2014年9月16日

ブログ引越しのお知らせ

本日、フルーツバスケットでのブログをスタートいたしました。
引越し先は以下になります。

フルーツバスケットのエビちゃん日記「あんしんはしんどい」 Season 2nd

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2014年6月30日

ブログ閉店します-今度はフルーツバスケットで会いましょう。

 

このブログの継続は、けっこうしんどかった。

ちょうど7年、延べ855本。

目指せ1000本! には至らなかったけど、

自分に課した月10本のアベレージは何とか維持できたようです。

しかも想像以上の反応をいつも頂いて、けっこう嬉しくもありました。

「エビちゃん」 のキーワードで上位に出るという野望も、

まあまあの線まではいったようだし。。

 

事後報告になってしまって申し訳ありませんが、

6月13日(金)の株式会社フルーツバスケット株主総会および取締役会にて

専務取締役を拝命し、6月15日をもって(株)大地を守る会を退社、

翌16日から (株)フルーツバスケットに着任しました。

 

いま、静岡県田方郡函南(かんなみ)町丹那にいます。

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熱海と三島の間に位置し、四方を山に囲まれ、

富士山系の噴火口跡地で大昔は湖だったとも語り伝えられている、

南箱根の水の豊かな盆地。

地下約 200m下には、全長 7,800m におよぶ丹那トンネルが走っていて、

この国の東西を結んでいる。

そのトンネル工事は、大正から昭和にかけての産業振興をかけた、

水とのたたかいで死者も多数出るほどの一大工事だった。

作家・吉村昭が 『闇を裂く道』 で描いた、

日本近代の光と影を受け止めた町。

 

壮絶な歴史を深く民の記憶に留めながら、

今はのどかに酪農を中心として暮らしている。。。

ここが僕の 「大地を守る会人生」 最後の拠点となります。

 

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2014年6月15日

有機の拡大と脱ネオニコへの道筋(続き)

 

6月8日(日)、

一般社団法人 アクト・ビヨンド・トラスト」 主催による

「ネオニコチノイド系農薬を使わない病害虫防除を探るフォーラム」

の第 3回。

場所は品川区にある小山台教育会館。

このシリーズの最終回ということもあって、午前10時から16時半という

ほぼ一日かけてのワークショップとなった。

 

昨年 11月に開催した 第 1回 は報告済みだけど、

今年 1月に行なわれた第 2回は、

いろんな宿題が集中して、整理できずにきてしまった。

第 2回のテーマは 「稲作育苗箱への浸透性農薬施用について」 で、

僕は NPO法人民間稲作研究所の稲葉光圀さんや

庄内協同ファーム・小野寺喜作さんとともに

発題者として発言させていただいた。

 

稲作における省力化(コストダウン) のひとつとして、

ネオニコ系農薬をはじめとする浸透性農薬の育苗期での施用が増えている。

浸透性が高く、効果が長持ちするので、

本田移植(田植え)後も殺虫効果を発揮する。

一方で、日本各地で赤トンボが減少している原因のひとつとして

指摘する調査結果なども現れてきている。

また堅い籾がらに守られている子実(コメ) では、

農薬が検出されるケースは少ないのだが、

ネオニコ系農薬では白米でも検出されることがある(玄米はもっと高い)。

こういった問題の解決策は何か。

有機・無農薬でのコメづくりを実践しながら、

減農薬のコメでもネオニコを排除した庄内協同ファームの

小野寺さんはあのとき、こう問うた。

「ネオニコが悪いからといって、他の農薬に変えればそれでいいんですか?」

 

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答えは、有機農業を支援する、ということに尽きるだろう。

高齢化とともに農業者の減少が激しくなる中で、

コストダウンも強いられる生産者たち。

残効性の高い農薬で省力化をはかろうとする農家を悪者扱いしても、

問題の解決にはつながらない。 

 

さて、最終回。 発題者は6人に及んだ。

 ・稲葉光圀さん (民間稲作研究所)

 ・大野和朗さん (宮崎大学准教授)

 ・後藤和明さん (らでぃっしゅぼーや農産部長)

 ・徳江倫明さん (FTPS代表、生きもの認証推進協会代表)

 ・冨井登美子さん (栃木よつば生協理事長)

 ・山田敏郎さん (金沢大学名誉教授)

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2014年6月14日

有機の拡大と脱ネオニコへの道筋

 

コメ展でのトークセッションを終えて生産者たちと一杯やって、

翌 6月6日(金) は農水省に出かけた。 

相手は 「生産局農産部農業環境対策課有機農業推進班」 で、

有機農業の拡大を推進していくためにどのような施策が有効か、

内部の勉強会を開くので来いという。

いろいろと各分野の意見を聞いているようだ。

 

その姿勢は評価しようということで、

有機農産物の流通状況と抱えている課題など、

僕なりに整理してお話させていただいた。

また要望や提案もいくつか提示したのだが、

さてどのような形にまとまっていくか、今後の動向に注目したい。

 

空振りだったのは、

生産者支援だけを考えるのでなく、消費(食べる) を応援する施策が必要だ

と訴えたのに対して、

生産支援の視点で進めるのが部局の立場である、

という回答が返ってきたことだ。

有機農業の推進とは総合施策のはずなのだが、

生産振興-販路拡大を後押しすると言いながら、

消費(者) に目を向けられないというのは、我々には不思議な話である。

「作る」 には 「食べる」 がセットされないとうまく回らないのに。

六本木でコメ展が開かれているのを知っているか、

の問いに 「いや・・」 と首を振られたのも、ガクッて感じ。

 

まあ失望していても始まらない。

聞く姿勢は持ってくれているので、

生産-流通サイドからもっと具体的な提案を、

つまり企画書を持ってぶつけることが必要なのかもしれない。

 

続いて 6月8日(日)。

「ネオニコチノイド系農薬を使わない病虫害防除を探るフォーラム」

第 3 回ワークショップ 「脱ネオニコチノイド系農業への地図を描く」。

 

ごめん。 一回でまとめるつもりだったのだけど、

続きは明日。

 



2014年6月12日

コメびとたちと語る、田んぼの未来

 

続いて 6月5日(木)。 

六本木・東京ミッドタウン内 「21_21 DESIGN SIGHT」 で開催中の

コメ展」 にて、

トーク・セッション 「田んぼの未来 2」 が開かれた。

 

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コメについて考える 「コメ展」 だから、

生きたコメづくりの現場につながる 「窓」 をつくりたい・・・ 

 

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コメづくりの現場が今どうなっているのか?

これからどんな日本、どんな未来を創っていくのか?

それぞれのコメづくりに賭ける思いをたっぷり語ります。

 

というわけで、竹村さんが表現する 「コメびと」(生産者) を 4名用意して、

ナビゲーターとして参加させていただいた。

 

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2014年6月11日

進めよう! 地域がつくる自然エネルギー社会

 

6月に入って、少々気持ちの落ち着かない状態になってしまっているので、

前回のブログ以降の動きを手短に辿ることでお許し下さい。

 

「ご当地エネルギー協会」 設立で盛り上がった一週間後の

5月31日(土)、場所は同じ 「Daichi & keats」 にて、

「大地を守る会 自然エネルギー食堂」

なる企画が催されたので参加する。

主催したのは 「顔の見えるエネルギーコンペ事務局」 のスタッフたちで、

すでに 「大地を守る会の活動レポート ブログ大地を守る」 にて

レポートされているので、詳細はそちらに譲りたい。

 

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第一回のテーマは 「地域がつくる自然エネルギー社会」。

前半は、持続可能なエネルギー社会に向けて、

現在の流れや方向について学ぶ。

講師は、 NPO法人環境エネルギー政策研究所の古屋将太さん。

 

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2014年5月25日

人格権を保証するエネルギー革命を!

 

「 生存を基礎とする人格権は、

 すべての法分野において最高の価値を持つ。」

「 多数の人の生存に関わる権利と電気代の高い低いの問題とを並べた

 議論自体、法的に許されないと考える。」

 

関西電力大飯原発(3、4号機) の再稼動差し止め訴訟に対する

福井地裁による画期的判決の余韻冷めやらぬ二日後( 5月23日)、

東京・丸の内にある千葉商科大学丸の内サテライトキャンパス(Galleria商.東京) で、

「全国ご当地エネルギー協会」 の設立総会が開かれた。

 

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発起人幹事の飯田哲也さん(環境エネルギー政策研究所代表)

による開会挨拶に続いて議長選出があり、

定款・規約・役員構成の説明など、議題はすべて承認・決議された。 

 

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2014年 5月 23日、

「全国ご当地エネルギー協会」 は一般社団法人として正式に発足した。 

北海道から九州まで、9ブロックから地区幹事が選出され、

代表幹事には会津電力(株)代表・佐藤彌右衛門さんが担ぎ出された。

挨拶する彌右衛門さん。

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2014年5月19日

25年目の「稲作体験」

 

「大地を守る会の稲作体験」

が、今年もスタートした。

1990年から始まって、ついに 25回目到達。

ここまでくれば、押しも押されもせぬ伝統行事だ。

大地を守る会の " 顔 " のひとつ、と言ってもいいだろう。

 

5月18日(日)、暑くなりそうな予感のなか、

待ちに待った 「田植え」 を迎える。

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千葉県山武市沖渡、佐藤秀雄さんの田んぼ。

今年は若干少なめだけど、

それでも 70名ほどの親子が集まってくれた。 

すっかり顔馴染みになったリピーターあり、初参加あり。

子どもたちは田んぼに着くや、生き物探しに取り掛かる。

子どもたちの生物に対する関心は本能のようなものだ。

 

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2014年5月15日

コメ展で " コメびとトーク " のご案内

 

六本木・東京ミッドタウンにある展示会場

「21_21 DESIGN SIGHT」 で開かれている 「コメ展」 で

トーク・セッションが企画されたので、ご案内させていただきます。

 

企画されたのは本展示会のディレクター・竹村真一さん。

 

  コメについて考える 「コメ展」 なのだから、

  会場内で閉じた展示でなく、生きたコメ作りの現場につながる

  「窓」 を作りたいと考えました。

 

  米作りの現場が今どうなっているのか?

  これからどんな日本、どんな未来をともに創っていくのか?

  そして米作りに賭けるそれぞれの思いを、コメ展の作品づくりに関わった

  デザイナーやアーティストとも共有したい。

 

「生産者を呼んでくれないか。」

この依頼に、大地を守る会として応えないわけにはいかない。

そこで今回は、以下の4名の方々に上京をお願いした。

 

〇 宮城県大崎市 千葉孝志さん (蕪栗米生産組合代表)

〇 山形県庄内町 菅原専一さん (みずほ有機生産者グループ代表)

〇 石川県加賀市 橋詰善庸さん (加賀有機の会代表)

〇 福島県喜多方市 浅見彰宏さん

  (福島県有機農業ネットワーク理事、「あいづ耕人会たべらんしょ」世話人)

 

生物多様性と米作りについて、

有機稲作の最前線について、

あるいは振り回される農政と米の現状について、

いずれ劣らぬ一家言の持ち主だ。

皆さん、忙しい時期にも拘らず、二つ返事で引き受けてくれた。

 

 トーク 「田んぼの未来2」

日程は 6月5日(木) 17:30~19:30。

竹村さんと戎谷でナビゲートします。

詳細はこちらから-

  http://www.2121designsight.jp/program/kome/events/140605.html

 

平日ですが、宮城・山形・福島・石川から

有機農家の生の声をお届けします。

たくさんの方々のご来場をお待ちします。

もちろんコメ展の展示も楽しんでいただけたら、嬉しいです。

 



2014年5月12日

人も生き物もつなぐ堰

 

5月4日、堰さらいの続き。

 

落木・木の枝・落葉や土砂をすくっては、

尾根の方ではなく谷の方に投げ捨てる。

そんなもんだから、よく溜まる場所ほど壁が年々高くなっていって、

さらにパワーが必要になる。

今年は若者を使って谷側の壁を削ったりもしながら

進んだ。

 

浚って進めば水がついて来る。

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貴重なサンショウウオの卵を発見!

 

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種類までは分からないが、いずれのサンショウウオも

環境省レッドリストでは絶滅危惧種にランクインされているはず。 

そっと隅に移して、前に進む。

(左下の緑色は、私の指です。)

 

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