まだまだ寒さが厳しい日々が続きますね。外に出るのが辛い・・・そんな時は香り良いスパイスを使用して、ゆっくり作り置きを作ってみてはいかがでしょうか?
今月の作り置きのポイント “スパイスでアレンジ”
「1種の食材で1品を作る」「5分で出来る作り置き」「メニューを変身させる」を紹介してきましたが、今月は料理の腕をワンランク上げてくれる魔法の食材、スパイスを活用します。1度買えば色々と使えて、さらに体を温めてくれる嬉しい効果も!色味も加えて今日も楽しい食卓にしましょう。
< トマト × チリパウダー >
夏が旬と言われるトマトですが、寒い冬の時期に栽培される物は糖度が高いのをご存じでしょうか?気温が下がり成長のスピードが遅くなり、時間をかけて成長することで甘みや旨味がぐんと増すのです。チリペッパーを使用すれば辛さが刺激的な味に、チリパウダーならお子様も召し上がっていただけます。塩麹は和えるだけ、乗せるだけで素材の旨味が引き立ちますが、使い慣れている方もスパイスと合わせる術をぜひ取り入れてみて下さいね。
トマトとバジルのチリ塩麹ダレ
【材料】(2人分)
トマト 2個
バジル 10枚
A)塩麹 大さじ2
A)チリパウダー 小さじ1/2
【作り方】
1.トマトは半分に切りさらに4~6枚に切る
2.ボールで A を混ぜる
3.容器にトマト、バジルの順で並べ入れ、上から2をかける
< 芽キャベツ × 山椒 >
芽キャベツは通常のキャベツに比べビタミンCは4倍、その他のビタミン類も多く含んでおり風邪予防にもオススメの食材です。茹でたり加熱時間が長いとビタミンが減ってしまうので、少ない水で短時間加熱のウォータースチームで調理します。醤油を加えてから加熱することで、芽キャベツに味と風味が染みやすくなります。
芽キャベツの山椒和え
【材料】(2人分)
芽キャベツ 24個
A)水 80ml
A)醤油 小さじ2
山椒 小さじ1
【作り方】
1.芽キャベツは芯の部分に5mm程十文字の切り込みを入れる
2.フライパンに 1 と A を入れフタをし、中火で3分加熱する
3.芽キャベツのかたさを確認し、山椒をふりかける
< 里芋 × カレー粉 >
里芋はぬめりがあり、皮をむく時に滑りやすいのでどう扱えば良いか分からないという方も多くいらっしゃる食材ではないでしょうか?
まずは泥付きの皮を洗い、しっかりと水気を拭き取ることで滑りにくくなります。皮をむいた後は塩でもみ洗いし水でしっかり流すことでぬめりが取れ、調理した際に味が染みこみやすくなります。炒め物にした時も焦げ付きにくくなります。
里芋とベーコンのカレー炒め
【材料】(2人分)
里芋3個
オリーブオイル 小さじ1
ベーコン 100g
A)カレー粉 小さじ1
A)塩 少々
【作り方】
1. 里芋は皮をむいて4等分に切り、塩(分量外)でもみ洗いし水でよく流す、ベーコンは食べやすい大きさに切る
2.鍋に 1 とかぶるくらいの水を一緒に入れ沸騰してから10分煮て水気を良く切る
3.フライパンにオリーブオイルをひき中火でベーコンを炒める
4.ベーコンの良い香りがしてきたら2の里芋を加え炒める
5.A で味を調える
岩木みさきさんの連載はこちら!
【プロフィール】
実践料理研究家 岩木みさき
高校時代にひどい肌荒れに悩み、食生活を見直し改善に成功。食に興味を持ち栄養の道へ。
食で健康を伝えるには、病気になった後のことも知っていなくてはと病院栄養士として3年間勤務。2012年より独立。
現在は “日々の中で実践出来ることが健康につながる”と考え、料理初心者でも取り入れられるレシピを中心に、企業や書籍、雑誌などのレシピ考案、料理教室misa-kitchenを主催。日本の伝統“木桶”に着目し、木桶仕込みのみそを「ガチみそ」と名付けイベントや商品開発、レシピ考案に力を注いでいる。
大地を守る会ではガチみそ連載以外にも、大地を守る会主催イベント「野菜好きになるひと工夫料理教室」の講師を務めている。
[HP] http://www.misa-kitchen.jp
[Blog] http://ameblo.jp/misa-kitchen
[Facebook] http://www.facebook.com/migaki.recipe
[Instagram] http://www.instagram.com/misakitchen.i