2013年11月22日アーカイブ
2013年11月22日
合成ビタミンC添加なし「有機緑茶」
福島・郡山のビジネスホテルに潜り込んでます。
今年何回目の福島だろう。。。
昨日から二本松の岳(だけ)温泉で 『第4回 女性生産者会議』 を開催。
ダンナを置いて意気揚々とやってきた 30 名の母ちゃんたちと語り合った。
記念講演にお招きしたのは、宮城・気仙沼の "森は海の恋人" の人、
畠山重篤さん 。
実は数日前に畠山さんもワタクシと同じ患いに陥ったようで
出席が危ぶまれたのだが、何とか辿りついてくれた。
ちょうど一年ぶりの再会。
今回はさらに進化した畠山ワールドを展開してくれた。
そんでもって今日は朝から二本松市東和地区(旧東和町) を皆で訪れ、
羽山園芸組合さんのりんご園でりんご狩りを楽しませてもらい、
道の駅・ふくしま東和で
「ゆうきの里東和ふるさとづくり協議会」 の取り組みを聞かせていただく。
解散後、元気な母ちゃんたちと分かれ、
いわき市 「福島有機倶楽部」 の小林勝弥さんを訪ねた。
こちらは除染ではなく除塩。
津波による塩害で今も難儀していて、
大地を守る会から除塩用の資材を提供させていただいたのだが、
連れ合いの美知さんが会議に参加されたのをこれ幸いと、
帰りの車に乗せてもらって立ち寄ることにした。
ブツと畑を確認し、今後の進め方について勝弥さんと話し合う。
そこでなお東京に帰らず、内陸に戻って郡山に辿りついている。
明日は郡山・ビッグパレットふくしまで開催される
「ふくしまオーガニックフェスタ2013」 に参加する計画である。
この二日間のレポートはどうも長くなりそうなので、
追って報告させていただくとして(もう飲んで寝たいし)、
取り急ぎ前回からの続きで、溜まっている写真をピックアップして、
今夜は終わりにしたい。
11月3-4日は、「秋田・ブナを植えるつどい」 をキャンセルして休ませてもらい、
11月5日(火)は夕方まで仕事して、夜のうちに広島に入る。
6日早朝から三原市にある (株)ヒロシマ・コープさんを訪問して、
新しく開発したPETボトルでの 「大地を守る会の有機緑茶」 の
製造に立ち会った。
これも生産部長の仕事なのって?
これは子会社である (株)フルーツバスケットの タダ働き取締役
としての仕事なのであります。
朝6時から茶葉の抽出が始まり、4回の試験抽出-成分割合の確認を経て、
充填本番を始める。 いや実に、想像以上に複雑な工程だった。
大地を守る会がPETボトルのお茶を販売することについては、
違和感を持たれる方も多いかもしれない。
何を隠そう、僕もその一人である。
やっぱお茶はちゃんと急須で入れて飲みたい。
あるいは冷蔵庫で冷やしたり、マイボトルに入れて携帯するとか。
・・・しかし現実は、PETボトル茶全盛時代になってしまっている。
茶葉そのものの販売は苦戦を強いられ、
急須のない家庭も珍しくないと言われる。
しかもほとんどが当たり前のように
酸化防止剤としてビタミンCが添加されている。
これではせっかく有機栽培で育てた茶葉も農家も、哀しい。
お茶はちゃんと入れて飲むようにしよう(努力目標)、と改めて自戒しつつ、
あくまでも 「どうせ飲むんだったらこれを」 という代替として提案したい。
ここでビタミンCについて触れておきたいのだけれど、
お茶やジュース・缶詰などに添加されているビタミンCは、
柑橘などから抽出した天然のビタミンCではなく、
L‐アスコルビン酸など人工的に合成されたものである。
トウモロコシなどのデンプン(ブドウ糖)を化学分解して作られる。
この製造過程で石油を原料とした薬品も用いられる。
化学構造から天然のものと同じとされ、
壊血病予防など健康に必要な栄養成分と語られたりするが、
そもそもビタミンCは酸化されやすい性質が利用されている
ということを忘れてはいけない。
つまり自身が酸化することによって食品の酸化を防いでいるわけで、
酸化されたビタミンCには栄養的価値はなくなっている。
ビタミンCが酸化しつくされた後の品質劣化は急激である。
しかもこの酸化反応の過程で、
合成ビタミンCでは活性酸素が発生することがつきとめられている。
放射能講座で毎回のように登場した 「活性酸素」 というヤツ。
ガンや生活習慣病や老化の原因になる。
また原料として使用されるトウモロコシは100%輸入であり、
遺伝子組み換えでないとの IPハンドリング(分別生産流通管理) の
証明書確保はほぼ不可能の世界である。
原料として有機栽培の茶葉を使用しても、
製品は 「有機茶」(有機JAS認定) にはならない。
外で買うならこれを、ということでローソンさんにも提案中。
国内産(今回の生産地は鹿児島) 有機栽培茶葉100%、
かつ ビタミンC無添加の 「有機緑茶」 です。
なので賞味期限は短く(それでもしっかり殺菌してます)、
常温で9ヶ月となってます。
さて、トピックをもうひとつ。
11月8日(金)、月一回酸化、じゃなくて参加している
丸の内・行幸通りの 「行幸マルシェ × 青空市場」。
今回は、人参・里芋・白菜・・・と冬物が出そろってきたところで、
千葉・さんぶ野菜ネットワークの野菜一本で勝負した。
さんぶからも二人の生産者、吉田邦雄さんと下山修弘さんが
売り子として出張ってくれた。
さんぶの野菜は、ここで食べられます。
とさりげなく 「Daichi & keats」 のPRも。
おススメは、農園ポトフと農園タパス。 ぜひお立ち寄りください。
せっかく一日出張して来ていただいたので、
主宰者である永島敏行さんとの記念写真を一枚いただく。
「おう、おう、山武ね。 知ってるよ、もちろん!」
と気さくに応じてくれた。
(永島さんをはさんで、左が下山修弘さん、右が吉田邦雄さん)
今月は、丸の内のシェフたち向けに、
マルシェ - 試食会 - 現地視察ツアーと、
さんぶ野菜を前面に出しての連続攻撃をかけているのであります。