<12>大地を守る会のこと: 2011年1月アーカイブ

2011年1月 6日

新年あけましておめでとうございます!

とらちゃんこと虎谷健です。

みなさま、新年あけましておめでとうございます!

 

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大山山頂からみた初日の出でございます。空気が良く澄んでいて江の島、三浦半島、その先の

房総半島まで見渡すことができました。

世の中もこのようにすぱーん!と見渡せると気持ち良いでございましょうが、先ずは気持ちだけでも

スッキリと保ち続けたいものでございます。

 

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富士山もきれいでした!朝日に染まる赤富士ですな。

「赤富士」は縁起ものですが、こちらはちょっと紅が薄いのでプチ縁起ものでございます。

年の初めからあまり縁起が良すぎてあとでしっぺ返しがくると怖いのでプチ縁起で満足して

おきたいと思います。

今年も桜の咲く季節にほどほどに暖かくなり始めて、雨の降る時期にほどほどに降ってもらって、

夏はほどほどに夏らしく暑い、そんな季節の中で過ごせますように。

また、ほどほどで結構ですのでお給料も増えていただきたいものでございます(笑)。

そして今年も産地交流会でたくさんの笑顔に会えますように!

 

 

大地を守る会 交流局 虎谷健



2011年1月 4日

町おこしで注目の島根県海士町で対談

ユッキーこと大野由紀恵です。

新年あけましておめでとうございます。2011年もよろしくお願いいたします。

第一弾のブログは、12月に、島根県海士町で行なわれた対談です。

地域や第一次産業の未来が問われる今、2011年にもその先にもつなげていきたい大切な

メッセージが、小さな島にありました。

 

2010年12月11日(土)に、地域活性で注目を集める島根県海士町に、NGO大地を守る会会長で

株式会社大地を守る会代表取締役社長の藤田和芳が、海士町町長の山内道雄さんと

対談しました。対談のテーマは「一次産業×地域活性=残したいものを自分たちで守るために」。

 

島根県海士町は、隠岐の島の中の1つで、人口約2,400人の小さな島です。1221年、

後鳥羽上皇が流された地としても有名ですが、近年は急激な過疎化と財政危機に直面。

それを乗り越えるため、町長自らが給与を50%カット、町役場職員も30%給与カットと

役場一丸となって町おこし資金をねん出。

 

特産の岩ガキを生のおいしさそのままで急速冷凍できる「CAS」を導入し、特産化に成功。

さらに教育交流事業で都市から多くの研修生を受け入れるなど、さまざまな工夫により、

5年で200人以上がIターンした、地域活性で注目の町になりました。

海士町オフィシャルサイト

 

周りを海に囲まれ、山々の合間に田んぼがある、自然に恵まれた島です。

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こちらがCAS。大きな設備ですねー。

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CASは Cell Alive Systemの略で、細胞組織を生かして急速冷凍するため、解凍しても

水が出ることがなく、とれたての味が再現できます。

年間予算40億円の海士町が5億円!の設備投資で導入したことでも話題になったそうです。

 

岩ガキの養殖場です。

日本名水百選にも選ばれた「天川の水」が注ぐ保々見地区で、3年かけてじっくり岩ガキは

育てられます。

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島のあちこちに湧水があります。水が豊富なため、稲作も盛んだそう。

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そんな自然に恵まれた海士町の資源を活かし、地域活性に成功した山内道雄町長との

対談が12月11日(土)、海士町町民ホールで開催されました。

 

この対談のすごいところは、インターネットで生中継され、ツイッターを使って、リアルタイムで

コメントできたところです。東京や京都などのカフェでは、海士町の食材を楽しみながら、

講演を聞くイベントも企画されました。

 

準備中の会場。スクリーンが2台設置され、他会場のようすやツイッターのコメントが映し出されます。

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開始直前の会場。ほぼ満席です。

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いよいよ対談の開始。山内道雄町長。

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山内町長は、町長になる前はNTTに勤務。民間会社での経験を活かして町を元気に

してきました。一番大切なことは?という質問に、「足下を見直すことが一番最初。

当たり前だけど、自分たちの町を好きになるのが全てのスタート。町長の立場からは

挑戦と決断と実行。リーダーには決断が大事」と答えていました。

 

大地を守る会の藤田和芳。

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藤田からは、「資源を信じて活用することが未来につながると思う。第一次産業が

もっと大事にされる社会にしたい。農薬をまくことはミミズや虫を殺すこと。

有機農業は多様性を認めること。生き方にもつながる。海士町はその自立したモデル」

というメッセージがありました。

 

そしてこの対談を企画した株式会社巡の環の代表、阿部裕志さんです。

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阿部さんは大学院卒業後、大手自動車会社に入社しましたが、大量生産大量消費の

スタイルに疑問を感じ、海士町にIターン。海士町のPRやツアー企画などを手がける「巡の環」を

設立しました。海士町の現リーダーとこれからの若きリーダーが並んでいる点でも注目の

対談でした。

画面には次から次へとツイッターで寄せられるメッセージが現れ、その内容にも

触れながら対談は進行。小さな島と全国がつながる不思議な空間でした。

 

島外からは365人が視聴していました。その人数もすごいですが、何千人、何万人が見ていても

よいくらいの可能性を感じる対談でした。

 

対談のもようは、巡の環のサイトで見られます。

 

今回の対談に合わせて、12月10日(土)~12日(日)に2泊3日で全国から集まった15名が

参加した海士町ツアーがありました。ツアーの中では、地元のお年寄りと輪投げを楽しむ企画も。

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これがなかなかむずかしい!藤田も参加。

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結果は。。。(笑)?

 

ツアーの最後、船が出港する時には、山内町長はじめ、町の方々や巡の環の方々が

見送ってくださいました。紙テープの粋な演出付です!

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豊かな自然と、素敵な皆さんと出会えた2泊3日でした。

皆さんも機会がありましたら海士町へぜひ!

大地を守る会でも、このご縁をきっかけに、海士町とのつながりをつくっていければと

考えています。

 

大地を守る会 事務局 大野由紀恵



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