大地を守る会 企業情報[ソーシャルビジネス(社会的企業)]

はたまる(畑まるごと 実から種まで 乾燥プロジェクト)

余った野菜がよみがえる

豊作時の余剰収穫や規格外の野菜・くだものを集めて、独自の低温乾燥施設で、長期間日持ちする商品に生まれ変わらせます。余った野菜の無駄を減らすことで、生産者の収入向上につながり、食べる側にとっても保全性が高く、用途多様で便利なアイテムと期待されています。

資源を有効活用し生産者の収入安定へ

豊作時に畑に大量に捨てられる野菜やくだもの。多くの人に食べてもらいたいと思っていても、流通量には限界があります。また、形が悪かったり、割れていたり、サイズが大き過ぎたり小さ過ぎたりする「規格外品」。多くの農産物が、陽の目を見ずに大量に廃棄されていることをご存知でしょうか?
大地を守る会では、日本の第一次産業を守り、育てるために活かされることのなかった農産物に、再び"いのち"を吹き込む「畑まるごと 実から種まで 乾燥プロジェクト・はたまる」を実施しています。農家の頭を悩ます余剰・規格外農作物、さらに加工食品の食料残渣(ジュースを搾ったあとの皮など)を集め、低温乾燥機を使って新たな姿に生まれ変わらせます。

世界初の付加価値を生産者支援へつなげる

市場を独占する輸入ドライフルーツ・ベジタブルに対し、大地を守る会では「国産・有機栽培」という付加価値を付けました。また、生産者の収入を保証し生活の安定につながる「はたまる」は、大地を守る会の生産者の協力を得て実現にこぎつけました。
今回の乾燥技術を提供してくれたのが、「大地を守る会の備蓄米・大地恵穂」の生産者法人でもあるジェイラップ(福島県須賀川市)。「生産者だからこそ、生産者のためになる取り組みを」という彼らの思いから、この企画を大地を守る会と二人三脚ですすめていくことになりました。今回、ジェイラップで導入した乾燥設備は一般的な高温乾燥(60度以上)ではなく、低温(20~30度)で農産物を乾燥させるもの。低温での乾燥は細胞組織を壊すことなく、栄養価も高くなることが実証されています。

また、「はたまる」は、商品としての魅力を持たせようと、楽しさもあわせて消費者のみなさんへ伝えていきます。また食べる側から見た「はたまる」の楽しみ方も一緒に考えていただきます。「はたまる」のラインナップには、そのまま食べられるドライフルーツ・ベジタブルだけではなく、パウダーやチップなども開発しています。
消費者のみなさんの声を商品開発に生かし、より魅力的な「はたまる」商品を、生産者・消費者・大地を守る会がいったいとなり育てていきたいと思います。