大地を守る会: 2014年2月アーカイブ

2014年2月25日

大地を守る会の オーガニックフェスタ!

 

2月23日(日)、「大地を守る東京集会」 2日目。

「オーガニックフェスタ」 の開幕。

 

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メイン会場となる1階大展示ホールは 「オーガニックマルシェ」。

今年もたくさんの生産者・メーカーさんが出店してくれた。

この場を借りて、御礼申し上げます。

 

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長崎からは、長崎有機農業研究会(長有研)。

御大・松藤行雄さん自ら売り子に立って。

感謝です。 有り難うございます。

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すっかり定番となった、米の生産者軍団の勢ぞろい。

北海道から熊本まで、今日はみんな一体となって、

大地を守る会の米を PR 。

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野菜販売コーナーでも、

生産者が積極的に売り子に立ってくれた。

嬉しいね。

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京都からは、富士酢の飯尾醸造さん。

棚田を守り、

原料の米から無農薬でつくり続けてきた。

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秋山さんは、専門委員会「米プロジェクト21」 の

メンバーでもある。

 

駆け足で農産系のブースに挨拶回りして、

準備中の復興屋台に後ろ髪を引かれつつ、

3階の特別会議室に走る。

 

昨年6月に実施した 「放射能連続講座Ⅱ-第4回」 に続いて、

東京集会でも、麻布医院院長・高橋弘先生の講演が用意された。

野菜の持つ力-ファイトケミカルで、元気に生きる! お話。

 

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高橋先生が、ガンの患者さんたちのために開発した野菜スープの素

「ファイトケミカル・プラス」。

人参・玉ねぎ・カボチャ・キャベツの4種の野菜に人参の葉をプラスしたもの。

これらをすべて大地を守る会の野菜でやろう。

昨年の秋に入った頃から高橋先生とそんな話が進み、

「霜にやられる前に、人参の葉っぱを集めてくれないか」 と、

さんぶ野菜ネットワーク(千葉) にお願いしたのが、11月下旬だった。

かなりヒヤヒヤものだったけど、間に合った。

これまで畑で捨てられていた人参の葉。

実は根っこより栄養価は高い。

これを形にできたことが、今回の僕の隠れた自慢である。

 

階下ではお祭りが始まっているのだが、

80 名ほどの方が 3 階まで聞きに来てくれた。

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講演内容も、昨年6月よりさらに分かりやすく、

バージョン・アップされていた。

手抜きを許さない方なのだ。

 

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高橋先生との共同の仕事は、実はスープの素にとどまらず、

ファイトケミカルをテーマにした加工食品のラインアップが、

これから続々と登場してくる予定である。

来週には記者発表も予定されている。

今日のところは、乞うご期待! としておきたい。

 

さて、講演終了とともに高橋さんに御礼を言って、

今度は6階に上がる。

13時から、「お米の生産者と語ろう」 コーナーを始める。

 

お話いただいたのは、以下の7名の方々。

・あそ有機農園(熊本) 山本誠也さん。

・森の里工房(島根) 佐藤大輔さんと山崎大輝さん。

・蕪栗米生産組合(宮城) 千葉孝志さん。

・やまろく米出荷協議会(福島) 岩井清さん。

・みずほ有機生産者グループ(山形) 菅原専一さん。

・ライスロッヂ大潟(秋田) 黒瀬友基さん。

・おきたま興農舎(山形) 小林温(ゆたか)さん。

 

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それぞれに今の思いを語っていただいた。

「農業は一つの産業である前に、社会的保険のようなものではないか。

 農業が営まれることによって暮らしが成り立つ。

 息子は、むしろ将来性がある仕事だと言って継いでくれた。」(山本誠也さん)

「弥栄村が好きになって、実家も農家なのに、ここに住み着いた。

 山間地で農業をすることは、地域を守ることだと思う。」(山崎大輝さん)

「安全な米づくりに必死で取り組んできて、検査でも安全性は確認された。

 それでも風評被害は今も続いている。 正確な報道がほしい。

 補償はもらっても、一方で買い叩かれているのが福島の現状。

 有機の継続も厳しくなっていて、地域の力とは何か問い直している。」(岩井清さん)

 

進む高齢化、農地をどこまで守れるか、除草対策、

続く異常気象、TPP ・・・ 

みんな静かに、いつもの調子で語ってくれた、時に笑い合いながら。

しかし語られた視点は多岐にわたり、思いや悩みは深く、

まとめようがない。

下は祭りがピークを迎える時間帯。

準備不足もあり、部屋のセッティングも入りづらくしてしまったかとの反省もあり、

生産者には少々申し訳ない格好になったけど、

話し合える場を一つでも多く、

という意図を汲んでくれて、話をしていただいた生産者に感謝したい。

 

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結局、メイン会場は歩けず、見えずじまい。

去年もそうだったけど、ま、そういう役回りなんだろう。

しょうがないね。

そのぶん夜は、トコトン交流派と一緒に発散する。

例によって、僕の東京集会は、

翌朝、「ここはどこだ?」 をもって終了する。

 



2014年2月24日

「2014 大地を守る東京集会」開催。 裏会議もやったりして・・・

 

二日間にわたる 「大地を守る東京集会」 、無事終了。

とことん交流派の生産者とはとことん付き合って、ふた晩にわたり外泊。

寄る年波を感じさせる今日。

気がつけばソチ・オリンピックも終わったのね、って感じ。

 

羽生クンにもしびれたけど、浅田真央選手のドラマはまれにみる感動だった。

高橋大輔クンやレジェンド・葛西の苦闘の軌跡も落涙に値する。

皇帝エフゲニー・ヴィクトロヴィッチ・プルシェンコの言葉は、

歴史に刻まれることだろう。

「神は怪我でしか私を止められなかった。 『エフゲニー、もう充分だ』 と~ 」

キザな台詞を決められる選ばれた英雄。

世界中の椎間板ヘルニアスト(私の造語) にとって、

君は我々を導く、天空に輝く星だ。

そして、 「ビリになっちゃったけど」 と泣いた彼女。

4年後、「あの日があったから」 と、今度は君がドラマを作る番だ。

オリンピック開催にはドロドロした世界もあるけど、

アスリートたちのたたかいは、やっぱ感動を与えてくれる。

そんななかで、サイテー! の登場人物も現れた。

「またひっくり返った」 とか 「負けるのが分かっていながら・・・」

とかのたまわった政治家、森某氏。

貴方にはスポーツを語る資格はない。

こんなお方が五輪組織委員長とは、選手たちが可哀想過ぎる。

国民の一人として恥ずかしいので、できれば退場してもらいたい。


とか何とか、ワンワン吠えてないで、

東京集会のレポートを急げっつうの。 すみません。


2月22日(土)13:00、「2014 大地を守る東京集会」 の開幕。

場所はいつもの、大田区産業プラザ PIO。

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まずは、藤田和芳代表の挨拶から始まる。

例によって時間制限を無視したスピーチ。

しかし、、、今年はいつもより  " 主張 "  に気合が入っていたように思う。

特に、脱原発の思いには熱がこもってたね。

原発と食の安全は共存できない! きっちり訴えてくれた。


ただちょっと気になったのは、反 TPP のくだり。

" TPP が合意されても負けない一次産業づくり "  

はもちろん我々が進めなければならないテーマなのだが、

あまりそこを力説してしまうと、場合によっては曲解される可能性がある。

諦めてんじゃないの、とか、結局認めてんじゃないの、とか。

あるいは敵に利用されるかもしれない。

やはりここは断固反対! でやり切ってもらいたいと思った次第である。


続いて、東京集会では初披露、

「配送員マイスター」 表彰式。

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生産者・メーカーさんが丹精込めてつくられた品々を、

会員宅にお届けする最終ランナー。

正確かつ丁寧、誠実なコミュニケーションを心がけながら、

雨の日も風の日も、猛暑の日も酷寒の日も、走り続ける彼ら配送員たち。

その中でも特に優秀と認められた者に贈られる称号が 「配送員マイスター」。

今年は、このハレの舞台で表彰して皆さんに見てほしい、となった


表彰するのは、CSR運営委員の消費者会員、見澤 海さん。

「私たちは普段、配送員の方たちを通して大地を守る会を感じています。

 いつも本当に有り難う。」

今年の表彰は 3 名。

「入社して 〇 年。 マイスターとして認められることが目標でした。」

「これからは後輩の指導にも頑張らねばと、気を引き締めています。」

頼もしいね。 これからも頑張ってください。

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次は、

「顔の見える自然エネルギープラン・コンペ」 の報告。

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生産者の自然エネルギーへの取り組みを支援しようと、

昨年 5 月に行なわれたコンペ の報告。

その支援が、形になって登場した第 1 弾が、これ。

会津・喜多方「大和川酒造店」 が蔵に設置した太陽光発電の

エネルギーによってつくられた、お米シャンパン(発泡性日本酒)。

名づけて 「おひさまスパークリング」 の誕生。

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宅配では、メニュー112(3/3~配布、3/17~配送) で登場。

美味い! はず。

飲むことで、エネルギーの地域自給を支える輪が広がる。

大地を守る会らしい、ひとつの形が生まれた。 いいね。


続いて、「もっと知りたい大地を守る会」 と題して、

生産者やメーカーさんたちのリレー・トークが展開されるのだが、

僕はここで 6 階の会議室に移動して、

直前になって設定された外部の会議に参加することになってしまった。

仮称 「ご当地エネルギー協会」 第 0 回準備会。


実は ISEP(環境エネルギー政策研究所) 所長の飯田哲也さんから、

会議室が空いていたら使わせてほしい、という連絡が入ったのが18日。

大和川酒造店代表で会津電力の仕掛け人でもある佐藤弥右衛門さん

この日はここにいるということで

蒲田で会議をやろうということになったのだ。


急きょ準備された会議に、遠くは兵庫県宝塚市から、

13人のメンバーが集まった。

いよいよ、各地で進む自然エネルギーのネットワーク組織が結成される。

しかもただの情報交換レベルではない。

21世紀の新しい電事連(電気事業連合会) 、" 僕らの電事連 "  をつくらないか!  

というノリである。


設立発表は 3.11 に、と決まった。 

あれから 3 年。 各地で広がりつつあるエネルギーの地産地消、

誰が名づけたのか 「ご当地エネルギー」 の、全国組織が誕生する。

結成式では、ぜひ 「おひさまスパークリング」 で乾杯してほしい!

とお願いするのを忘れた。。。


会議終了後、交流パーティへとなだれ込む。

鏡開きは当然、いつもの 「種蒔人」。

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今回は、大雪被害に遭われた生産地の、

一日も早い復旧を応援するための緊急募金も呼びかけられた。


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雪の影響で、残念ながら欠席になった生産者も多い。

こういう時に力を発揮できる大地を守る会でありたい。

 

会議室をタダで提供した替わりに、

飯田さんにもスピーチをお願いした。 

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会津電力へのエール、そして

全国各地で立ち上がってきた自然エネルギーの輪によって

次の時代を創造していくことを、ここで皆さんと確認しようではないか。

オーッ! てなもんで。 

 

あとは、飲み、語り合い、、、

東京集会一日目の夜は、ざわざわと更けてゆくのでありました。 

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2014年2月19日

オーガニックフェスタで、お米の生産者と語り合う場を

 

焦って焦ってしているうちに、

大地を守る東京集会 2014」 が、今週末に迫ってきた。

ここで一つの案内をお許し願いたい。


東京集会はいつも、前年の夏には実行委員会が結成され、

準備がスタートする。

年末にはほぼすべての企画が出揃ってきて、

予告チラシなどの制作も動く段階になっている。

そんなスケジュール感は先刻承知のベテランなわけだけど、

実は年末ギリギリになって新たな提案を出してしまったのだった。

きっかけは、米のメニューのひとつとして販売していた

「日本の原風景・里山の棚田米」 シリーズが、農林水産省主催の

フードアクションニッポン・アワードで、商品部門の 「最優秀賞」 を受賞 したことだ


我が専門委員会 「米プロジェクト21」 では、

事務局スタッフがすべて本業のほうの企画に回っていて、

とても独自に出展する余裕もなかったのだけど、

「みんなが集まる東京集会だから、やっぱささやかでも紹介の場は用意したい」

となった。 

言ってしまったのは自分である。 言わせたのは酒である。

吾輩は懲りない猿である・・・ てな感じで、引くわけにいかなくなった。

実行委員会に掛け合ってみたら何と! 6階の会議室がひとつ空いているよ、と。

ハマっちゃったよ。 本当に、やるしかなくなった。。。

1月の中旬頃にもなると、今度は逆に実行委員会から、

「ホントにやるんだよね」 「もうパンフレットには載せられないよ」 の波状攻撃。

「やるっつってんだろ!」 と強気で開き直りながら、

裏では農産・米担当をおだてたり頭下げたりしながら、

何とかギリギリ段取りつけた次第。


ということで、、、

2月23日(日)の 「オーガニックフェスタ 2014」 にて、

以下の特別セッションを行ないます。 どうぞ奮ってご参集ください!! 


お米の生産者と語ろう

 ~ 田んぼと台所が守る未来を ~


◆ 会場 : 6 階 「特別会議室 E」

◆ 時間 : 13:00~16:00

◆ 内容 : 

  ① お米 4 種類の食べ比べ 

  ② 生産者トーク

     Ⅰ) 森の里工房(島根) 佐藤大輔さんが語る 『 棚田の力 』

         - 「日本の原風景・里山の棚田米」 最優秀賞受賞を記念して

     Ⅱ) 蕪栗米生産組合(宮城) 千葉孝志さんが語る

        『渡り鳥と共生する田んぼの世界』

        - 水生生物にとっての貴重な湿地として、世界で初めて

          田んぼがラムサール条約に登録された場所からの報告

     Ⅲ) リレー・トーク  『オレにもしゃべらせろ!』

       ≪発言予定者≫

        ・ やまろく米出荷協議会(福島) 岩井清さん

        ・ みずほ有機生産者グループ(山形) 菅原専一さん

        ・ ライスロッヂ大潟(秋田) 黒瀬友基さん

        ・ あそ有機農園(熊本) 山本誠也さん  


フェスタも最高潮に盛り上がってくるであろう時間帯なので、

6 階まで上がって来てくれるだろうか。 しかも

正式プログラムにもおそらく一行程度しか書かれてないだろうし・・・

ということで、せめてこの場で PR させていただきました。


生産者の方々には、飛び入り大歓迎です。

小さな部屋なので、じっくりと語り合いましょう。

お題は自由です。 TPP でも、減反問題でも、自給率でも、栽培技術でも。

ただし人の悪口と喧嘩はご法度。

行儀の悪い人には 「退場」 を命じる場合があります。

以上




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