<02>生産者に会いに行こう!: 2010年10月アーカイブ

2010年10月21日

酒井久和さんのさつまいも畑に行ってきました。

とらちゃんこと虎谷健です。

三里塚微生物酵素の会の皆さんの畑でさつまいも収穫体験を行った翌日、

香取市の酒井久和さんの畑にお邪魔して畑のお手伝いとさつまいもの収穫体験を行って来ました。

 

 

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挨拶をする酒井久和さん。

生産者グループとのお付き合いが増えている中で少数派の個人農家さんでございます。

お宅も立派で作業小屋も大きい!我が家より大きいですな。

今日は一日よろしくお願いいたします!

 

 

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まずは大根畑に出かけて大根の間引きを行いました。

間の1株を抜いて株間を広くしてあげる作業です。それにしても広い!

間引いた大根は皆さんに持ち帰っていただきました。

間引き大根は食べておいしいのですが難点はすぐにしおれてしまうこと。宅配では扱えません...。

間引き大根を楽しめるのは畑に来た方の特権ですね!

 

 

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主にご夫婦で農作業を行っている酒井さん、お手伝いすることはたくさんあります!

大根の間引きを行った後は長ネギの土よせ作業を行いました。

長ネギは成長に合わせて土を茎にかけてやると白い部分がどんどん伸び、お馴染みの

長ネギの姿になります。

ある程度大きくなった長ネギは機械を使って土を寄せる事ができますが、まだ苗が小さいうちは

手間をかけてやらなくてはいけません。

足を使って葱に土をかけ過ぎないように注意しながら土を寄せてやります。

う~ん、内腿が筋肉痛になりそうです。

 

 

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地道な作業ですが大勢で行うと早い!1時間ほどで作業が終わりました。

丁度お昼になりましたのでお弁当を広げてお昼休みです。

 

 

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酒井さんの畑の野菜で作ったけんちん汁を出して頂きました。

皆さん、どんどんお代わりしてくださいね~。

 

 

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間引き大根もごま油で炒めて油揚げをちらして立派な一皿ができあがりました!

 

 

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午後はいよいよ本命のさつまいも掘り!っと意気込んでいたら

「ごぼう抜いてみる?」と酒井さんから提案が。

「ごぼう抜きなんて、大変...。」とちょっと後ろ向きだった虎谷ですが、希望者多数でスゴイ人気です!

酒井さんの畑は土も柔らかくて思ったより簡単に抜くことができました。

  

 

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この時期の酒井さんの畑は楽しい事がいっぱいです!

こちらの畑では落花生を乾燥させていました。下を見ると株から落ちた落花生が点々と・・・。

「これ、拾っていいですか?」と酒井さんに聞くと快く了解!

「落ち穂ひろい」ならぬ「落ち落花生ひろい」も体験。拾った落花生は皆さんのお土産になりました。

 

 

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お待ちかねのさつまいも掘りです!どんどん掘ってください!

 

 

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ちなみにこちらは酒井さんのお宅と畑の全景です。

家に隣接してこれだけ広い畑があるっていいですね!農作業がはかどりそうです。

それにしても空が広い!

天気が良いと「ぶるぅぅ~すかいっ!」と叫びたくなるほどの空の広さでございます。

 

 

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掘り取ったさつまいもをトラックに載せて作業終了!お疲れ様です!

農家さんのお宅に必ずと言って良いほどある軽トラック。

狭い道でも入っていけて荷物もどっさり積める働きものであります。

おまけに2シーター、ミッドシップ、4WD、とまるでスポーツカーのような装備でございます。

 

皆さんのおかげで作業がはかどりました!お疲れ様です!

参加された皆さんには「もう、いや!」というほどの間引き大根をお土産に持って行っていただきました。

ご近所さんにも配ってあげてくださいね!

 

 

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酒井さんの畑におじゃまする時はいつもきれいな夕日に見送られて家路につきます。

今回も夕日がきれいでした。秋でございます。

畑のお手伝い企画は「子ども連れで役に立つかわからない...」と敬遠されてしまう方も多い様ですが、

大地を守る会の畑のお手伝いはきついだけのお手伝いはお願いしません!

メニューにちょっとひと工夫加えて、平日はお仕事で頑張っている皆さんが「今日はいいリフレッシュが

できたな。ちょっとだけ疲れたけど気持ちいい日だったな!」と思ってもらえるような内容にして

いますし、子どもさんがいても大丈夫な内容にしていますので「援農」という言葉にひるまずに

応募して下さい!

 

大地を守る会 虎谷健



2010年10月20日

三里塚の畑でおいも掘り!企画に行ってきました。

とらちゃんこと虎谷健です。

暑かった夏も終わり、食欲の秋!ですね。

秋は産地訪問会も目白押しで12月上旬までの週末は産地訪問やソーセージ教室でびっしり

でございます。

私の手帳を見た人は「この人、週末遊んでばかりだな!」と思いこむこと間違いなしでございます(笑)。

 

秋の産地企画のスタートはここ、三里塚でのさつまいも掘り交流会。

翌日も同じ千葉県の生産者、酒井久和さんの畑でのさつまいも収穫体験とさつまいも企画が

続きました。

 

 

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三里塚微生物酵素の会の堀越さんのお宅。集合場所に使わせていただきました。

畑と家が隣接していて理想的。朝飯前に畑の見回りができますね!

 

 

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早めに会場に到着した参加者の子どもさんがさっそくブロッコリーの世話を!

大地を守る会の会員さんの子どもはエライ!っと思ったら・・・。

 

 

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ブロッコリーの苗についていたモンシロチョウの幼虫を取ってニワトリにあげていました。

ニワトリも嬉しそうに寄ってきます。 

・・・確かにブロッコリーの苗にとってはうれしい事ですから立派な畑のお手伝いですね。

 

 

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参加者の皆さんが集合したらさつまいも畑に移動です。

家族ごとにさつまいもの収穫開始!です。

一家族にコンテナ2つ割り当てです。「もうたくさん!」というほど掘ってくださいね。

 

 

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一通りさつまいもの収獲を体験した後は千葉県の名産、落花生について堀越さんから説明

いただきました。

 

 

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口で説明するだけでおさまらないのが超・行動派の堀越さん。

「オレが悪ガキのころ学校帰りに畑に忍び込んであそんだ遊びを紹介するよ!」と言うなり、

落花生を積んで火を付けはじめました!

・・・って子どものころからライター持って何してたんでしょ?

落花生の乾燥させた株は油を含んでいて良く燃えます。

みるみる白煙がもうもうとあがって...。

そうです、堀越少年は学校帰りに落花生の野焼きをして悪ガキ仲間と遊んでいたんですな。

こんな野焼きも最近は経験できません。

 

 

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まだ煙がくすぶっている中から落花生を探して口に運びます。

野焼きですので焼き具合にどうしてもムラがでてしまいますが、この企画を始めて数年、最近では

丁度よい焼け具合の落花生が確実に増えてきています。

どうやら堀越さんはこの交流会を行う事で落花生の野焼きの腕もあげているようです。

こどもたちは口のまわりを炭で真っ黒にしながら落花生を楽しんでいました。

そのまま電車に乗って帰ったら車内で注目浴びること間違いなし、です。

 

 

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畑近くではあけび取りも体験できました。

 

 

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畑から戻って交流会。生産者の皆さんが作ってくれた豚汁を楽しみました。

 

 

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豚汁にゆで落花生、焼き芋...みんな堀越さんたち三里塚微生物酵素の会の生産者の皆さんが

持ち寄ってくれた食材ばかりです。

この落花生は「ジャンボ落花生」。普通の物と比べると2~3倍の大きさです。

 

 

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焼き芋は堀越さんのお父さんが籾がらを使ってゆっくりと焼いてくれました。

焼き芋、美味しかったです!

 

 

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交流会の日の晩は成田市の花火大会がありました。生産者の皆さんに誘われて虎谷も参加!

この花火大会は成田市民有志が手作りで始めた花火大会です。

普通、花火大会というと夏に行う事が定番ですがなぜ10月なのでしょう?

それは花火大会の会場として貸してもらう田んぼの稲刈りが済んでから、という理由がありました。

出店もたくさん出ていましたが出店している皆さんは地域の方が多いそうです。

本当に手作りの花火大会なのですね!

年々規模も大きくなり、今年の花火打ち上げ数はなんと8,000発!

市民からのカンパも順調に集まったため、二尺玉を2発も打ちあげる事ができたそうです!

成田市民の皆さん、この花火大会を楽しみにしているんですね!

不景気、リストラ、パパのお小遣い減額!など暗い話題が多い今日この頃でございますが、

そのような暗い話を吹き飛ばすような明るいいい話でございます。

「成田市民はなかなかやるな!」と素直に感動させていただき、田んぼの中から打ち上がる

花火が輝いて見えました!  ・・・って花火は元々輝くものでございました!

音楽に合わせて打ち上がる花火は大変に見事でございました。

 

大地を守る会 虎谷健



2010年10月15日

自然耕房さんに訪問会の打ち合わせに行ってきました。

とらちゃんこと虎谷健です。

10/4「神泉・畑の樂校」で畑作業をした後、少し足を延ばしてお隣・群馬県の赤城山山腹にある

きのこ屋さん「自然耕房」に、11月14日(日)に行われる訪問会の打ち合わせに行ってきました。

 

 

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自然耕房の社屋の前で。佐藤社長さんです。

自然耕房は「じねんこぼう」と読み、佐藤社長のこだわりである自然光(しぜんこう)を使った

マイタケ栽培をする工房であることにかけた名前です。

 

 

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自然耕房のある赤城山南麓は日照時間の長い晴天の日が多い土地です。

冬、日本海側からやってきた雪雲が赤城山に到達する前に雪を降らし終わるため、

冷たく乾燥した北風、「赤城おろし」が吹くわけです。

その晴天の多さを活かした装置がマイタケの栽培施設の屋根にあるカプセルのような

「太陽光自動追尾式採光機」です。

太陽の動きを自動的に追いかけ施設内にたくさんの太陽光を取り入れます。

ソーラーパネルも奥に見えます。自然の恵みを最大限に活かしたマイタケ栽培ですね。

 

 

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施設内のマイタケの様子です。

自然耕房さんのマイタケは肉厚で味もしっかりしています。虎谷はバターでさっと炒めてちょいと

ベーコンを散らして食べるのが大好きであります。

虎谷は実は無類のきのこ好き。食べるのも好きですが野生のきのこを探して山を歩くのも大好きです。

秋も深まるこの時期は野生きのこも盛んに発生しますので、雨が降った後に晴れて気温が上がると

山に行きたくてウズウズします。

虎谷のきのこ探しのフィールドは富士山山麓です。日本でも有数のきのこの産地で国立公園なので

私有地を気にすることなくきのこ探しが楽しめますし(※鑑札の購入は必要です)

標高差があるので長い期間にわたって様々なきのこ探しが楽しめます。

樹海に踏み込むのはちょっと勇気がいりますが、方向を見失わないように細心の注意を払い

野生動物の気配に気を配りながら(クマなどもいますから...)の山歩きは、五感が研ぎ澄まされて

野生に戻ったような感覚です。

でも、そんなハードな山歩きなどしなくても皆さんがお住まいの近くにある公園などでも食用きのこが

見つかることもあるんですよ!

 

ちなみに、食べる際には

・知っているきのこしか口にしない

・経験者のアドバイスを必ずもらう

といった注意が必要ですが、お散歩の途中でちょっと落ち葉の周りを気にしてみてはいかがでしょう。

きのこ図鑑があると散歩がさらに楽しくなりますよ。

 

 

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こちらはシイタケの原木栽培です。すごい量ですね!

きのこには派手さはありませんがとってもピースな生き物ですね。

自然界での役割は、倒木や動物の死骸を分解して土に返す縁の下の力持ちです。

また、栽培を行えば広葉樹を利用しますので樹木の更新に役立ち、様々な里山の生き物を育む

雑木林の維持につながります。

栽培施設をつくったとしてもそれほど大きな施設を必要としないので、大規模な開墾も伴なわず

自然にやさしい農業と言えるかもしれません。

開墾どころか、そのまま森の中でも栽培できてしまうのですから!

 

きのこも食べ方によってはボリュームがあるのであまり肉を食べなくてもお腹が満足してくれます。

肉を控えられる事からも生き物にやさしい食物かもしれませんね。

生いたちからしてとってもピースなきのこでございますが、自然耕房ではさらに資源をとことん

使い切り無駄を出さないことに努めていて、訪問会ではその取り組みを皆さんに紹介したいと

考えています。

 

 

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シイタケ栽培で使い終わった後のほだ木です。

通常なら産業廃棄物?でもそのまま廃棄はしません。

皮を取り除いた後に砕いてマイタケのポット栽培用の菌床に生まれ変わります。

マイタケを栽培した後はヒラタケ系のきのこ栽培、それが終わったら腐性性きのこの栽培...

最後は堆肥として近隣の農家さんに引き取られていく、、、と繰り返し活用されます。

 

 

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白いビニルのロールはマイタケの菌床栽培の後に出た廃棄物。この使い終わったビニルもゴミになりません。栽培施設の温度調整のための熱源として使われます。

 

 

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菌床製造の際にはがされるほだ木の皮だけは利用価値がない...と思ったら、カブトムシが

たくさん卵を産んでいました!訪問会の最大の楽しみができました!

訪問会では子どもたちに幼虫探しもしてもらいますのでお楽しみに!

 

太陽や雑木林の恵みをきのこ栽培という形で上手に活用している自然耕房さん。

他にも高齢者の雇用や軽度の障害がある方の雇用、地場産品の直売所経営などにも積極的に

取り組んで地域全体で元気になろう!と頑張っていらっしゃいます。

きのこと同じくピースな会社でございますね。

 

大地を守る会 交流局 虎谷健



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