【送料無料】おいしい・便利・安心がかなう宅配!まずはお得に、お試しセット1,980円!
実は少ない国産パイン
椰子の木が立ち並ぶ道を抜け、サトウキビ畑を眺めながら辿り着いたのは、太陽が照りつける畑の真ん中にぽつんと現れた出荷場。パイナップルと箱がずらりと並び、濃密な甘い香りが漂っています。 「今日は約3,000コを出荷します。多い日は5,000コ近い時もありますね。完熟になってから収穫・出荷していますが、パイナップルは熟すタイミングを読むのがとても難しいんです。一気に穫れる時はもう待ったなしで、収穫も出荷も大忙しです」。そう話すのは、石垣島でパイナップルを育てる、真南風(まはえ)の会(沖縄県)の生産者の一人・平安名貞市(へんなさだいち)さんです。 地域のパイナップル生産者の分も集約している平安名さんの出荷場では、重さ20㎏以上もあるパイナップルが山積みになったかごを下ろし、計量・選別・出荷作業をどんどん行っていきます。 店先で沖縄産と表示されたものも見ることのあるパイナップル。たくさんあるように思える国産パイナップルの自給率は、実はたったの5% (※)です。多くはフィリピンや台湾など海外産のもので、国産のものより低価格で出回っています。このような現状の中、希少な国産パイナップルの生産を、石垣島で父の代から守り続けているのが平安名さんです。【送料無料】おいしい・便利・安心がかなう宅配!まずはお得に、お試しセット1,980円!
乗り越えるほど、おいしくなる
「1960年代、石垣島では、パイナップルはサトウキビと並ぶ二大作物でした。当時は缶詰の生産が主流で、父も加工用のものを育てていて、子どもだった私も手伝いをしに畑に出ていました。お年寄りまで働くほど盛んだったパイナップル産業は、沖縄の経済を支えるまでに成長していったんです。しかし、1971年に冷凍パイナップル、1990年に缶詰パイナップルの輸入が自由化されたことで大きな打撃を受け、パイナップル関連の会社の多くは潰れていきました」。下降の一途をたどる故郷のパイナップルを見て、東京で働いていた平安名さんは石垣島に戻り、父の後を追い、パイナップル作りの道を歩み始めました。 酸性の赤土という限られた土地を好み、収穫するまでに2年もかかるパイナップルは、それだけでも生産が大変な作物です。年中暑い石垣島では、雑草の伸び方も半端ではありません。地道な努力を続けつつ、平安名さんは加工用ではなく、生食用のさまざまな品種の栽培に挑戦します。 ピーチパインと呼ばれる「ソフトタッチ」、スナックパインとしても知られる「ボゴール」、大きく樽のような形をしている「ゴールドバレル」……。「ゴールドバレルは、黄金色の果肉で上品な甘みを持ち、消費者の皆さんにもっとお届けしたいのですが、パイナップルの頭に付いている冠芽(かんが)がよく複数出る品種なんです」。平安名さんが見せてくれたのは、冠芽が3つ付いたパイナップル。生育や質に全く問題はなく、見た目が受け入れてもらえればもっと出荷できそうだと平安名さん。ちょっぴり愉快な光景でありながら、平安名さんを悩ませています。 目をつむってしまうほど眩しい日差しであふれる畑を見渡すと、パイナップルの収穫の真っ最中。「かつて加工用のものでは、肥料を多く与えてサイズを大きくすることに重きが置かれていましたが、生食用のものは、最後の1年は肥料を切ることでぐっと味を高めます。そして、雨が降ったりやんだりと適度にあると、一番おいしく仕上がるんです」。パイナップルは追熟しないため、平安名さんは完熟での収穫を貫いています。 そろそろ雨が降ってほしいと話していると、突然の雨。「おいしいパイナップルがまたできる!」と平安名さんは大喜びです。【送料無料】おいしい・便利・安心がかなう宅配!まずはお得に、お試しセット1,980円!