にできる料理を、TVや雑誌などで提案。著書に『作りおきで毎日おいしい! NYスタイルのジャーサラダレシピ』『ジャースチームレシピ』(世界文化社)がある。
http://minato-kitchen.com

ジャーサラダをはじめ野菜レシピでおなじみの、りんひろこさんは、大地宅配をご利用くださっているお一人。生命力あふれるおいしい季節の野菜を、もっと楽しむためのレシピを毎月ご紹介しています。 

大地を守る会編集部

大地宅配編集部は、“顔の見える関係”を基本とし、産地と消費地をつなぐストーリーをお届けします。