大地を守る会 企業情報[ソーシャルビジネス(社会的企業)]

森と木の住まいづくりフォーラム

日本の森をみんなで元気にしていく取組み

人と自然とがちゃんと向き合っていきる。自然の恵みをきちんと受け取る。

国産木材を使おう

日本の国土の約67%は森林です。日本にはたくさんの森があり、そこで育つ木材は家を建てるために使ってあげることができるのです。しかし、日本で使われている木材の多くは、海外から輸入されています。そのため、国産の木材自給率は、この間、20%前後と低迷しています。

今、各地で手入れがされなくなった山林の荒廃がすすんでいます。山林は、ただ自然のまま放っておけば育つわけではありません。間引きをして適切な木の量を保ったり、無駄な枝をはらったりしなければなりません。そして木を切った後はきちんと整地をして、そこに新しい苗木を植えてあげるのです。山林を維持するにはこうした人の手入れが必要。山林は、人間と自然が上手に付き合ってこそ、守られるものなのです。

住宅が体調不良の原因となってしまうシックハウス症候群

シックハウス症候群とは、住宅の建築材料に使用される化学物質が原因で頭痛やめまいなどの症状があらわれることをいいます。最近では、マスコミでも取り上げられるようになり、関心が高まっています。しかし、本来、安らぎの場である身近な家のほとんどの材料が、実は合成接着剤の塊とも言える合板によってできていることがあまり知られていません。2003年7月には建築基準法が改正されて、ごく一部の化学物質だけが規制されるようになりました。それでも、安全で安心な家に住みたいと思っても、住宅から揮発する化学物資のほとんどは野放しの状態です。

森と住まいについて学び、実践する

そこで、大地を守る会では、安全な住まいや、森について、考え、理解してもらうための取り組みとして、2004年より「森と木の住まいづくりフォーラム」という専門委員会を発足させました。大地を守る会では、実際に森や自然との触れ合いや遊びを通じて楽しみながら、森や住まいについて考えるきっかけを提供しています。できるだけ森に親しむことから、森や森につながる木の住まいを考えるきっかけ作りができるよう、例えばネイチャークラフト講座で子どもたちと一緒に森の中の自然素材を活かしお箸や身近な生活道具を作ったり、自然観察会を開き、植物など森の自然の多様性を実感したりしています。

2008年からは現在はほとんど有効活用されていない近郊の里山をできるだけ自分たちの管理・手入れを行いながら様々な野外活動を行う場として、茨城県石岡市の山林で活動を始めました。このフィールドを大切に、下草刈りや植林などの作業を行い、地域の方々とのふれ合いその土地の文化に親しみつつ参加したみんなで楽しむことができるいろいろな活動を通じて、地方と都市の人の交流を図れればと考えています。