<03>商品を知ろう!: 2009年11月アーカイブ
2009年11月18日
干物屋女将さんによる干物のおいしい食べ方講座
島根県出雲市から、渡邉水産の女将・渡邉美和子さんに
お越しいただき、講座を開催しました。(7月1日行われたイベントレポートです。)
用意していただいた干物は身が厚く、つやつやでとても立派!
こちらはキダイ。
ご覧いただいておわかりになると思いますが、渡邉水産さんの干物のこだわりは「背割り」。
つまり、おなかではなく、背を割る昔ながらの日本の干物製造を続けています。
背から割るため、機械作業は無理で、今も人の手による干物作りが続いています。
背割にはそれなりに理由があり、市場では昔から干物の良さを腹と目で見極めていましたとか。
たしかにこのキダイ、目は澄んで、おなかはきれいなほんのりピンク。新鮮そうです♪
講座の最初は干物の焼き方。
女将さんの焼き方をみると、普段、どんなに干物を焼きすぎていたかがよくわかります。
その他にも、干物を素材に、お料理を作りました。
こちらは、水カレイのアクアパッチァ。
最初にご紹介したキダイの干物を使って鯛飯。
鯛飯で残ったアラや骨の部分からおいしいだしがでました。お吸い物に。
サラダも添えて...。
この講座の基礎となる視点は「干物は下処済みの魚」であるということ。
丁寧に洗い下処理された干物は、そのままでもおいしい素材なのはもちろん、
そのまま和洋問わずお料理にすぐに使える優れた素材なのですね。
目からウロコの内容でした♪
2009年11月 5日
くらしの手仕事教室「マイ箸作り」
日本の食文化に欠かせない「箸」。
欧米でも上手に箸を使って日本食を食べることがステータスと
されているくらい箸の国際化はどんどん広がっています。
さて今日は、先の夏休み(8月1日)に行われたイベントのレポートです。
箸文化について見直す夏休みの課題にぴったりの企画でした!
講師は「兵佐衛門」の吉瀬正昭さん。
「兵佐衛門」は昔からの技法をそのまま受け継ぎ、一つ一つ
ていねいな手仕事で箸を作り続けています。
まずは、正しい箸の持ち方を学びます。
上の箸を親指、人差し指、中指で持ち、下の箸を薬指と小指で
支えるように持つのが正しい持ち方だそう。
吉瀬さんによると、正しく箸を持てる日本人が減ってきている反面、
正しく持てる外国人が増えているのだそうです。
後半はいよいよマイ箸作りです。
お箸はの長さを「ひとあたはん」にきります。
「ひとあた」とは親指と人差し指を直角に広げ、
親指と人差し指の先をむすんだ長さのこと。
「ひとあたはん」はひとあたの1.5倍の長さ。
この長さがもっとも使いやすい箸の長さなのです。
彫刻刀で模様を入れます。
完成したら、工場で漆をコーティングしてしてからみなさんのもとへお送りします。
どんな色に塗られてくるか楽しみですね!
大地を守る会 交流局 大北雄二