2007年7月 3日

獅子ヶ鼻湿原-水と妖精の森

 

とんぼと田んぼの庄内ツアーから

 

鳥海山麓・獅子ヶ鼻湿原の湧水

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滝のような激流。この圧倒的な水量。

とてもこのすぐ奥から湧き出ているなんて、信じられない。

 

この水が川を形成し、また地下に染み込み、

水田地帯を潤す。


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ブナの原生林もある。

長い風雪に耐え、鬼神ここに宿る。

人はこの樹を 『ニンフの腰かけ』 と呼んだ。

ブナの腕に抱かれて眠る森の精霊を見たのだろうか。

 

水の源にはブナ林が似合う。特に東北では、そう思う。

"1尺のブナ1本で1反の田んぼを潤す" と言われるほどの保水力を持つブナ。

 

水と森に感謝する心に、妖精もその姿を現わし、微笑んでくれたのかもしれない。

 

※「ニンフ」とは、ギリシャ神話に出てくる森の妖精のこと。

※「一尺」=約30cm。「1反」=300坪、約10a(1,000㎡)。



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