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鶏を育てて卵を採るだけじゃない。飼料も自分で作る卵生産者
麦の葉が畑に彩りを添え、頬をなでる風が暖かい春の日。「踏んでも大丈夫。麦は丈夫に育つから。これは全部、鶏の飼料になるんだよ」。一面に広がる青々とした麦畑に立って話すのは、埼玉県深谷市で養鶏を営む、「THAT’S国産平飼卵」の生産者・本田孝夫さんです。 卵は、私たちの食卓に欠かせない食材の一つ。低価格で手に入りやすいというイメージがありますが、その裏には、不安要素を抱える「飼料の現実」が見えてきます。日本における家畜の飼料は、飼料会社が配合した輸入穀物を使うことが一般的です。効率良く低価格で仕入れることができる一方、国際市場に左右される不安定な量や価格、ポストハーベスト農薬の危険性、また遺伝子組み換え作物の盛んな使用が問題視されています。 そこで、大地を守る会が始めたのが「THAT’S国産」運動です。家畜の飼料の穀物を輸入品に頼らず、すべて国産のものにしようという取り組みです。これは、食べ物がどのように作られてきたのかをたどることができ、生産から消費までの道のりが見える、安心な食であることを意味しています。一般でも、たとえば「国産の米を与えた」とうたっている商品もありますが、配合率がたったの数%前後であったり、出荷直前のわずかな期間のみ与えたりと、国産穀物を使うことは非常に希少なことです。 本田さんは、約3,000羽の鶏を育てて卵を出荷しながら、穀物がすべて国産である飼料を調達・配合するだけでなく、米や麦など穀物の大半を自ら栽培、自給しています。卵も畑も相手は生き物で、365日休みはありません。それでも本田さんは、「一度もつらいと思ったことはないよ。俺は、自然と向き合うこの生活が楽しいんだ」と話します。【送料無料】おいしい・便利・安心がかなう宅配!まずはお得に、お試しセット1,980円!
国産穀物飼料から人のつながりまで。楽しむことからすべてが始まる
大地を守る会の「THAT’S国産」は1996年の豚肉を皮切りに、山形村短角牛、そして2000年から平飼卵に広がりましたが、平飼卵で最初に実現させたのが本田さんです。 「食料自給率を上げる『THAT’S国産』に共感して、それがもっと広がってほしいし、おもしろいことができそうだと思った。当時、国産穀物を使った配合飼料はほとんどなくて、調達方法もわからなかった。だから初めは、大地を守る会の生産者の花咲農園から商品として販売できずに残っている国産大豆があると聞いて、秋田県まで買いに行ったよ。『くずを集めている』と当時は周りから変な目で見られたけど、まったく気にしなかったね」 さらに、本田さんはその飼料の穀物の大半を自ら栽培しています。「今年用に、米は44トン穫れた。今、育ててる麦は6月に収穫する予定。穀物以外でも、輸入品が多いアルファルファも栽培してる」と、楽しげに話します。 穀物の他に取材当日にあったのは、大地を守る会の生産者のマリーレンのパン、大豆工房みやの豆腐・油揚げ、惣菜メーカー・誠晃産業の人参の皮・玄米など。 午前中に鶏の世話を終えた本田さんは、近所の大地を守る会の生産者を車で回って原料となるものを受け取り、飼料作りを行うのです。穀物6割、ぬか3割、野菜等1割で配合する飼料は、消化されやすいようていねいに発酵され、人がかいでもおいしそうに感じる香りが漂います。 「鶏がたくさん食べてくれるよ」と言いながら飼料を見つめる、本田さんの好奇心あふれるまっすぐな思いと姿勢は、「THAT’S国産」の実現だけでなく、生産者同士の人のつながりも生み出しています。【送料無料】おいしい・便利・安心がかなう宅配!まずはお得に、お試しセット1,980円!
自然と向き合って生きることで健やかな命は明日へ、次世代へ
日差しが差し込み、風が吹き抜ける開放的な鶏舎に入ると、床がふかふかなことに気付きます。「鶏糞や残った飼料がそのまま自然と土に還るんだよ」と本田さん。まるで有機の畑が一面に広がっているような環境で、鶏たちはのびのびと歩き回っています。 飼料を与えながら、同時に鶏たちの体調を目視でチェック。毛並みや動きで健康かどうかすぐわかると言う本田さんは続けて、「これだけ自然に近い環境で育っても、具合が悪くなる鶏はいる。そのときは合成抗菌剤や抗生物質は使わず、あえて何もしない。それが自然と向き合うことだと思うんだ」と話します。 そんな本田さんの背中を見てか、息子の雅人さんが継ぐことが決まっています。「卵がないとどこかさみしい」と言うほど、本田さんは卵が大好き。「卵を食べる人も喜んでくれるとうれしい」。そうつぶやきながら、卵の出荷準備に取りかかりました。【送料無料】おいしい・便利・安心がかなう宅配!まずはお得に、お試しセット1,980円!