2013年8月 9日アーカイブ

2013年8月 9日

夏の三浦・とうもろこし収穫交流会

2013年7月28日(日)黒崎有機栽培研究会の畑(神奈川県三浦市)にて、400名を超える参加者が集まり、恒例の「とうもろこし収穫交流会」が開催されました。

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黒崎有機栽培研究会代表の石渡稔(いしわたみのる)さん(右)から、収穫前に挨拶、収穫方法の説明がなされました。今年は、台風ではないのですが、大風が何度か吹きつけ、とうもろこしも倒れてしまい、なんとか復活したものの、タヌキやアライグマ、カラスの被害にもあい、苦労は多かったようです。

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写真からもとうもろこしが低いのがわかりますね。でも、実はしっかりついておりました。


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もぎたてのとうもろこしを生で食べることができるのも畑に来たからこそ!

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石渡さんも参加者といっしょに畑でいろんな話を聞かせてくださいました。

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とうもろこしの収穫が終わった後は、ちょっと歩いて海辺へ向かい、みんなでスイカ割り。
こんなことができるのも黒崎だからこそです。

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畑にはマリーゴールドもたくさん。この花は、実は、土の中の線虫を予防するために栽培されています。花が終わると畑にすきこみ、その後は大根の畑になります。「花もいっぱい持って帰ってね」という生産者の言葉に、みんなも大喜び。

三浦の黒崎有機栽培研究会の生産者の皆さんとは、3月下旬の大根収穫交流会と、この7月下旬のとうもろこし収穫交流会で、本当に多くの消費者の皆さんが産地交流されています。石渡さんも「こうして本当に顔の見える関係を続けていくことで我々も頑張れるんです」とおっしゃっていました。20年来続いている交流会ですが、今後もしっかりとおつきあいしてまいりましょう。
参加された皆様、どうもありがとうございました。
                                     (交流局 とんちゃん こと中井 徹)



オーガニックバラ栽培講座を開催しました

憧れの美しいバラの花。

一般には虫や病気のためにバラ栽培には、薬剤が散布されると言われます。

しかし、バラはオーガニックで栽培ができるのです。
そのノウハウやコツを学ぶべく、7月26日(金)、
株式会社 ケイミー・オフィス 喜多宏文さんの御協力のもと、
「オーガニックバラ栽培講座」を開催しました。

講師はオーガニックガーデナーの小竹幸子さん、そして、
株式会社・ビーティエヌ代表で獣医師の市川洋征さんです。


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こちらは、講師のオーガニックガーデナー 小竹さんがオーガニックで育てたバラです。
美しく、たくさんの花がついています。



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講座のようすです。

プロジェクターには、美しいお庭やバラのお花、そして、バラの花々に集う生き物たちが
映し出されます。


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こちらが小竹幸子さん。

「アブラムシがいないほうがいいと思う人?」
「アブラムシがいなくて困る人?」

「バラゾウムシがいないほうがいいと思う人?」
「バラゾウムシがいなくて困る人?」

会場に挙手を求める小竹さん。
それぞれ、会場からは手があがります。

小竹さんの答えは、「アブラムシもバラゾウムシもオーガニックガーデンには必要な存在です」。

アブラムシは他の虫、例えば、テントウムシの餌になります。
テントウムシがいなくなると、アブラムシを駆除するために、
薬剤をまかないといけなくなるということになります。


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こちらは、テントウムシの幼虫です。アブラムシをたくさん食べる大食漢です。

また、バラの蕾に産卵して、バラの蕾を折ってしまうバラゾウムシ。
バラ栽培の「敵」のような代名詞ですが、このバラゾウムシは、
小竹さんによると、バラの木が元気で成熟するにつれ、つかなくなるとのこと。
木が熟さないうちはバラが花をつけるのは負担なことのようで、
バラ作りのプロは木が熟さないうちは、花が咲くとどんどん摘んでしまうのだそうです。

「バラが、今、私は花を咲かせたくない」とバラゾウムシを呼んでいると思う、と小竹さん
なるほど、バラの木にとって、負担なうちは、花は、人間がつむのではなく、
バラゾウムシに働いてもらえばいいという見方もできるのですね。

オーガニック栽培の基本は、「多面的な視点」。
敵だとおもっていた生き物が、実は味方かもしれません。
視点の変更がオーガニック栽培の基本です。

このように知ると、バラにとまる虫の姿も美しく見えます。


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オーガニックのお庭では、虫や鳥などの生き物が集まり、楽しさでいっぱいと
小竹さん。

小竹さん曰く、その生き物たちのおかげで、「ほんの少しの世話で美しいバラが楽しめるのです」。
オーガニックがうまくいきはじめると、ガーデナーの皆さんの自慢のネタは、
「なにもしない」ことだそう...。

そういうお話しを伺っていると、ガーデニングは仕事や子育てで忙しい人たちでも、
合間をみて十分にできるものだと思いました。
小竹さんご自身に普段はフルタイムで働かれているそうです。

その他、詳しいことは、ぜひ、小竹さんの御本を読んでみてください。

小竹幸子さんの著書はこちら→
・『無農薬でバラ庭を』築地書店
・『はじめてのバラこそ無農薬』築地書店



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こちらは、園芸資材メーカー・ビーティエヌ代表で獣医師の市川洋征さんです。

植物の根の先端は「ムシゲル」と呼ばれる薄い膜につつまれていて、その膜のなかには、
炭水化物、アミノ酸、有機物といった成長促進、抑制物質が含まれています。
そこが植物の根を守り、細菌類、菌類、藻類が増殖するのです。

この微生物の働きを活性化することが植物を守り、成長を促すのです。
植物と微生物の共生ですね。

バラ栽培のポイントの一つに、
季節の変わり目に、土壌に善玉菌やミネラル成分を加えることがあります。

大地を守る会では、ビーティエヌの善玉菌「花まもり菌液」と
ミネラル資材「フローラグリーンミロ」をご紹介しています


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「花まもり菌液」は、納豆菌、乳酸菌、枯草菌、酵母などからなる植物活性剤です。
これらの菌や酵母はすべて土壌の善玉菌。バラの白根の張りがよくなり、病害虫に強くなり、
ますます元気に育つ、オーガニックガーデナーの助っ人です。
家畜用の混合飼料としても20年以上使われており、安全性が実証されています。
バラ以外の花や観葉植物、野菜にも使えます。


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「フローラグリーンミロ」の特長は66種類ものミネラル成分。
プロの園芸家にも人気の土壌改良剤です。

大地を守る会では、「花まもり菌液」「フローラグリーンミロ」「新ムシヨラン」を
カタログ『ツチオーネ』、大地を守る会の会員専用サイト、大地を守る会ウェブサイトでご紹介しています。

どうぞ、皆さんもご利用いただき、美しいバラの花々を咲かせてください。









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