2010年8月アーカイブ

2010年8月31日

夏休みに親子で水の授業を開催しました。

ユージこと大北雄二です。

 

夏といえば、水の使用量が急増する時期。

同時に水道料金に頭を悩ませ、水の大切さを感じる方も多いのではないでしょうか。

そんな夏休みの始めの7月29日(木)に、

水のスマートユース(水のスマートな使い方)を、親子で学べる水の授業を開催しました。

 

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参加者のみなさんには6人1組の席に分かれた座ってもらいました。

テーブルごとに「土」、「海」、「川」、「山」と言ったテーブル名が。

そして、サイコロやビーズが置いてあります。

さてどんな授業が始まるのでしょうか? 

 

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水の授業の先生は、水ジャーナリストの橋本淳司さん。

日本のみならず、世界各地の水問題を取材し、水をテーマに執筆活動をされています。

同時に、大学、高校、小中学校などで、水の大切さを伝える「水の授業」を行なっています。

今日は、子ども向けの授業が得意な橋本さんならではの、

ユーモアあふれるワークショップ形式の授業が展開されました。

 

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このワークショップでは、3つのことを学びます。

1つめは「水の循環とは何か」

2つめは「水の循環を変える要素は何か」

3つめは「水の循環を正常に保つ要素は何か」です。

上の図は、水の循環図です。

水は、海から空へ、空から山へ、山から川に流れて、また海へ、という流れを

繰り返しています。

私たちが使っている水道の水はどこからやってきたのでしょうか。

そして風呂場や洗面所、台所で使った水はどこに流れていったのでしょうか。

ちなみに、橋本先生がある大学で授業をした時に、

「僕の家は蛇口から水が出るので、川が汚れても大丈夫です。」

と真面目に答えた大学生がいたという、笑うに笑えないエピソードから

この授業を思いついたそうです。

まずは、この水の循環をゲーム感覚でイメージしてもらいました。

 

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用意したのは、まずサイコロ。

サイコロの面には、テーブル名と同じ

「海」・「川」・「山」・「雲」・「地下水」・「動物」などと書かれています。

そして、ビーズとひも。

 

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サイコロを振って、出た名前の席に移動。その席のビーズをひもに通す。

これを何回か繰り返します。

そしてそれぞれが出た目から水の循環を考えます。

例えば、「山」→「動物」→「川」→「海」と出たら、水はどんな動きがあるのか、

水の気持ちになって考えます。

 

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「山の水を動物が飲んで、おしっこが川に流れて、川から海に流れました。」

子どもたちも一生懸命考えながら、自分なりの答えを出します。

参加した子どもたちの環境意識の高さに驚かされました。

 

水の循環を理解したところで、次のステップへ。

 

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テーブルには水の循環図が描かれた、A2の模造紙が置かれます。

テーブルリーダーが書記となって、

・水の循環に人間がもたらす影響とは何か

その次に

・それらの影響を解決する方法は何か

大人も子供も真剣に話し合って書いていきます。

 

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そしてそれぞれのテーブルで特徴的だった意見を発表します。

ひと口に水の循環図と言っても、私たちは生活の多様な場面で

直接的・間接的に水を使っています。

ですから、それぞれのテーブルの書き方、意見もそれぞれ違ってきます。

そんな多種多様な意見を全員で共有するのが、橋本先生のねらいなのでした。

 

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 「生活排水を減らすために、食器は汚れをふきとってから洗おう。」、「夏の冷房を減らそう。」

という意見を出す班から、

「ダムをやめよう。原発もやめたら冷却水を使わなくてすむ。」との意見まで、

本当に多種多様。

「農業用水で環境を汚さないために、農薬の軽減や、牛や豚のの糞尿を肥料にするなど

循環型農業をめざそう。」という意見もあがっていました。

 

橋本先生からは、水のスマートユースを実践するための考え方を話していただきました。

1.使う水の量を減らす

   ・・・節水型トイレ、節水型農業、食べ残しを減らす。

2.いままで使っていなかった水を使う

    ・・・雨水を、農業や生活用水に活用。

3.水をあまり汚さない

    ・・・お皿の汚れはふき取ってから洗う、食べ残しを減らす。

4.水循環への介在を減らす

    ・・・水源の森を守る、透水性舗装の道路を増やす。

この4つの考え方から今すぐにでも家庭で実践できることはたくさんあるでしょう。

ちなみに我が家では子どものビニールプールで使った水をトイレの流し水に使っています。

 

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最後に、授業のまとめとして、

「水と食べ物とエネルギーは一緒に考える必要があります。」と

橋本先生は話しました。

この3つのバランスがみだれると水循環がくずれるそうです。

食べ物を作るためにはたくさんの水とそれを運ぶためのエネルギーが必要です。

きれいな水を作るためには下水処理などでエネルギーが必要です。

また、高エネルギーは地球温暖化をもたらし、水循環に大きな影響をもたらします。

安全な水を次世代に残すためには、エネルギーの少ない方法を選択することが、

水の循環を守ることにつながるのです。

 

環境問題は知るだけでなく、日々の生活の中で実践してこそ。

楽しく学んだことを活かして、日々の暮らしにどう役立てるかは参加者ひとりひとりへの

夏休みの宿題となりました。

 

大地を守る会 交流局 大北雄二



2010年8月26日

神泉・畑の樂校に行ってきました!

とらちゃんこと虎谷健です。

お盆も過ぎてもまだ残暑が続いておりますが、皆さまどんな夏休みを過ごされましたでしょうか?

お盆の帰省ラッシュの真っただ中でも畑はやる事がいっぱいです!

8/15に「神泉・畑の樂校」の畑の管理に出かけてきました。

 

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8月半ば過ぎの畑の様子です。

手前の大豆が大きく育ち、いつもの場所から写真をとっても全体が見えなくなるほど育っています。

 

 

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花が散って鞘ができています。

まだ豆は育っていません。まだすかすかのぺったんこです。

 

 

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さつまいもです。前回、草に埋もれかけていましたが、さつまいもの方が勢力を増しています!

このまま草に負けずに頑張ってくれ!(...というより負けないでください。)

 

 

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モロヘイヤです。こちらは今が旬とぐんぐん成長しています。

モロヘイヤは葉だけをちぎって食べるのが普通、と思っていたのですが、農家さんから「茎も手で

折れるくらい柔らかい部分は一緒に食べれるよ。」と教えてもらいました。

出荷の時は手で折って収穫しているので、袋に入っている茎はそのまま食べれるということです。

皆さんも茎も一緒に召し上がってみてください。

 

 

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左手はゴマです。花も咲いてきました。ピンク色のかわいい花です。

ゴマの隣に黒いビニルシートが張ってあります。

これは種を植える前に黒いビニルで太陽の熱を集め、地中にある雑草の種や虫などを熱で殺して

しまうためです。2週間ほどしてビニルを外してから種を植えます。

除草剤や殺虫剤を使わない栽培で使われる方法で、完全に駆除することはできませんが、苗が

雑草に負けてしまうことをある程度防ぐことができます。

この方法を使うにはこの一番暑い時期にビニルをかける必要がありますので、その作業も結構

大変です。この場所は白菜やキャベツなどを定植することを考えています。

 

 

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ゴマの花はこんな感じです。かわいい花ですね。

ちなみに、ゴマの茎はきちっと正方形を していて、初めて見た時はちょっと感動しました。

自然界で四角いものってあまり見ません・・・。

 

 

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ナスです。こちらも今が盛り!と鈴なりに実をつけています。

あまり頑張って実をつけてしまうと秋になって株が弱ってしまうので、ちょっと勢いを止めて

やらなくてはなりません。その方が長い期間、収穫を楽しめます。

実を取った後、枝をカットして、スコップでザクザクッと拡がった根っこを切ってやりました。

こうすると一時的に勢いは弱まりますが、しばらくするとまた実が付くようになります。

 

 

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長ネギも順調です!草取りと土よせも行いました。 

 

 

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まだ残暑厳しい夏の真っ盛りですが、秋冬の作物の準備も始まりました。

人参の種まきです。おーい、皆さんおしゃべりに熱中していると、どこに種蒔いたか判らなく

なっちゃいますよ!(笑)

人参はセリ科で水が好き。播種してしばらくは水やりが必要です。

この作業は申し訳ありませんが地元のヤマキさんにお願いしてしまいました!

 

 

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こちらはレタスの種をまいています。

レタスは種を直接畑に落とすのではなく、一度水に浸して冷蔵庫に入れて寒さにあててやります。

こうすると「あれ、寒さが過ぎて暖かくなった!芽、ださなきゃ!」と思うのか、一晩で根が動き出します。

「休眠打破」というそうです。

暑い中、一粒ずつ種を蒔く地道な作業をして頂きました。

 

 

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芽を出してもまだ暑いですから虫たちがまわりにウヨウヨしています。

この時期厄介なのが成虫になりきっていないコオロギです。成虫は肉食ですが、幼虫の間は雑食で

新芽を食べてしまいます。芽を食われないようにネットで防ぎます。

この場所は、太陽熱で雑草の種と虫を殺す黒いビニル張りを2週間以上していた場所です。

栽培は数週間先を見越して作業を行わないと間に合わないことも多いので気を使います。

左隣は落花生です。こちらもだいぶ大きくなりました。もう、草に負ける心配はありませんね!

 

 

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今日も皆さん、半日作業お疲れ様でした!

草とりも行い、秋冬野菜の播種も終わって一息ついた畑の樂校の畑です。

次回の作業は9月。いよいよ「収穫の秋」・「食欲の秋」にむかってまっしぐらでございます。

 

大地を守る会 交流局 虎谷健



2010年8月24日

はたまる商品お披露目会&試食会

ユージこと大北雄二です。

 

8月4日(水)にカフェ「ツチオーネ」自由が丘店で、

はたまる商品のお披露目会&試食会を開催しました。

 

はたまるとは、35周年をむかえた大地を守る会が提案するあらたなプロジェクトのひとつで、

「畑まるごと 実から種まで 乾燥プロジェクト」の通称です。

 

 

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豊作時に余った野菜や果物や、形が悪かったり、割れていたり、サイズが大きすぎたり

小さすぎたりする「企画外」の野菜や果物をドライチップやパウダーにして販売したり、

加工品に活用しようというものです。

びんに入っているのが、パウダー。袋に入っているのが、ドライチップやドライスライスにしたものです。

 

 

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生産したのは、「大地を守る会の備蓄米・大地恵穂」の生産者法人でもあるジェイラップ(福島県須賀川市)。

写真は、代表の伊藤俊彦さん。

野菜や果物ならなんでも乾燥させてしまうというからすごいです。

しかしその陰では、何日も徹夜が続き、開発に2年9か月もかかったそうです。

 

 

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まずは、ドライチップをそのまま食べてみよう、ということで

右上の赤いものから時計まわりに、

アイコ(トマト)、ミディトマト、プラム、バナナ、パイナップル、とうもろこし。

なるほど、味はとても濃いです。

通常の乾燥設備では、高温乾燥(60度以上)で短時間で乾燥させてしまうのですが、

ジェイラップでは、低温(20~30度)でじっくり乾燥させるので、細胞組織を壊すことがないので、

栄養価が高いのだそうです。

 

 

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さらに今回はカフェ「ツチオーネ」にパウダーやチップを使って、お菓子やパンなどの

試作品を作ってもらいました。

写真は、にんじんパウダーのケーキと、トマトパウダーのシフォンケーキ。

 

 

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さらにオニオンスライスのパン、とうもろこしのパンとスープ、にんじんのクッキー、

わさびのマカロン、トマトのグリシーニ

 

 

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食べてみていただいた感想はどれも好評でした。

100種類をこえるパウダーやチップ。10月下旬に最初の商品が販売されます!

 

参加者から人気が高かったのは、

わさびや、柑橘系のパウダー。ドライきゅうりも評判が良かったです。

はたして最初に採用される商品はどれになるでしょうか?

 

さて、参加者のみなさんには、お土産として、しょうが、とうもろこし、ねぎのパウダーをお持ち帰り

いただきました。

そして実際にどのように使ってみたか、写真と感想を送ってもらうよう、お願いしました。

 

次回は、寄せられた写真と感想を紹介したいと思います!

 

大地を守る会 交流局 大北雄二



2010年8月23日

鹿、いのししの増加への対策。生産者の取り組みを見てきました!

とらちゃんこと虎谷健です。

鹿やいのししに畑を荒らされて困る、というお話を農家の方によく聞きますが、実際にどのような

場所に出没しているのか、どのような対策をしているのかを見せてもらいに出かけてきました。

 

訪ねたのは群馬県甘楽町の農家さんで、農業被害対策に罠を仕掛けて鹿やいのししを捕獲して

いる方です。

5月に行なった「キウイフルーツの花摘みお手伝い&フランス料理で畑丸ごとクッキング!」企画では

地元食材の一つとして鹿肉といのしし肉を提供していただきました。

通常、狩猟期は11月15日から翌年2月15日までですが、農業被害の大きな地域では町の許可を

受けた狩猟免許所持者が「有害鳥獣駆除」として畑周辺に限り狩猟期以外でも捕獲ができます。

 

 

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罠設置場所は人里離れた山奥かと想像していましたが、意外と人気の多い貯水池の近くでした。

白鳥のボートも浮かんでいます。この山の裏側に集落がありそこの畑が食害にあっているようです。

 

 

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白鳥ボートの浮かぶ貯水池に続く道。この道を横断して獣たちは山と畑を行き来しているそうです。

畑のすぐ脇まで山が迫り、耕作放棄地も点々と広がっていました。このような畑に身を隠しながら

里山に近ずき、日没後に畑に現われて食害を引き起こしているようです。

畑の作物を覚えた動物は里山から離れず食害を繰り返すそうです。

山で餌を探すよりまとまって食物が得られますし、山で得られる餌よりはるかにおいしい作物の味を

覚えたらこの場所を離れがたい事は容易に想像できます。

 

 

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畑に点々と残る足跡。

鹿、いのしし、ハクビシンにタヌキ、テン。・・・時にはクマの足跡も見つかるそうです。

足跡の土の崩れ具合によって新しい足跡かそうではないかを判断し、罠を仕掛けるか否かを判断します。

 

 

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畑の隣に広がる耕作放棄されてしまった畑。悲しいかな、生産地でごくふつうに見られる風景です。

「ここは畑です」と言われないと気がつかないまでに草に覆われており、その先は山に連なっている

ので獣が容易に侵入できそうです。

これではいくら良い作物を作っても片っぱしから獣に食べられてしまうことでしょう。

電気柵などで畑を囲むしか作物を守る方法はなさそうです。

このような風景を見ていると、農業は一部の人が頑張っていても成り立たず、地域が元気でないと

立ち行かない仕事であることを痛感してしまいます。

畑だけでなく水田でも上流の耕作条件が悪い田んぼが放棄されてしまえば雑草の種などが流れて

下流の水田で雑草がはびこってしまう事が想像できます。勢い、除草剤などに頼らざるを得ません。

水田は水路の整備、清掃などで畑以上に地域の力が必要そうです。

 

 

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畑の脇に「くくり罠」が仕掛けれていますが見えません!

鋼鉄製のワイヤーで輪を作っており、獲物が足を置くとバネが外れてワイヤーが足を締めつけ、

捕獲します。

捕獲対象の獣は鹿といのしし。間違ってクマなどがかからないように輪の直径の大きさは厳密に

決められています。

もし、万が一、クマがかかってしまった場合、町に連絡すると獣医さんが来て麻酔をかけ、奥山に

放獣するそうです。

 

 

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罠設置場所近くには警告文が設置されます。

皆さんも山でこのような看板を見かけたら近寄るのはやめましょう!地元の猟師仲間でさえ

仲間の仕掛けた罠の場所が判らない場合は近寄らないそうです。

設置場所はだいたい地元の方しか訪れない場所に設置することが多いそうですが、要注意なのが

夏のこの時期。

クワガタ虫などを探して町の人が「まさか!」と思う様な場所まで足を踏み入れることがあるそうです。

間違って罠にかかってしまえば怪我をすることは必至ですが、罠に獲物がかかっていた場合、

興奮した動物に襲われてしまうこともあります!

鹿は足の蹴る力がものすごく強く、大人でも大けがするほど。

いのししは逃げ場がないと判ると人の足の間に突進し、股に牙を突き上げるそうです。

人間の足の付け根には大きな血管がはしっているので、そこを突き上げられたら失血して死んで

しまいます。

「いのししはクマより怖い。日本で一番の猛獣」と表現する猟師さんもいるほどです。

 

 

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こちらは竹林に残るけもの道です。

「ここだよ。」と指さしてもらわないと判りませんでしたが、確かに獣一頭分の幅で道が続いています。

猟師さん達は傾斜や木のはえ具合を見て、どこに足をつくか想像し罠をしかけます。

 

 

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罠をかける場所が決まりました。

輪っかの下が落とし穴になって、獲物が足を置いて体重がかかると輪が締まり獲物を固定します。

ワイヤーの端は木に固定されており、ワイヤーが締まって遊びができた範囲でしか動けなくなります。

ただ、かかった獲物が暴れて宙ぶらりんになってしまうような不安定な場所には仕掛けません。

かかった後の回収も考慮にいれて罠の場所を決めます。

 

 

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土や枯れ葉をかぶせて設置完了です。

 

以前の獣は、人に気配を察知されないように遠回りをして罠を仕掛ける場所に接近したりした

そうですが、今の獣たちは人慣れしているのか人の臭いをあまり気にしないそうです。

それよりも嗅ぎ慣れている土の臭いに違和感があると警戒するとのこと。

罠を設置するために掘り起こした土は、別の場所に捨て表土と掘り起こした地中の土の臭いが

混ざらないように配慮するそうです。

 

あとは獲物がかかるのを待つだけですが、罠を掛けると毎日見回りをしなくてはいけません。

罠にかかった獲物を放置して死なしてしまうことは一番恥ずかしい事だそうです。

 

生きているうちに回収して放血などを速やかに行わないと、肉に血液が残り、臭いがついてしまい、

食べれなくなります。生きているうちの回収もできるだけ早い方が良いとのこと。

罠から逃れようと暴れる時間が長いほど、体内の糖分を消費してしまうのでおいしくない、ふやけた

肉になってしまうそうです。

また苦しむ時間をなるべく少なくしてあげたい、という気持ちの表われでもあるようです。

 

以前銃猟ハンターさんから聞いた「クリーンキル」という言葉を思い出しました。

これは「当らなくても良いから頭部を狙って一発で仕留めろ」という教えで、獲物が苦しむ時間を

少なくするための配慮です。

頭部を撃ち抜かれた獲物は脳味噌が吹き飛び目玉が飛び出し、狩猟に慣れたハンターでさえ

二目と見たくない状態となるそうですが、獲物にとって一番苦しむ時間が少ない。

撃たれた事さえ気がつかないかもしれません。肉には傷が付いていないので最大限食べてあげる

ことができます。

 

では、罠の場合、どうやって捕獲した獲物を回収するのでしょうか?

相手は動く自由を奪われ、興奮した野生の獣です。

今では町の協力で有害鳥獣の許可を得たハンターに連絡がいき、猟銃でとどめを差してもらうそう

です。

 

ただ、農業被害が始まった当初は猟をする人は誰も居らず猟友会の協力も得られなかった、とのこと。

農業被害を見かねて「これは俺がなんとかせにゃいかん!」と罠免許をとったばかりの頃は、

一人で棍棒一つでとどめをさしたそうです。

(※現在では狩猟法により棍棒や槍の使用は禁止されています。)

「いのししが俺を見つけて突進してくるだろ、ワイヤーが伸び切ったところで足をとられ、ガクッと膝を

折るんだわ、その瞬間に眉間に棍棒を振りおろして仕留めるんだ。」とのことです!

現代人が体験し得ないような野生動物との真剣勝負です。

いくらワイヤーで固定されているといってもワイヤーが外れない保障はありませんし、大きないのししは

ワイヤーをひきちぎってしまうこともあるそうです。

 

仕留めた獲物はすぐに内臓を出して放血して肉に血がとどまらないようにしないと、おいしい肉が

手に入りません。獲物の肉は精肉やミンチ肉、ハムを作って残らず利用するそうです。

 

どうしてそこまでして罠を仕掛け駆除をするのでしょうか?

「丹精込めて育てたじゃがいもが一晩で食い荒されたらそりゃ、くやしいさ。獲ってやろう、という

気にもなるさぁ。でも、どうして俺がこんな殺生までせにゃいかんのだろう、とも思ったが集落で

被害がでてりゃ誰かがやらなきゃいけないことだ、と自分を納得させたんだ。」とのことでした。

 

今では地元の若い農家仲間も猟に関心を持ってくれ仲間が増えているそうです。

仲間が一人でもいると罠の見回りの心強さも段違いだそうです。携帯電話の普及も心強さに

一役買っています。

一人ですると弱気になりがちな獲物の解体も、数人がかりならにぎやかに手早く行なうことができます。

 

得られた肉は地元の家々に配るとみな喜んでくれ、それが嬉しい、とのこと。

農村では野菜はふんだんに手に入りますが、肉はなかなか手に入りませんから貴重な自然の幸

なのですね。

 

春に行なった「畑丸ごとクッキング!」企画では、甘楽町のスタッフのみなさんもフランス料理流の

野生肉の下ごしらえを教わったので、鹿、いのしし料理のレパートリーも増えたそうです。

フランス風のジビエ料理が甘楽町の名物になるかもしれませんね。

 

過剰に狩猟してしまうことは良くありませんが、このような有害鳥獣駆除で得た肉が地元の幸の一つ

になることは良いことだなぁ、と思いました。

お土産に数キロの鹿といのししのお肉を頂きました。冷蔵庫にたっぷりと肉があると「これで我が家

の食はしばらく安泰!」となんとも豊かな気持ちになりました(笑)。

 

皆さんも旅行に出かけられた先で鹿やいのししの料理に出会ったらぜひ試しに食べてみてください。

その料理は農業被害に困っている地元の方が工夫して地元名物に仕上げた成果かもしれません。

 

大地を守る会では、秋の猟解禁に合わせて今年もエゾシカ肉を扱う予定です。

まだ試されていない方はぜひチャレンジして味覚の幅を広げてください!

 

大地を守る会 交流局 虎谷健



2010年8月20日

大地を守る会35歳誕生日サプライズパーティー

by ユッキー

今から35年前の1975年8月19日に、大地を守る会は誕生しました。

高度経済成長下で農業も近代化が進む中、農薬の環境汚染が社会問題化。

まだ有機野菜がまったく出回っていない中、農薬に頼らない野菜をつくり、

運び、食べることで社会を変えようと大地を守る会は始まったのです。

 

...というのは、大地を守る会全体のお話。その現場には、不安と夢を持った20代の若者が

いました。今でも大地を守る会をけん引している、3人の創設メンバーに感謝の気持ちを

伝えるため、8月19日当日、誕生日パーティーを内緒で企画しました!

 

その3人とは、大地を守る会会長で、株式会社大地を守る会代表取締役社長の藤田和芳、

大地を守る会理事、株式会社フルーツバスケット代表取締役社長の加藤保明、

大地を守る会理事、株式会社大地を守る会取締役の長谷川満です。

 

内輪のイベントではありますが、この日の思い出や、感謝の気持ち、絆を

記憶に残しておくために、多数の写真とともにレポートさせていただきます!

 

さて、3人には「機関誌の取材があります」ということで、何カ月も前から

ピンポイントで8月19日の予定を空けてもらいました。「なぜそんな事前から

この日をおさえられてるんだろう..」.と気づかれたらどうしようかと

思いましたが、全くの心配なし!当日17時半から会議室で、ダミーの取材が

始まりました。真剣に話してくださったお三方、ごめんなさい...。でもこのブログで

一部紹介させていただきます!

 

パーティー開始の18時までの30分という限られた時間に、幕張本社の休憩スペースでは

急ピッチで準備が進められます。

一番のサプライズは、フルーツバスケットのパティシエ、加藤浩一さんによる

手作りケーキ!

 

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念入りに準備する加藤浩一さん。加藤保明社長に内緒で準備するのが大変だったとか。

この日のために、静岡県函南町から、車でケーキを運んでくださいました。

そのケーキはこちら。

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函南町、丹那の、新鮮な生クリームや、国産小麦、大地を守る会の、農薬に頼らないフルーツが

ふんだんに使われています。横80㎝、縦60㎝ぐらいの巨大なケーキです。

左上のキャンドルは、みつろうキャンドル。

 

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若手社員中心に手作りのデコレーションも。

 

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 待ち構える社員。総勢約120名。全社員約200名なので、かなりの割合の

社員が有志で集まりました。

 

そして、拍手に迎えられながら、3名の入場です!

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嬉しそうに社員と握手する長谷川さん。

 

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 続いて加藤さん、藤田さんの入場です。皆さん嬉しそう。3人の笑顔は、準備してきた社員に

とって何よりの喜びです。

 

そして3人そろって会のスタート。

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 3人の後にいるのは、今回の仕掛け人リーダー、経営政策チーム長の百瀬武彦。

 

まず加藤浩一さんが用意してくださったケーキ入刀です。

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おもしろいスリーショットですね(笑)でもこの3人がいたからこそ、続けてきたからこそ、

今の大地を守る会があると実感できた瞬間。ケーキ、とってもおいしかったです。加藤浩一さん、

ありがとうございました!

 

続けてサプライズプレゼント。この日のために、大地を守る会のメーカー、フォレストさんに

大地を守る会35周年ロゴ入りの、江戸切子グラスを作っていただきました。

贈呈者は、大地を守る会と同じく35周年の社員(1名は約35周年)。

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有機農業、というまだまだ若い産業の会社と、同じ年の社員がこんなに大きくなるなんて

(歳とるなんて?!)、歴史の重みを感じます。

 

こちらが江戸切子グラス。

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グラスを持って嬉しそうな長谷川さん。

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加藤さん(左)と談笑しているのは、エビちゃんブログでもおなじみ、大地を守る会理事で

株式会社大地を守る会農産グループ長の戎谷徹也です。

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乾杯、談笑と続いたところで、最後のサプライズが!ケーキを食べながら待つお三方。

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それは、藤田さんのおつれあい、真理さんからのビデオメッセージです!

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35年前、すでに藤田さんと結婚していた真理さんは、「35年前、大地を守る会を始めると

聞いたときは、こんなに長く続くとは思っていなかったし、期待もしていませんでした」と第一声、

「期待もしていませんでした」で社員一同爆笑!

 

確かに、20代の若者が、団地の一角でござを広げての青空市場、まさかここまで

続くとは思ってもいかなかったですよね...。

 

でも、青空市場から共同購入、個別宅配、そして今ウェブストアやカフェ、デリカショップと、

大地を守る会は、いろんな方たちに支えられて活動を広げ、35周年を迎えることができました。

 

その感謝の気持ちを、真理さんは「大地を守る会がここまで来た

歴史の中には、批判する人たちもいたし、考えが合わなかった人も、

挫折した人も、残念ながら大地を守る会を去ってしまった人たちもいます。

そういう方たちも含めて、感謝の気持ちを伝えたい」とおっしゃってくださいました。

 

突然のお願いにも関わらず、快く引き受けてくださり、本当に素敵なメッセージを

くださった真理さん、本当にありがとうございました。

前日に広報室の中川啓がビデオ片手にご自宅にうかがい、撮影させていただきました。

藤田さんが「いつ撮ったの?!」と驚いていました。これもばれずに大成功ですね!

 

最後には3名それぞれから当時のエピソードとメッセージです。

 

35年前、出版社に勤める傍ら、農薬に頼らない野菜を売ろうとした藤田さんは

(その理由はこちらへ)、同じ会社の後輩だった加藤さんに声をかけます。

食べ物から社会を変えていこうと意気投合、活動をスタートしたものの、当時のメンバーは

誰も運転できませんでした。

僕と藤田さん、口ばっかりなんだよね、とは加藤さんのコメント(笑)。

 

そこで白羽の矢が立ったのが、加藤さんの大学時代の同級生の長谷川さん。当時

広告代理店に勤めていた長谷川さんは一転して野菜トラックのドライバーとなります。

それから35年、今では有機野菜の先生と呼ばれるまでになりました。

 

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 左が長谷川さん、右が加藤さん。長谷川さん、昔をしみじみ思いだしているのでしょうか?!

 

そして最後に藤田さんから。会が盛り上がるあまり、写真がぼけ気味でごめんなさい。

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35年という歴史の重みは安定感があります。でも大地を守る会がここまで

続いてきたのは、歴史に安住しなかったから。時の流れとともに歴史は色あせて

いくものだから、常に新しさを接ぎ木することで、大地を守る会は35年

続いてきました。

1977年に株式会社化したときも、1980年に卸を始めた時も、

1985年に個別宅配を始めた時も、それまでの志を忘れたのかという批判も

ありました。それでも、大地を守る会は過去に縛られることなく変身し続けて

きたのです。

これからも、未来に向けて、新しい芽を大切にする精神を忘れないでいたい。

今日は本当にありがとう。社員がこうして心を合わせて、今日を企画し、集まってくれた

ことに感謝します。

 

以上

 

変わり続けてこられたのは、日本の有機農業を守り育てたい、という思いが

変わらずにあったからなのだな、と思いました。

と同時に、たくさんの方々に支えられて、この日を迎えられたのだと思いました。

これまで大地を守る会を支え、見守り続けてくださった方々、本当に

ありがとうございました。 この記念日を忘れずに、

大地を守る会はこれからも日本の有機農業を応援していきます!

 

当日の3名からのメッセージはYou Tubeで見られますのでこちらもぜひ。

お酒も入った席ですので、多少の気の緩みは大目に見ていただけると嬉しいです。

 

長谷川さん

http://www.youtube.com/user/DWMKyoshidak#p/a/u/2/esuk_ddtbM4

加藤さん

http://www.youtube.com/user/DWMKyoshidak#p/a/u/1/zr45ehY6ZYg

藤田さん

http://www.youtube.com/user/DWMKyoshidak#p/a/u/0/vlG_0GidnHU 

 

大地を守る会 事務局 大野由紀恵 

 



2010年8月13日

食品添加物講座を開催しました!

7月16日(金)に食品添加物講座を開催しました。

講師は大地を守る会・品質保証グループの南忠篤です。

 

 

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昨年の12月に引き続き、人気の講座になりました。

今回は、40名のみなさんにお越しいただきました。

 

今回のテーマは「調味料のなかに入っているものは?」。

そうめんをはじめ、麺類がおいしいこの季節。

同じようにみえる調味料でも、添加物を切り口にすると違いがみえてきます。

 

講座は食品添加物の基本的な考え方を押えたうえで、

大地を守る会の調味料と他社製品のラベルを比較し、説明するという流れで行われました。

醤油、だしつゆ、だしパック、ソース、ドレッシングなどを比較すると見えてくる違い。

 

食品添加物は、豆腐やこんにゃくの凝固剤のようにいれなければ製品自体が

成り立たないものがある一方、本当に食品添加物を入れる必要があるのか、

よくわからないものがあることがわかりました。

 

 

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私が一番印象的に感じたのは、講師の「毎日使う調味料こそ、添加物のないものを使いましょう」と

いう言葉。

添加物に頼らない味覚作りは毎日の食生活に欠かせない調味料から。

そこから添加物のない味に舌が慣れていることが大切なのですね。

調味料選びの大切さを実感した時間でした。

 

大地を守る会 交流局 小木曽隆子



2010年8月12日

日テレ「汐留リーダーズEYE」藤田社長生出演しました。

by ふーみん

 

何回かに渡り、日テレ「汐留リーダーズEYE」の撮影レポートをしてきましたが、

先日の8月6日(金)に日テレ「汐留リーダーズEYE」の藤田社長生出演に同行してきました。

番組内では、9月11日増床オープンする、三越銀座店出店予定のデリカショップの試食会や、

東京駅構内「大地を守るDeli エキュート東京店」、

神奈川県三浦半島での交流イベント「三浦とうもろこし収穫祭」の様子が紹介されました。

下記より放映がご覧いただけます。

http://www.news24.jp/articles/2010/08/06/06164256.html

今の大地を守る会が凝縮された内容です。

ぜひご覧くださいませ。


 

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↑生放送前にリハーサルをしているところです。

 

ちょっと見えにくいですが、

藤田社長の胸には

トラック型の、 大地を守る会35周年のピンバッチがつけてあります。

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今の大地を守る会がよくわかるとってもよい番組でした。

日テレさん。どうもありがとうございました!

 

大地を守る会 事務局 齋藤史恵



2010年8月11日

「神泉・畑の樂校」企画に行ってきました!

とらちゃんこと虎谷健です。

暑い日が続いておりますが皆さま、体調など崩されておりませんでしょうか。

虎谷は7月中旬から毎週末、枝豆だ!スイカだ!とうもろこしだぁ~!と畑イベントが続いていますが、

ここで夏バテしてのびてしまうわけにはいきません!

うなぎや豚肉、おくらやモロヘイヤといったヌチンたっぷり、ヌルヌル系野菜をガシガシ食べて

がんばっております!

っといっても、実は暑さに体が慣れてきているためか、畑にそよぐ風が町よりもやさしいためか

畑にいることがそれほど苦になりません。

むしろ事務所のある六本木への通勤の方が、ビルやアスファルトからの照り返し、クーラーからの

排気熱、乗用車の排気ガス(場所柄か大型車、外車が多い!体重50~60kg程度の人間を数人

運ぶのに大きなエンジンを積んだ車など必要ないと思うのですが...)などで、四方八方から

あぶられている感じで耐えがたい暑さでございます。

さらに朝の六本木の街は「昨晩の無礼講」の余韻があちらこちらに残っていたりしていて、勤勉意欲が

そがれます。困ったものでございます。

今日は東京を離れ、緑と湧水豊富な神川町に行ってきました!

 

 

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8月上旬の畑の様子です。

3週間前、梅雨明け直後にあれほどきれいに雑草を刈り取ったのにこの有様です。

ここ神川では梅雨明け直後から雷雨を伴う強烈な夕立ちが数日続き、畑はたっぷり水分を含み、

その後の連日の猛暑で雑草もぐんぐん成長をしたようです。

それにしても大豆も大きくなりました!

 

 

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ちなみにこの写真は2週間前「たまなびファーム」の企画で草取りをした時の様子です。

次の写真と比べると大豆の大きさが全然違いますね。たった2週間でこんなに育ちました。

 

 

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さすがにプロの農家さん、雑草がちゃんと抑えられております。

 

 

 

 

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畑の中の様子です。

左はモロヘイヤです。今や夏野菜の定番ですね!

葉をちぎって茹でて酢醤油などで食べるとヌルヌルした食感がいいです!体に良さそう!

右のとうもろこしは今回収穫をし、茎は倒してしまいました。

このとうもろこしは地元の農家さんがずっと種をとっていたもの。粉にして食べるタイプのもので、

実の色は白。あまり甘味も強くありませんが、虫があまりつきません。

細かな世話ができない畑の樂校向きです。

畑に置き過ぎると硬くて粉っぽくて食べにくいですが、少し若めで収穫すれば「にちゃっ」っとした

食感で普通に食べることができます。食べ慣れると結構おいしく感じられます。

 

 

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トマトです。ちょうどタイミングよく真っ赤に熟れていました!

これらはこの日、作業の途中に食べてしまいました!冷えてはいなかったけれど美味しかった!

 

 

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こちらはきゅうり。

遅いタイミングで種を蒔いたので「育たないかな...。」と期待薄で支柱への結びつけもしていなかった

のですが大きくなっていました。大急ぎで支柱に結びつけてあげました。

 

 

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さつまいもです。

「ツルが伸びて雑草を抑えてくれるだろう...。」と草取りをさぼっていたのですが、すごいことになって

いました!ここも急いで草取りをしなくては!

 

 

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草や作物だけではありません!バッタもでかくなりました!

そういえば、きみも3年前に会った時よりたくましく、大きくなったね!

草取りをしているとバッタやキリギリスもたくさん飛び出てきます。

 

   

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水はけのよくない場所から植え替えた長ねぎも無事に成長をしています!

草を刈って土よせをしてあげました。

 

 

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あまりの草の勢いの凄さに「まわれ右して帰りたくなるよね!」などと軽口をたたきながらも、

コツコツと作業開始です!

昼近くなると暑くて作業できなくなるので、ポイントを決めて大急ぎで作業を行いました。

皆さん、暑い中参加してくださってありがとうございます!

草の海の中で黙々と草取りを続けていて「もう、今日は他に誰も来てくれないかなぁ、暑い

もんなぁ...。」などと弱気になっているところに、「遅れてすみません~。」と参加者の方が到着すると

その方が輝いて見えます!

「遅れてすみません、など、とんでもありません!来て下さっただけで感謝でございます!」と

感謝の気持ちがあふれます。

普段、人への感謝の気持ちを忘れがちな私にとってこの企画は「人への感謝」を思い起こさせて

くれる大切な研修の場でもございます(笑)。

 

 

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半日作業を行ってすっきりしました!

土も乾いてきているのでこれからはあまり草の出も少なくなることでしょう...

いや、少なくなると期待したいです!

 

 

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畑の樂校近くを流れる神流川です。

カヌーを浮かべてのんびりするかカバの様に水に浸かってのんびりしたい!

 

次回からはいよいよ秋から収穫を迎えるキャベツや白菜、レタスなどの播種が始まります!

暑い時期に種まきを行うこれらはこまめな管理が必要なのですが果たして上手くいくでしょうか。

草の勢いも気になるところです。

 

大地を守る会 交流局 虎谷健



2010年8月10日

夏休みに学びました! 石けん工場見学会

7月28日(水)に横浜にある太陽油脂株式会社の工場で、小学生親子参加企画・石けん工場

見学会が開催されました。

梅雨明けから続く連日の猛暑のなか、40名の親子が集まりました。

 

 

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会議室に集まって、講師の太陽油脂の長谷川治さんより、石けんとは何かについてお話が

ありました。しっかりとノートを記録する熱心なみなさんの姿が印象的でした。

 

 

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実験を交えて、視覚的にもわかりやすい内容です。

 

 

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お話のあと、参加者は工場見学に出発です。

ガラス窓の向こうでは実際に太陽油脂の石けん製品が作られています。

毎日使う石けん製品が目の前でつくられていく様子を目にする参加者のみなさん。

パッケージを指差し、「おうちで使っている!」と教えてくれるお子さんもいました。

大人の皆さんからは「想像以上に少量づつで作っている」「手作業が多いのに驚いた」という

お声も聞かれました。

 

 

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大手食品会社に納品前の食用油の缶が積み上げられています。

「太陽油脂」のお名前からもわかるように、太陽油脂は天然の油脂を原料とした食用油を取り扱う会社。

その食用油を原料に、パックスナチュロンの製品が生まれるのです。

 

 

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再び会議室に戻り、長谷川さんから石けんと合成洗剤の違いについてお話を伺ったあと、

子どもたちがお待ちかねの石けんキットを使った、オリジナル石けん作り。

袋の上から石けんをしっかりと練り込み、型に入れて成形します。

 

 

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成形した石けんの上に押し花を貼ります。

「きれいだから使いたくない」そんなお子さんの声も。

夏休みの思い出と共に、世界でたった1つの石けんが子どもたちの手のひらのなかで生まれました。

 



2010年8月 6日

三浦半島でとうもろこし収穫を楽しんできました!

とらちゃんこと虎谷健です。

7月最後の週末に「夏の三浦・とうもろこし収穫交流会」が行われました。

このイベントは大地を守る会の産地交流会最大規模の企画です!

 

昨年は雨に降られてしまい、せっかく参加していただいた皆さんには夏らしい三浦を体験して

いただけなかったのですが(申し訳ございませんでした)、今年は一転、連日、熱中症注意の報道が

されるほどの猛暑続き。

 

 

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まず会場に到着された皆さんにはゆでとうもろこしを食べていただきました。

今回参加して下さった皆さんは約400名。

 

「すごい人数っ!」と思われますが、数年前までは私たち事務局員も血気盛んで、「せっかく申し込んで

くださった皆さんを落選させてしまうのは申し訳ない!全員当選だぁ~!」と、1000人(!)を迎えて

この交流会を行ったこともありました。

その時はさすがに大変で、さらに参加された方から「生産者とお話することさえできませんでした。

こんなの、大地を守る会の交流会じゃない!」という感想までいただいてしまい、私たちも反省する

こととなりました。 

 

 

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受け入れをしていただいた黒崎有機栽培研究会の代表者の石渡稔さんのご挨拶で会はスタートです。

「大地を守る会を通じて皆さんが私たちの作物を食べてくれることが判っているから、安心して農業に

専念できるんです。」と石渡さんは毎年私たちに語りかけてくれます。

 

農家さんなんだから農業に専念する事は当たり前の事の様ですが、一般市場に作物を出している

農家さんにとっては「農業に専念できる。」事はとても難しいことのようです。

・なるべくたくさんの消費者が喜んでくれるように見た目がきれいな作物を作ろう

・虫食いなんてもっての外!

・なるべく安いほうが喜ばれるからできるだけコストを削減しなくては。

・時間のかかる完熟堆肥は使えないな...。

・草取りは人にお願いするとコストがかさむから除草剤。

・本当はもう少し畑に置いておいた方が美味しくなるけど、すぐに売れないと熟しすぎて売り場の

担当者が困っちゃうだろうな・・・少し早めに収穫しよう。

など、栽培以外の様々な事柄を考えながら農業をしなくてはならないにちがいありません。

 

大地を守る会がお付き合いしている農家さんが「職人」とすれば、一般市場に出荷している農家は

「経営者」に近いのかもしれません。 

 

 

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石渡さんの挨拶が終わり、本日の諸注意の説明の後はいよいよ畑の中へGO!

 

 

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とうもろこしがまるでジャングルのようです。迷子にならないでね!

夢中でとうもろこしを探していて家族とはぐれて泣いてしまう子もたま~にいるんです。

とうもろこしのジャングルを甘く見てはいけません。

 

 

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今回はテレビの取材も入りました!私たちの大将、藤田和芳会長の取材です。 

 

 

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大人だって楽しんじゃいます。

一人7本の規定量はありましたが、畑に残ったとうもろこしの量を見極めて「開放!」宣言です。

どんどん収穫してご近所に配ってもらうようにお願いしました。

 

とうもろこしの収穫を終えて発送も終えて皆さんはスイカ割り会場の海岸へ。

 

皆さんが収穫し終えた畑にスタッフが入って落し物がないか、まだ収穫されていないとうもろこしは

ないかをチェックしましたが、皆さんきれいに収穫してくださいました!

 

「大地を守る会の会員さんは礼儀正しいよね~。」と石渡さんがいつも感心してくれるのは、虫食いの

とうもろこしであっても畑の中に捨てられている物がないことです。

一部に虫食いがあるからと、捨てられているとうもろこしを見る事はつらいことです。

 

虫食いのあるとうもろこしは、畑の外に持って行くと「お手伝いスタッフ」の皆さん(消費者会員さん

の有志の方です)が虫食いの部分を切ってくれます。

カットしたとうもろこしは持ち帰り分にカウントされませんので少し多めに持って帰れるのです。

生産者もうれしいし、参加者の方も少し多めに持ち帰れるし、私たちスタッフも生産者にホメられて

うれしいし、みんなが嬉しいシステムですね。

収穫の終わったとうもろこしは機械で畑にすきこまれ、次の作物の栄養になります。

 

 

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とうもろこし収穫を楽しんだ後は海岸に降りて夏休みの思い出の定番、スイカ割りも楽しみました。

スイカの気持ちになって写真を撮ってみました。 「こっち来ないでぇ~!(@_@;) 」

 

 

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「ほっ!(*^。^*) 」

 

残念ながらこのスイカたちも最後には割られ、参加者のお腹にすべて納まってしまいました。

スイカ割りで割ったスイカも一切ムダにしません!

完全に割ってしまうと砂利が付いて食べれない箇所ができてしまうため、あらかじめざぶとんを

敷いておきます。

さらに、棒はしなる竹を使用します。ビシッと命中してもしなるのでひびは入りますが砕ける事は

ありませんので中身は無事でございます。

あと、子どもさんにはちょっと厳しいルールですが、親御さんのぴったり寄り添う誘導は途中までで

最後はちょっと離れた所から簡潔なアドバイスだけをお願いしています。

振りおろしはもちろんワンチャンスのみです。

割れなかったら初めからやり直し。列の最後に並び直してもらいます。

 

特に小さなお子さんを連れた親御さんからは「最後までぴったり寄り添って手取り、足とりアドバイスを

ちゃんとして、一玉割らせてあげたい!達成感を味わわせたい!」という要望をひしひしと背中に感じ

ますが、スイカの割り過ぎを防ぐ目的もあり厳しいルールを堅持しております。 

 

・・・いつかは親の庇護から離れて自分でやり遂げなければならないことがあり、それでも思いのままに

ならない事が人生にはあり、例え失敗してしまってもあきらめずに一からやり直せば再びチャンスは

巡ってくることを体験して欲しい・・・。

子どもさんにもちょっぴり塩からい人生経験を味わってもらおう、わんぱくでもいい、たくましく育って

欲しい!という壮大な獲得目標を持ったスイカ割りでございます(笑)。

 

 

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スイカ割りが終わって海岸で解散です。

その後は自由行動なので海で遊ぶ人、帰り支度を始める方、それぞれに過ごしてもらいます。

とうもろこし畑の隣の畑ではマリーゴールドが満開でした。

 

このマリーゴールドは観賞用に咲かせているのではなく、大根の肌を汚くしてしまうセンチュウ忌避の

ために植えられています。

この交流会が終わるとマリーゴールドはトラクターで畑にすきこまれ、大根の種まきが始まります。

マリーゴールドの花摘みも体験させてもらいました。

 

 

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マリーゴールドの花もいっぱい持ち帰ってくださいね!

うしろのトンネルはメロンを出荷したあとの様です。

 

8月というと夏真っ盛りでたくさんの野菜の出荷があるイメージがありますが、ここ三浦では8月は

大方の出荷も終わり、一年間で唯一ほっとできる季節だそうです。

それでも出荷を控えたネギの世話をしなくてはならなかったりと完全なお休みはとれないようです。

秋も深まって、「そろそろクリスマスかな、忘年会どうしよう、山藤でぱぁ~っと派手にしようかな!」と思い悩む頃、石渡さん達の

三浦大根や青首大根が届いたら、夏の暑い時期から準備していた大根が育った事や暑い夏の日を

思い出してくださいね。

 

大地を守る会 交流局 虎谷健



2010年8月 5日

日テレ「汐留リーダーズEYE」撮影レポート その3

by ふーみん

 

暑い日が続きますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

カンカン照りの中、今回は三浦のとうもろこし収穫交流会の撮影に行ってきました。

 

三浦のとうもろこし収穫交流会は、大地を守る会のイベントの中でもたくさんの参加者が集まる

トップクラスの大イベントです。

なんと今年も400名参加!

 

 イベントを開始して、さっそくとうもろこしの収穫で撮影がはじまりました。

とうもろこし藤田さん.jpg

藤田和芳社長も収穫して、生のとうもろこしガブリ!

採りたての安心なとうもろこしだからこそできることです。

これが甘くておいしいのです。

 

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子どもたちもとうもろこしの収穫を楽しんでいます。

生のとうもろこしをおいしそうに食べているのが印象的でした。

 

インタビュー藤田さん.jpg

そしてとうもろこし畑をバックに、藤田社長が大地を守る会の理念などを語りました。

生産者を応援していきたい気持ちが伝わるコメントもありました。

実は藤田社長が身につけているは、大地を守る会オリジナルのTシャツと帽子。

とても似合っています(?)

 

石渡さん.jpg

20年以上とうもろこし収穫祭を大地を守る会とともに開催している

黒崎有機栽培研究会の石渡(いしわた)さんです。

栽培のこだわり、大地を守る会とのつきあいを熱くお話しいただきました。

写真から石渡さんの服が汚れていることが分かると思います。

収穫直前まで、たぬきなどからとうもろこしを守るネットを畑全体にかけているのですが、

イベント直前にそのネットをはずしてネットが服に擦れたため、汚れてしまったのです。

感謝です!

「TVにうつりますけど、着替えなくて大丈夫ですか?」と聞いたところ、

「農家は汚れるんだ。かまわないよ~」とおおらかな石渡さんでした。

 

栽培書類.jpgのサムネール画像 

今度はネギ畑の前で撮影です。

奥にいるのが、農産チーム の小島です。

栽培計画書や栽培実績書をみながら、出荷直前のネギを確認しています。

大地を守る会の野菜はきちんとチェックして出荷をしています。

その様子がわかる撮影をしました。

 

とても暑い日でしたが、海が近くということもあり、海風を涼しく夏を感じることができました。

イベントの詳しい内容は、近日中にアップされるとらちゃんの日記をご覧ください。

 

1)日本テレビCS放送「汐留リーダーズEYE」

放映日:8月6日(金)午前10:04~10:25


2)日本テレビ地上波放送「news every.サタデー」

放映日:8月7日(土)午後5:30~6:00の間の3分間程度

 

いよいよ今週末。藤田が日テレに出演します!

私もどんな放映になるのか、とっても楽しみです。

みなさま。お知り合いの方々にもお伝えしていただいて、ぜひご覧くださいね。 

 

大地を守る会 事務局 齋藤史恵



2010年8月 4日

日テレ「汐留リーダーズEYE」撮影レポート その2

by ふーみん

 

汐留リーダーズEYEの撮影の2回目は、1日で3か所取材してきました。

 

まず1か所目は、会員のAさんのお宅へ向かってトラックで宅配商品を運んでいるところから、

ご自宅で会員さんが箱を開けている様子を撮影しました。

宅配トラックが消費者宅へ向かっているシーンを撮影したのですが、

道路工事をしていたりと、トラックを追って撮影するのはなかなか大変でした。

インタビューでは、会員のAさんが大地を守る会の宅配をとるきっかけや、

お気に入りの商品の野菜セット「ベジタ」や加工食品の「皮なしベビーウインナー」、

夏休みのお子さんのランチに一役買っているという「焼肉ライスバーガー」などを

紹介していただきました。

 

そして2か所目は、東京駅構内に出店した直営おそうざい店、大地を守るDeli

前で藤田和芳社長のインタビューをしました。

deli藤田さん.jpg 

大地を守る会がなぜ、大地を守るDeliを出店したかなどをお答えしました。

来店されているお客さまにもインタビューに答えていただきました。

離れたところにいて、声を聞きとることができなかったので、

どのようなことをお答えいただいたのか放映で見れるのが楽しみです。

 

3か所目は、大地を守る会直営のカフェ「ツチオーネ」にて撮影をしました。

ツチオーネは、メニューに食べ物輸送にかかるCO2の排出量や輸送距離「フードマイレージ」を

表示している全国初のフードマイレージカフェです。

カフェでは、店長の佐藤に「フードマイレージ」のインタビューに答えました。 

 

今回は1日の撮影で、千葉から東京まで3か所取材しました。

1日で大地を守る会関係のところを3か所巡るのははじめて。

とても貴重な経験をしました。

次回は人気のイベントである三浦のとうもろこし収穫祭の撮影を報告します。

まだまだ撮影レポートは続きますので、楽しみにお待ちくださいね♪

 

1)日本テレビCS放送「汐留リーダーズEYE」

放映日:8月6日(金)午前10:04~10:25


2)日本テレビ地上波放送「news every.サタデー」

放映日:8月7日(土)午後5:30~6:00の間の3分間程度

 

大地を守る会 事務局 齋藤史恵



2010年8月 3日

大地を守るDeliがオープンして4ヵ月

by ふーみん

 

「大地を守るDeli」エキュート東京店をオープンして4カ月が経ちました。

おかげさまで、リピーターのお客様もついてきました。

みなさま。大地を守るDeliには行かれたことはありますか?

あらためてご紹介いたします。

 

「大地を守るDeli」は大地を守る会創業以来はじめてのデリです。

農薬に頼らない野菜や、独自の厳しい基準に沿ったお肉を

保存料や化学調味料などの添加物を一切使わずにおそうざいにしています。

そして、デリとして日本で初めてのフードマイレージ(食べ物の輸送距離)を商品に表示して、

食からの地球温暖化防止を提案しています。

場所は、東京駅構内にあるので、通勤や旅行の際に立ち寄りやすいところにあります。

 

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■店舗名:大地を守るDeli エキュート東京店

■所在地:JR東日本 東京駅構内1階 サウスコート内

■営業時間:月~土 8:00~22:00 (日祝 ~21:00)

/organiclife/shop/03.html

↑こちらのURLより地図がご覧いただけます。

 

おそうざいだけでなく、大地を守る会の野菜も販売しています。

いつもはカタログを見て購入いただいている会員様も

手にとってどんな野菜かを見て購入いただけます。

 

ちなみに私のお気に入りの商品は、

岩手県久慈市特産の山葡萄の酸味がきいたさっぱりとした10種の季節野菜サラダと

仙台黒豚会のジューシーな生姜焼き弁当です!

 

ぜひ、通勤や行楽などで東京駅を利用される際にはお立ち寄りくださいませ。

 

大地を守る会 事務局 齋藤史恵



大地を守る会の震災復興支援

生産者に会いに行こう 商品を知ろう! 料理を楽しもう! 知って学ぼう! みんなで話そう!

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