2013年11月20日
互恵のためのアジア民衆基金・総会報告
互恵のためのアジア民衆基金とは、
「世界各地のフェアトレードやNGOの仲間を支えるために設立された
APF総会の様子。
各団体それぞれのプロジェクト結果を聞くことで、
セシリア農園の生産者の皆さん。
◎東ティモール (地鶏養鶏&地元へのコーヒー販売プロジェクト)
融資額 2,900,000円 融資先 KSI
国民のたんぱく質をまかなうためのプロジェクトとして地鶏と魚を飼育、販売します。
日本の養鶏農家である秋川牧園さんの指導により近代的な方法を取り入れた養鶏場に生まれ変わりました。
◎パレスチナ (オリーブ搾油施設農産物加工施設建設プロジェクト)
融資額 10,950,000円 融資先 UAWCとPARC
UAWCは昨年搾油施設建設のための土地を購入し建設許可も下りたが、
◎インドネシア (エコシュリンプ加工工場の従業員組織による共同購入プロジェクト他)
融資額 5,068,000円 融資先 ATINA
2011年より開始した共同購入プロジェクトは軌道に乗り返済中。
収穫を祝う韓国の踊りが披露されました。
「互恵のためのアジア民衆基金」です。
(略称APF
: Asian People's Fund for Mutual Benefit)現在参加団体は36 団体。
2013年10月27日、韓国ソウル市で開催された総会で報告された各プロジェクトの進行状況を報告します。
APF総会の様子。
融資を受けた各団体からプロジェクトの進行状況を聞きました。
フェアトレードから一歩すすんだ地域の活性化の道を探ります。
各団体それぞれのプロジェクト結果を聞くことで、
地域の特性を超えた普遍的な事業のヒントを学ぶことができます。
参加者はそれぞれの発表に真剣に耳を傾けていました。
※大地を守る会はバランゴンバナナ1kgの売り上げから10円、
※大地を守る会はバランゴンバナナ1kgの売り上げから10円、
エコシュリンプ100g当たりの売り上げから5円を拠出して基金に充当しています。
2013年7月末時点での全36団体からの拠出金額は95,634,501円
(各団体からの拠出金合計75,634,501円と有志からの長期借入金20,000,000円の合計)。
うち大地を守る会が拠出した金額は6,797,572円(2009年4月~2013年7月末現在)です。
これまでのプロジェクトの進行状況(一部)は下記の通りです。
※各プロジェクトの詳細は互恵のためのアジア民衆基金のサイトがありますので、
※各プロジェクトの詳細は互恵のためのアジア民衆基金のサイトがありますので、
以下のアドレスからご覧ください。/http://www.apfund.asia
◎フィリピン ネグロス島 (サトウキビ労働者支援プロジェクト)
融資額 13,800,000円 融資先 ATC
2012年に終了したプロジェクトののち、
◎フィリピン ネグロス島 (サトウキビ労働者支援プロジェクト)
融資額 13,800,000円 融資先 ATC
2012年に終了したプロジェクトののち、
新たにサトウキビを生産する6つの協同組合への作付資金の融資を行っています。
この融資により172ヘクタールの新たなサトウキビを作付することができました。
2014年5月までに1万トン以上の収穫を見込んでいます。
セシリア農園の生産者の皆さん。
サトウキビ栽培には重労働が伴いますが、サトウキビの収穫が増えれば収入も増えます。
◎東ティモール (地鶏養鶏&地元へのコーヒー販売プロジェクト)
融資額 2,900,000円 融資先 KSI
国民のたんぱく質をまかなうためのプロジェクトとして地鶏と魚を飼育、販売します。
養鶏では伝染病が広がり苦闘が続いていますが、日本から養鶏農家を派遣して対応中。
養魚事業は利益を上げる見込みが少ないため、コーヒー豆の小売り事業を開始しています。
日本の養鶏農家である秋川牧園さんの指導により近代的な方法を取り入れた養鶏場に生まれ変わりました。
鶏が大きな遊び場にアクセスできることは以前と変わりません。
伝染病への対策をとりながら、東ティモールの人々へ蛋白源を供給するという夢に向かって頑張っています。
◎パレスチナ (オリーブ搾油施設農産物加工施設建設プロジェクト)
融資額 10,950,000円 融資先 UAWCとPARC
UAWCは昨年搾油施設建設のための土地を購入し建設許可も下りたが、
許可された建築面積が狭いため、新たにアワルタ村に土地を購入。再度建築許可を申請中。
2013年4月頃から建設開始予定。PARCはジェリコにあるなつめやし加工場の施設改善を行い、
加工、製造能力が向上しました。現地の雇用創出に役立っています。
パレスチナでは子どもたちも一緒に家族総出でオリーブの実を収穫します。
パレスチナでは子どもたちも一緒に家族総出でオリーブの実を収穫します。
搾油施設の建設はオリーブオイルの品質を向上させ、収入の増加と仕事の創出につながっています。
なつめやし加工場は女性の雇用増加にも大きく貢献しています。
◎インドネシア (エコシュリンプ加工工場の従業員組織による共同購入プロジェクト他)
融資額 5,068,000円 融資先 ATINA
2011年より開始した共同購入プロジェクトは軌道に乗り返済中。
さらに従業員組織によるエコシュリンプの養殖事業が始まっています。
稚エビの死亡率が高いので池を十分に干し天日消毒してから再度挑戦しています。
エコシュリンプ工場内の様子。
エコシュリンプ工場内の様子。
大切に育てられたエビはていねいに加工されて日本に届けられます。
このプロジェクトは従業員のより強い責任感とチームワークを生み出し、製品の質の向上、
さらに生活向上につながります。
◎今回の韓国での総会は、APF参加団体である韓国のハンサリム生協とドゥレ生協が
◎今回の韓国での総会は、APF参加団体である韓国のハンサリム生協とドゥレ生協が
ホストとして世界各地からの参加者を受け入れてくれました。
総会前にはソウル郊外でハンサリム生協の大きな収穫祭がありましたのでその様子も報告します。
農業生産者、農産加工品メーカー、生協スタッフがそれぞれたくさんのブースを出展し、
お互いの作物や加工品を販売していました。
ソウル市長や各界からのゲストも集まり大盛況です。
TPPや遺伝子組み換え作物に反対するブースもありました。
収穫を祝う韓国の踊りが披露されました。
日本とは雰囲気が異なりますが、収穫をお祝いする嬉しい気持ちが伝わってきます。
大地を守る会代表の藤田和芳が、APFを代表して、
大地を守る会代表の藤田和芳が、APFを代表して、
農業の神様に感謝の気持ちを込めて挨拶をしました。
(広報国際課 豊島 洋)