<03>商品を知ろう!: 2010年4月アーカイブ
2010年4月14日
ヘナ使い方入門講座
3月30日新しい年度の始まりを目の前に、ヘナの使い方講座を開催しました。
ヘナとは、植物100%の天然の白髪染めのこと。
講師はヘナのメーカーである株式会社ナイアードのスタッフのみなさんです。
今年で3回目になるこの講座。
今回、初めて参加者に実際に染める作業をみていただくことにしました。
モデルは大地を守る会の男性スタッフ2人。午前・午後の講座にそれぞれ入ってもらいました。
二人とも髪を染めるのは初めてです♪
こちらは午前の部の様子。原産地のインドでヘナがどのように生産され、使われているか、
画像を交えてわかりやすく説明がありました。
ヘナのお話の後は、実際にモデルの髪を染めます。
午前はオレンジ系に染まる「ヘナ10種のハーブ入」を使って。
頭の中心から、頭皮をもみこみように、丁寧にヘナをつけていきます。
ヘナを塗り込んだら、最後に保温。キャップ(タオルでも可)をかぶり、1時間ほど待ちます。
約1時間おいて、シャンプーし、しっかりとヘナを洗い流し、染めあがりました。
オレンジの色が入りました。
ヘナは回を重ねるほど、だんだんと濃く染まるそうです。
染めあがりの様子を確認する出席者のみなさん。
こちらは午後の講座の様子。使うヘナはダークブラウン系に染まる木藍入。
生え際部分には3cmほどの幅に裂いたティッシュでおさえると液だれをおさえることができる
ということ。
染めあがりです。こちらもしっかりとシャンプー後。
ほんのりグリーンかかっています。木藍が発色を続けるので、3~4日すれば、ダークブラウンの色に
落ち着きます。
人生初めて髪を染めて、染めあがりに興味深々のスタッフ。
1回染めただけですが、雰囲気がずいぶんと変わりました!
職場での評判も上々です♪
報告させていただく私もヘナの愛用者。
ヘナで染めたあとの地肌のキリッと感もまた快感です。
2010年4月12日
中津ミートさんの「菜の花まつり」に行ってきました。
とらちゃんこと虎谷健です。
中津ミートさんの新豚舎完成祝いも兼ねた「菜の花まつり」に出掛けてきました。
「あれ、そのイベント申込み募集してた?」と思った方は「NEWS大地を守る」をよく読んで
くださっていますね。ありがとうございます!
実は、この催しは中津ミートさんにとっても初めての試みだったので、松下さんが知り合いだけに
声を掛けた「内輪の会」だったのです。
私が大地を守る会を代表して出かけてきました!(*^_^*)
新豚舎とその向いにある菜の花畑。
新豚舎建築の際に、向かいにある畑も引き取りました。花を咲かせた後、実を生らせ菜種油を搾る
そうです。
豚舎からは丹沢山系が望めます。写真の山は仏果山。神奈川県民の皆さんにはハイキングで
おなじみの山ですね。
広々とした空間で「ほんとにここが神奈川県?」と思ってしまえるような、のどかな風景がひろがっ
ています。
桜の花も咲いています。新豚舎の名称は「桜農場」。豚舎周辺には桜並木があります。
松下さんの呼び掛けに集まってきた参加者。
「友人に声を掛けただけだからどれだけの人が集まってくれるか判らないな...。」と不安げだった
松下さん。しかし、友が友を呼んでたくさんの人が集まりました!松下さんの人徳ですね!
参加者は各自めいめい好きなものを焼いてバーベキューを楽しんでいました。
中津ミートのイベントにはやっぱり豚汁でしょう!菜花も入れて美味しくいただきました。
子ども向けにはよーよー釣りも!
なぜか観光地でよく見かける記念撮影用のパネルも登場。「なんでここに?」と思いましたがけっこう
人気で皆さん記念撮影。
どうやら松下さんの友人が「お祭ならこんなものがあっても良いだろうな。」と思った物を持ち寄った
みたいです。
菜の花畑では菜花摘みも行われていました。生のままかじってもおいしい菜花でした。
新豚舎の全景です。祭会場のすぐそばにありますがまったく豚のにおいがしません!
この豚舎は「近代的自然豚舎」と呼ばれており、自然豚舎の仕組みを活かして大規模にしたものです。
床には約1.2mの深さのスペースがあり、そこに剪定枝などのチップを敷き詰め、その中に乳酸菌を
中心にした土着微生物を繁殖させ、豚の糞尿の分解をさせています。
乳酸菌の働きのためでしょうか漬物のような香りがするだけです。通りすがりの人は「こんなところに
漬物工場ができたんだ。」と思ってしまうことでしょう。
「う~ん、山小屋なんかで見かけるバイオトイレと同じ仕組みかな。」と思ったら!
会場のトイレも微生物の力を借りたバイオトイレでした。
山小屋などでよく見かける、おがくずに微生物をすまわせて排泄物を分解するトイレですね。
仕組みは生ゴミ処理機と同じです。
豚舎もトイレも微生物の力を存分に引き出した仕組みを活用しています。
さあ、バーベキューも楽しんだし、いよいよ豚さん達のご自宅拝見!と意気込んで豚舎に向かい
ましたが、病気予防のため内部にはご案内できません、とのこと!
「豚から人間への病気予防」ではなくて「人間が病気を持ち込んで豚にうつさない為」の措置で、
スタッフ以外の出入りは厳しく禁止されているそうです。豚舎見学は泣く泣く断念。
豚舎内には土着微生物に空気を送るため、床チップを移動しながらゆっくりとかき回す巨大なスク
リューが動いているそうです。巨大スクリューが稼働している様子が見たかった!
たまに、ぼ~っとしていた豚さんがスクリューに持ち上げられたりしないのだろうか、もし持ち上げられ
たら「ピッグりした!トンでもない機械だ!ブッ~!」とか怒ったりしないのだろうか(笑)・・・見たかった!
見学ができず、しょげている虎谷を気の毒に思ったのか「建築中のものだったOK」の了解をいただきました。
この豚舎は離乳直後の子豚を少し大きくなるまで育てる施設なので少し小さめです。
離乳直後の子豚は匂いが強い、とのことで臭気分解のためのバイオエアクリーンシステムもしっかり
したものが備えられています。
建築途中の豚舎に入るにも敷地内に立入るために白衣とビニルで全身を覆います。
他に「7日間以内に他の豚舎に入りましたか?」、「他の豚舎に入る予定がありますか?」などの
質問項目が並んだ質問用紙への記入も必要でした。
建築途中の離乳直後の子豚を育てる豚舎です。
木枠と排気ダクトが付いている壁の間の空間に、微生物をすまわせた「バイオエアフィルター」と呼ば
れる装置を設置します。
この装置は、和紙を何層にも重ねたような素材に微生物をすまわせ、微生物の層を通過する際に
臭気の原因となるアンモニアや粉じんなどを吸着、分解させ、臭気を取った空気を排気する、という
仕組みです。
この装置を働かせるために必要なのは、微生物に水分を補給するための噴霧器と、排気のための
ダクトを動かす電力だけです。
日本はもちろん、世界的にも畜舎の臭気対策は大きな課題だそうですので、このような装置は
これから普及してゆくのでしょう。実際に畜産関係の方からの見学希望も多いそうです。
子豚豚舎見学の後はもう少し大きくなった豚たちを見せてもらいました。
こちらはオス豚。「もののけ姫」に出てくるいのししの様な貫録たっぷりな豚ですね。
こちらは少し大きくなった豚たち。人が来るとざざっと逃げますが、すぐに興味深げに近づいてきます。
わらわらと近づいてきたので顔を向けて視線を合わすと、またざざっと逃げたりぴたりと止まって動か
なくなったり...。
豚たちの反応が面白くて視線を合わせたり、外したり...。
目があってピタリと立ち止まっている豚たち。豚と「だるまさんが転んだ!」をやっているみたいでした。
ふかふかのチップが気持ちよさそうですね。
最後に堆肥場を見学しました。
豚舎の床に敷き詰めているチップは、ある程度使ったら取り出して新しいものに入れ替えます。
使い終わったチップはさらに発酵させると良質のたい肥になります。この堆肥は近隣の農家さんに
分けてあげているそうです。
今回中津ミートさんの新豚舎見学をして衛生面の厳しい管理を実感することができました。
「そのうち、落ち着いたらぜひ豚舎見学でも...」と考えていたのですが、見学会を開催する事は難しそうです。
残念ですが、中津ミートさんから届く美味しいソーセージなどを堪能しながら厳しい衛生管理と最新の
養豚場の中で育てられる豚たちに想いを馳せ、養豚という仕事を応援してゆきたいと思いました。
...でも、来年の「菜の花まつり」を皆さんにご案内できるよう、松下さんへの働きかけを行っていき
ますのでお楽しみに。
大地を守る会 交流局 虎谷健
2010年4月 2日
鎌倉で講演会「手仕事ものがたり」
「ユージ」こと大北雄二です。
とても天気の良いお散歩日和の3/30(火)、 鎌倉の閑静な住宅街の中にある 民芸店「もやい工芸」
で、 手仕事についての講演会を開催しました。
こちらがもやい工芸さんの入口です。
店内には、手仕事で作りだされた味わい深い器やかごなどの民芸品の品々が 所狭しと
並んでいます。
店主の久野恵一に手仕事の魅力について語っていただきました。
「人の手で作られた、使ってこそ美しく、暮らしに根付いている道具、それが手仕事の民芸品です。
鑑賞するための美術品はその類ではありません。手仕事には人の手のぬくもりがあります。」
久野さんが持っているのは、岩手県久慈市で見つけたおひつ。
短角牛の生産者に会いに行った道中で偶然見つけたものなんだそうです。
久野さんは、こうして日本各地を歩いて、見ながら手仕事の民芸品を発掘し、 その魅力を普及
させることをライフワークにしています。
特に最近は若者を対象に手仕事の魅力を伝えようと、久野さんは月に一回のペースで 勉強会を
開催しているそうです。
手仕事の民芸品を生活の中に取り入れることを提案、実践している久野さんは、 手仕事フォーラム
の代表もつとめています。(→手仕事フォーラムHP)
「良い食材、安全な食材をたべるだけでなく、料理をのせる食器も、良い器、安全な器を
ぜひ考えてほしい。それが暮らしの文化となり、住まい、家並み、やがては町並みにつながります。」
という言葉には、参加者みなさんも 共感しているようでした。
講演終了後は、そのまま店内でお買いものです。
普段は全国各地を飛び回っていて、お店には1年のうち4か月くらいしかいないという久野さんが
丁寧に説明してくれます。品物の背景にある手仕事のものがたりを知ると、
やはり買いたくなっちゃいますね。
とくに参加者のみなさんの目にとまっていたのは、 この黒い壺。
実はこれは米びつなんです。
木炭でできているので、これからの梅雨時でもカビや虫が 発生しにくいんだそうです。
天気の良い日に、手仕事の品々にかこまれながら お話を聞くというのは、なんとも文化的な
気分になれます。
鎌倉散策をかねて参加した方も多かったのではないでしょうか。
大地を守る会 交流局 大北雄二