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地元・庄内の食材を生かした〝地元イタリアン〟レストラン
届いた食材の確認から厨房への指示出し、ランチを食べ終えたお客さんとのおしゃべりなど、レストラン内を駆け回る一人のシェフ。彼が、山形県鶴岡市にあるイタリアンレストラン「アル・ケッチァーノ」のオーナーシェフ・奥田政行さんです。「アル・ケッチァーノ」には毎日、庄内平野が育む採れたての野菜や、前浜・日本海の新鮮な魚介類などが集まります。それぞれの食材の持ち味をできる限り引き立てるため調味料はほぼ使わず、その食材に秘められた物語を伝え続けています。取材当日も、レストランは全国各地から訪れたお客さんで満席でした。 「父親がドライブインを営んでいたので、自然と料理に興味を持ちました。都内にあるイタリア料理やフランス料理のお店で修業した後、26歳の時に出身地の鶴岡に帰郷しましたが、家庭の経済的環境が厳しかったこともあり、食材を買うお金もなかったんです。なんとかお店を始めたものの、お客さんに足を運んでもらうための工夫も必要でした。『他の人がやっていないことをしなければ』と思っていたその時に再会したのが、小さいころから食べていた在来作物です」【送料無料】おいしい・便利・安心がかなう宅配!まずはお得に、お試しセット1,980円!
在来作物が持つ空気感まで皿の上に丸ごと表現
在来作物とは、「ある地域で、世代を越えて、栽培者によって種苗の保存が続けられ、特定の用途に供されてきた作物」です。味も見ためも個性豊かな在来作物は、栽培の手間はかかるものの、何よりおいしいと人々に親しまれてきました。かつては日本各地にたくさんありましたが、大量生産・消費、効率化の潮流もあり、今は主流ではなくなりました。そのような状況を鑑み、大地宅配では、「日本むかし野菜」として、日本各地で栽培され続けてきた在来作物をお届けしています。 「庄内は在来作物がたくさん残っている地域なんです。北に鳥海山がそびえ、霊峰・月山を含む出羽三山に囲まれた庄内平野は、最上川の他にもいくつもの小さな川が日本海にそそいでいます。土壌も豊かで、日本の中でも四季がはっきりしていると言われており、雪に弱い野菜・果樹以外は栽培できます。また、江戸末期、庄内藩は戊辰戦争で最後まで幕府側に属していたので、明治以降、忘れられた地となっていきました。そのため、都会向けに大量消費用の作物を生産することなく、地元向けに在来作物を育てていたんです。江戸時代に花開いたと言われる庄内の文化が、400年~150年の時を越えて、今も続いています」。 地理や歴史にも詳しい奥田さんは、在来作物の研究者・江頭宏昌さんと、2003年に「山形在来作物研究会」を設立しました。次第に全国から研究者が集まり、これまで見向きもされなかった在来作物に目が向けられるようになったのです。また、当時始まったばかりのスローフードのブームも後押しとなり、「アル・ケッチァーノ」にも注目が集まるようになりました。 「在来作物を料理に使ってみて感じたのは、全般的に苦味があること。実は、この点はイタリア野菜と似ているんです。料理では苦味を隠すことも多いのですが、この〝持ち味〟を生かそうと思いました。油を使って食べやすくしたり、苦味に異なる苦味を組み合わせてふくよかな味にしたりと、独自の料理を確立してきました」。 そう話しながら、あっという間に完成させたのは山菜とハーブのペペロンチーノ。お皿の上にはナズナ、ミブナ、ムラサキミズナ、インディアンレタス……。まるで目の前に山が広がっているかのような、すがすがしい見ためと味わいです。【送料無料】おいしい・便利・安心がかなう宅配!まずはお得に、お試しセット1,980円!