2010年3月 9日
「ヤマキさんの手作り味噌教室」に行ってきました
とらちゃんこと虎谷健です。
大地を守る会の2日間にわたる大イベント「東京集会」の興奮もさめやらぬ翌週、
埼玉県神川町にあるヤマキ醸造さんで手作り味噌教室を行いました。
いつもの年は1月と2月に2回開催するだけなのですが、今シーズンは手作り味噌教室企画が
大変な人気のため、ヤマキさんにお願いして急遽、追加開催をお願いしました。
3月に入ると暖かな日も増えてきますので、味噌作りの季節としてはぎりぎりのタイミングですが、
当日は小雨まじりの寒い日で冬に戻ってしまった様な天気でした。
杉の木々は花粉をいっぱいに貯え、「いつでも飛べるぞ!スタンバイ、OK!」の構え。
山全体が赤茶けて見えるようです。
花粉症の私は花粉の飛散が少ないであろう、寒くて小雨混じりの今日の天気は歓迎です。
前回の味噌教室で麦踏みをした麦畑。雨も何度か降って暖かい日もあったのでだいぶ成長しています。
ここまで成長したら株を痛めてしまうので麦踏みはできません。
ヤマキさんと大地を守る会が一緒に行っている「神泉・畑の樂校」の畑も見てきました。
さすがにこの時期は作物も少なくて畑は眠っているようです。
しかし、雑草くんたちはすでに花を咲かせ成長を始めていました。
・・・この生命力、脱帽ですね!
雑草くんたちを食べる事が出来たらホントにいいのですが。。。(笑)
唯一青々と茂っているのはほうれん草です。越冬中のほうれん草は体が凍らないように
糖分を増やしているので、見た目は悪いですがとてもあまくなります。
テントウムシがいました!そういえば今日は二十四節気でいう啓蟄。虫も動きだす季節です。春はもうすぐです!
写真にあるように、葉が冷たい北風に吹かれて擦れてしまっています。
プロの農家さんはこのような傷がつかないよう、風が吹くと被覆材を掛けたり、蒸れそうだったら
外したり、とこまめに手間をかけますが、この「畑の樂校」の畑は会員の皆さん達だけで世話を
しているので2週間に一度しか作業日がありません。
どうしても世話が後手にまわりがちです。
人が畑にいないと動物たちもやって来てしまいます。野鳥にもだいぶついばまれてしまっています。
味噌作り会場に集合してまずは昼食。
味噌作りはお腹が減ります。たっぷり食べてがんばろう!おうおう!
ヤマキさんのスタッフの皆さんが準備してくださった、肉をほとんど使っていない、ヤマキさんの
食材だけでほぼ作られたお料理の数々。大豆ご飯がおいしい!
昼食が終わった後、食後の散策に「畑の樂校」の畑の見学にも行きました。
会場に集まっていよいよ味噌作りの開始です!
材料の大豆、麹、塩をよく混ぜてから潰し始めます。力がいります!
子どもさんは足で踏んで潰します。
「食べものを踏んじゃっていいのかなぁ・・・ママ、怒らない?」と最初は不安顔の子どもさんも、
お手伝いになる事が分っていきいきしています。楽しそうですね!
女性お一人で参加の方にはヤマキスタッフの強力な助っ人がつきました。
手際良く、あっという間にきれいに潰してくれました。
がんばりすぎてひと休み。
潰し終えたら、いよいよ容器に移す作業です。まずは講師のヤマキ醸造職員・森田さんの作業を見学です。
長い熟成中にカビが生えにくいように空気が入らないように詰めてゆきます。一番気になる作業ですね。
容器を持参していない方は自宅でこの作業を行いますので、皆さん真剣に森田さんの手元を見ていました。
子どもたちも真剣に見学しています。自分の作ったお味噌をごはんの時に味わう体験は身近かな食育ですね。
「食育」などと難しい事を言わなくても素直に楽しいです。
今回も無事仕込み終わりました。それぞれの家庭で秋まで面倒をみてあげてくださいね!
夏の終わりごろには、「手作り味噌同窓会」と称して熟成途中の皆さんのお味噌を持ち寄り、
味比べや森田さんのアドバイスを受ける企画を行います。みなさん、またお会いしましょう!
大地を守る会 交流局 虎谷健