<11>環境のこと: 2010年6月アーカイブ

2010年6月28日

タイから研修生がやってきました

とよまること、豊島です。

 

5月17日からタイの研修生ダイエー・セイリさんがやってきました。

6月25日までの40日間、大地を守る会の生産者などをまわって日本の農業を体験しました。

ダイエーさんはタイの少数民族のために、北タイチェンライ近郊に研修農場を運営しています。

大地を守る会とは20年近くのおつきあいがある方。ラフ族のリーダーです。

日本の農業は何度も体験していますが、今回はあらためて基礎から勉強です。

 

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まずは茨城県の小野寺孝一さんのネギ畑で草取りを体験。

左側の方が小野寺さん、右側が研修生のダイエー・セイリさん。

小野寺さんはメロン職人としても有名な生産者です。

 

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ネギの脇から顔をだしている草を抜いていきます。放っておくとネギが溶けてしまうそうです。

このネギは秋口の出荷予定です。

 

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タイではこのような除草はしないようです。

腰が痛くなるというよりは5月末の寒さに震えていました。

 

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この日は大地を守る会の職員による援農の日だったので、畑には職員もちらほら。

みんな地面を見ながら雑草と格闘しています。となりのハウスでは、メロンの作業が進行中。

 

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大地を守る会の職員に対するレクチャーも行いました。

大地を守る会では、会員さん向けの他、職員に対する勉強会も行っています。

今回はラフ族とタイの暮らしについて話を聞きました。

タイの農業も日本の農業につながっています。

 

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法政大学の講義にも特別講師として参加。ここではアジアの少数民族と農業について話をしました。

 

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講義も慣れた様子でしょうか?

もともと流ちょうに日本語を話しますが、ここ数日で日本語もさらに上達しています。

 

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北海道で畜産の勉強もしました。将来の夢は北タイで牧場をつくること。

 

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6月23日、大地を守る会 アジア農民元気大学の講義として研修の成果を発表。

20名を超す関係者が集まりました。となりの方は、顧問の小松光一先生です。

(アジア農民元気大学は、海外からの研修生を受け入れるための架空の大学です。)

 

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理事長の藤田和芳より卒業証書を受け取りました。

藤田はNGO大地を守る会の会長ですが、アジア農民元気大学の理事長でもあります。

 

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6月25日無事帰国の途へ。今回の研修が山岳民族の農業普及に役立つことを祈りつつお別れです。

いずれ機会をみて彼の農場もレポートしたいと思います。

 

大地を守る会 国際局 豊島 洋



2010年6月24日

3,000人で消灯カウントダウン!「100万人のキャンドルナイト@増上寺」開催しました!

ユージこと大北雄二です。 

100万人のキャンドルナイトキャンペーン事務局である大地を守る会は、6月20日(日)に

東京タワーのふもとの増上寺で「100万人のキャンドルナイト@増上寺」を開催しました。

 

今年で8回目の本イベント。

梅雨時ということもあり、これまで晴れたのはなんと2回だけ。

今回は天気にも恵まれ、多くの皆さんにご来場いただきました。

 

以下、準備から本番までダイジェストでレポートします。

 

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昼間の増上寺。

このまま雨が降らずにたくさんの人が来てくれたらいいなあ~、と思いながらただいま準備中。

 

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夕方になって、スタッフがキャンドルに点火していきます。

300個のキャンドルが会場内に灯されました。

 

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ブースエリアでは、さまざまな団体が環境にやさしい独自の取り組みを 楽しくアピールしました。

 

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大地を守る会では、3/28にエキュート東京にオープンした大地を守るDeliのフードマイレージ弁当と、

カフェツチオーネ自由が丘店のお菓子を販売。

見事に、完売しました!

 

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ステージでは、

明星学園、竹村真一さん、yaeさん&KAIさん、Skoop On Somebodyさん、中孝介さんに

出演いただき、トークにライブにと盛り上がりました。

暗くなるにつれて、キャンドルと東京タワーのあかりが映えてきました。

 

そして、いよいよクライマックス。20時が近づくとカウントダウンが始まって、

こうこうと闇を照らす東京タワーの灯りが・・・ 

 

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会場のカウントダウンで見事に東京タワーが消灯!

ブースもキャンドルの明かりだけとなり、会場内は幻想的な雰囲気につつまれました。

 

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持参したキャンドルを灯して楽しむ参加者も。

みなさんどんな思いでこの夜をすごしたのでしょうか。

 

キャンドルナイトはこの日6月20日(日)をスタートに7月7日(水)まで呼びかけをしています。

ぜひご家庭でも電気を消して、幻想的な夜をすごしてみてはいかがでしょうか。

 

大地を守る会 交流局 大北雄二



2010年6月20日

100万人のキャンドルナイト@増上寺 開催状況について

100万人のキャンドルナイト@増上寺の開催状況をお知らせいたします。

 

◇◆◇予定通り開催です!6/20(日)8:00現在◇◆◇

  

開催概要・ステージスケジュール詳細などはこちらをご覧ください。

 

今日は天気にも恵まれそうです。 

みなさまのお越しをお待ちしております!

 

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大地を守る会 交流局 中島 俊寛



2010年6月14日

古着の行方を追いかけて(2) コンテナ積み込み編

とよまること、豊島です。

6月2日(水)、千葉県千葉市にあるJFSA(日本ファイバーリサイクル連帯協議会)から、古着の

コンテナ積み出しがありました。

大地を守る会の皆さんに呼びかけた古着回収ですが、集められた古着は分類されてからコンテナに

積み込まれてパキスタンに送られます。

 

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山と積み上げられた古着のロール。品目ごとに分類され、1ロール50キロになります。

 

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古着の積み込みはボランティアの方々によって行われます。

8:30AMより作業開始。作業内容が黒板に掲示されます。 怪我の無いよう頑張ろう!

お昼はパキスタンカレーが出ます。

 

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今回はパキスタンから支援先のアルカイールアカデミー校長、ムザヒルさんたちも参加。

JFSAスタッフの入江君とともに作業に汗を流しました。

 

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ローラーの上を古着のロールが流れていきます。内容を確認してシールを張り付けてから積み込みます。

 

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ここからは男の世界。力自慢の若者たちが、力を合わせて積み込んでいきます。

 

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キッチリと無駄なく詰め込むために、最後のロールは気合いを入れて押し込みます。

 

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やっと終わりました。のべ40名のボランティアの皆さん、お疲れさまでした。

 

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最後にコンテナの蓋が閉じられて、このキーで封印されます。

カラチ港でこれが壊れていたら誰かが空けたことを意味します。

検査で開けられることもあるそうですが、中身が抜かれていることが多いそうです。

はたしてこのコンテナは無事に届くでしょうか。

 

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輸出用の書類も整えられて、東京港へ出発!

アジア各地の港に立ち寄りながらカラチ港に届くのは7月中旬です。

次回は現地の様子をお伝えします。

 

大地を守る会 国際局 豊島 洋



2010年6月 4日

古着の行方を追いかけて(1) JFSA編

とよまること豊島 洋です。

今日は会員の皆さんが古着を送っていただいているNPO法人JFSAを訪ねました。

JFSA(日本ファイバーリサイクル連帯協議会)は、大地を守る会の他、生協などに呼びかけて

古着を回収しています。

送られた古着は販売され、その売上金はカラチ市(パキスタン)のスラムにある学校「アルカイール・

アカデミー」を支援するために使われています。

今回は千葉市にあるJFSAの本部ともいうべき場所を訪問しました。

 

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これが、JFSAの外観(事務所、倉庫、店舗)。

千葉県千葉市中央区都町にあります。前には公園があってとてものんびりした雰囲気。

 

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店舗の入り口です。

回収された古着は、国内向けとパキスタン向けに分けられてから、日本向けはこの店舗や、柏市に

あるもう一つの店舗「KAPRE(かぷれ)」、さらに休日の明治公園や新宿中央公園等のフリマで販売

されています。

 

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これが店舗内の様子。

季節に応じて品ぞろえを調整しています。夏向きの掘り出し物は今がチャンス!

 

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皆さんからの古着はこんな感じで届きます。きちんと包装されていてありがたいです。JFSAの

スタッフからも感謝の言葉をいただきました。送る方の温かい気持ちとモラルが感じられます。

1年に2回回収を行いますが、1回で約26トンが集まります。

うち大地を守る会の会員さんからは5トンほど。

 

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届いた古着の封を解いて、品目ごとに仕分けます。

フルタイムスタッフ3名のほか、アルバイトの方3名が仕分け作業を行っています。

仕分け中も古着が届くので、大忙しです。

 

パキスタンはイスラム教徒の国なので、女性の肌が露出するタンクトップなどは売れません。日本で

売ることになります。日本での売り上げは、JFSAの運営費とスタッフの給料に。

 

パキスタンに送り出した古着は、現地の業者に販売します。その売り上げがアルカイール・アカデミーの

運営費の一部となります。

パキスタンでの売れ線は、カバン類、ハンカチ、女性の下着(ブラジャーなど)とのこと。

 

アルカイール・アカデミーは、カラチ市のスラム地域にある学校で学費無料です。

なお、パキスタンには、義務教育制度がありません(!)。学校はそれぞれの経済的状況に合わせて

存在していますが、無料の学校は神学校が多く宗教的にかたよることが多いとか。

アルカイールアカデミーではそのようなことはなく総合的な教育をしています。

(詳しくは7月に現地報告しますね。)

 

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パキスタン向けに分けられた古着は、品目ごとに50キロのかたまりにされ、次の船積みを待ちます。

次回のコンテナ積み込み予定は6月2日。

コンテナへの積み込み作業はボランティアの力で行います。

 

そして古着はいよいよ海外へ!詳しい状況は後日お知らせします。

 

大地を守る会 国際局 豊島洋



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