2007年10月20日

カーギルとIPコーン視察

 

先週のネタがまだ2本ほどあったのに、もう週末。

しかも後半は、来週の仕事もいくつか前倒しでやっておかなければならず、

どうにも書く時間が取れずじまいとなってしまった。

 

というのも、明日(21日)から26日まで、アメリカなのです。


行き先は、ミネソタ州ミネアポリス。

そこで、かの世界の穀物メジャー (わたくしふうに言えば、帝国主義の牙城)、

カーギルの本社に出向き、

バイオエタノール増産などによって急騰するトウモロコシの生産状況を聞きとり、

イリノイ州からアイオワ州と回って、

Non-GM(非遺伝子組み換え)コーンの生産現地を訪ねてきます。

 

カーギルといえば、

種子会社のモンサント社とタッグを組んで、GM作物を世界中にばら撒いている会社、

というのが我々の一致する認識なのだけれど、一方で、

Non-GMの飼料用コーンもまた、彼らの手のなかにある、のです。

 

アメリカの農家はだいたいが合理主義的なビジネスマンであって、

彼らは、どちらがより儲かるかで種子を選択するのだそうだ (カーギルジャパンの方の説明)。

ちゃんとプレミアムがつけば、Non-GMも作る。

実際に多くの農家が、GMもNon-GMも両方作っている、とのこと。

なので今回の視察も、正確には、Non-GMコーンというより、

IP(分別)コーンの視察ということになります。

 

そんな日本人の胃袋を牛耳るお国で、いま、コーン価格が急騰していて、

農民はどんどん収益性の高いGMコーンへと、なだれ現象が起きている。

Non-GMコーンの確保は、断崖絶壁状態へと追い詰められつつあるのです。

 

さて、どこまで見てこれるか、行ってみないと分からないけど、

カーギル社が案内してくれる、というので、見に行ってきます。

 


と、そんなわけで前夜にバタバタと荷造りしながらTVをつけると、

NHKで 「日本の、これから-どうする?私たちの主食」 なる討論会をやっている。

 

後半しか観れなかったけど、どうも皆さん少し興奮気味で (こういう番組ではありがち、

しかもどれも何かが欠けているような印象。

 

何よそれ?-と思ったのは、前に座っていた経済学者の「規模拡大」論でした。

この人の規模拡大とは、たんに経営面積の増大という意味以上のものではないようで、

ちょっと噴飯モノの感あり。

 

ま、いずれ決着をつけなければならないテーマだが、

今はそれどころではない。

現地の天候をどうシミュレートするか、上着をどれにするか、が決まらないのだ。

 

では、みやげ話を乞うご期待、
ということで、一週間ほどお休みします。

 



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