大地を守る会: 2010年3月アーカイブ

2010年3月28日

Deli 開店

 

本日、東京駅改札内・サウスコート(旧メディアコート) 内に、

「エキュート」 開業。 同時に 「大地を守るDeli」 も、無事オープンしました。 

 

心配で、気になって、埼玉は飯能の奥地から様子を見に来てみました。

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スタッフも、ここまでの疲れを見せず、張り切ってくれてます。

先日誰かが叫んだ 「火の車!」 ではありませんので、ご心配なく。

日本語、勉強しろ!っつうの。 なんて、あんまり人のこと言えないか。

 

ま、こんな様子です。

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丸の内側の中央口と南口の間、中央線のエスカレーターを降りると

すぐに目につく、なかなか好位置にある。 

 


人が多いのは初日ということもあるでしょうが、とはいえここは東京駅。

朝、昼、夕、夜と人の波は絶えません。

朝8時開店に始まって、閉店は22時 (日曜・祝日は21時まで) 。

こんな日が1年365日、続きます。 

大丈夫か、大地を守る会・・・ 頑張らなくっちゃね。

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「エキュート東京」 のキーワードは、

" 東京人におくる ニッポン Re-STANDARD " 。

日本のイイモノを現代のライフスタイル向けに編集し、

日本のモノで暮らす日本の生活シーンを提案する。

このテーマで、31ショップが食や文化で競うことになる。 

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「 大地を守るDeli 」 自慢の定番品は、

「10種類の季節野菜サラダ」 に 「季節の香味野菜たっぷりから揚げ」、

「山形村短角牛のコロッケ」、「ヘルシービューティー弁当」 。

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フードマイレージ - POCO の表示もあります。

 

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こんなふうに、サラダ、揚げ物、弁当、そして野菜に果物などが、

常時30品目並びます。

 

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一人暮らしの娘と息子用に、サラダとキーマカレーと短角牛コロッケを買いました。

レジに時間がかかりすぎる感があります。 早く慣れるようにね。

 

帰りは広尾の 山藤 で、久しぶりに家族で食事。

Deli の自慢をして、お土産を渡して、調子に乗って、飲む。

本日は、種蒔人でなく、「長四郎」 を一本、空ける。

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原料米は、新潟の神田長四郎・長平親子による作品。

神田さん、美味しかったですよ。

ご馳走様でした。

 



2010年3月23日

東京駅に 「 大地を守る Deli 」 !

 

一ヶ月前には、大宮駅エキュートで2週間限定の販売をやったと思ったら、

今度は、東京駅構内に出店!という話。

しかもこれは催事ではなく、常設店舗なのであります。

 

東京駅改札内・サウスコート (丸の内側) の商業スペース

エキュート東京」 (今はまだ工事中のところ) に、

3月28日の日曜日、「大地を守る Deli 」 がオープンします。

 

デリってなに?世代ですので、名前に関する質問はお断りします。

四半世紀前の時代に、「頑固な八百屋」 と幌に描いたトラックを転がしていた若者としては、

ここは 「大地を守る惣菜屋」 だろうが! とか言いたいところですが、

ハイハイ (≒ うるさいかも ) 、てなもんで。

 

古い奴ほど新しいものを欲しがるものでございます(鶴田浩二)・・・

とか言ったところで、たそがれのダンディズムを受け止めてくれる若者は

21世紀には存在しないようで。

あの説教臭いオヤジに突っかかっていた若僧(水谷豊) も今や、

相棒を従えたデカになっちゃってるし。

 

ま、見当違いのぼやきはそこまでとして、要するに、

大地を守る会の食材を使ったオリジナル惣菜が毎日約30品目!(ホントか?)、

東京駅構内のお店に並ぶわけです!! (うう~、こんな時代が来るとは・・・)

 

ただ今、こんな感じで準備が進んでいます。

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エキュート東京では、新装開店に向けて、

インターネットでも、「ecute 東京物語 公開中。

「大地を守る Deli 」 のプレゼンもやってくれています。

「おいしい野菜は大地を救う!」 だって。

というわけで、野菜も少しは置かせてもらいます。

 

28日オープンに向け、スタッフは必死の形相になっていて、

今日、「火の車です!」 と報告したスタッフがいました。 もうかよ。。。。

 

季節の野菜サラダ、短角牛のコロッケなどなど、オリジナル惣菜を用意して、

皆様をお待ちします。

しかも東京駅内で初めて、フードマイレージを表示したお店が登場するのです。

東京駅経由とかで降りた際には、まじ必見、だけじゃなく、

ご利用いただけると嬉しいです。

 


 



2010年3月 3日

進化する我らの伝統-「大地を守る東京集会」(続)

 

さて、「たんぼスケープ」 のプレゼンを終えたあとは、

専門委員会 「米プロジェクト21」 のブースに張りつく。

1年間の活動を紹介するとともに、生物多様性農業支援センターが制作した

DVD「田んぼ」 の上映、バケツ田んぼセットのプレゼント、などを準備する。

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昨年の秋、「稲作体験」の最後に子どもたちでこしらえたコラージュが可愛い。

 

「お米クイズ」では、田んぼの畦に生える草と蝶の関係を、さりげなく伝える。

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シロツメグサ(クローバー) にはモンキチョウ、というような関係が自然界にはあるのだけれど、

雑食動物であるヒトは、そんなナイーヴな生命のつながり(鎖)を無頓着に壊している。

 

稲作体験で子どもたちの尊敬を一身に集める陶(すえ)ハカセが、

例年展示していたビオトープのジオラマを改良して、

今年はプチ・ビオトープを用意してくれた。

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しかもキットは一個一個、陶さんの手づくりである。

 

稲作体験に参加してくれた子どもたちが、すえセンセーを見つけ、

ブースに飛び込んできた。

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すっかりはめられて、プチ・ビオトープ作りにチャレンジ。 恐るべし、陶ワールド。

 

向かいのブースでは、お米の生産者たちが合同で、

賑やかにマス売りを展開。

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他の生産者やメーカーさんたちのブースは全然回れず、

紹介できなくてすみません。 とにかくどこも賑わったようで、よかったです。

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どこも回れないなかで、人の入りが気になったのは、こちら。

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「未来の食卓」上映会。

東京集会で上映して、各地での上映会を呼びかけてはどうか、と提案した手前、

ご覧になった方々の感想など聞いてみたいと思う。

「疲れた生産者がやってきて寝る場所にならないか」

と心配した職員がいたようだが、これを見て寝る生産者がいたなら、

そんな方には 「大地」 からお引取り願ったほうがいい。

 

餅つきコーナーは、他の米プロ・スタッフ+職員の応援隊できっちりやり切ってくれたようで、

餅つき指導を担ってくれた佐原自然農法研究会からは、

「来年も我々にやらせてもらいたい」との、ご機嫌な決意表明が届いた。 良かった、良かった。

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本大会終了後の交流会には何と600人の参加、とのこと。

芋洗い状態だ。

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みんな余韻を引きずっていて、もっともっと交流を楽しみたい、話をしたいって感じで、

二次会、三次会・・・帰れなくなった奴らでカラオケ、と蒲田の夜は続くのだった。

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前回お伝えした宮城の高橋伸くん(写真右)。

つなぎのまま電車に乗って、二次会に突入してきた。

「新幹線で周りから引かれちゃいましたよ。」 

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こういうノリは、嫌いじゃない。 本音を言えば、大好きだ。

 

蒲田でそのままビジネスホテルに一泊。

3時半という時間にもかかわらず、入れてくれたホテルに感謝。

 

二日目は港区会場に直行。

テーマがまた恐ろしい。 「大地を守る会のお酒について知ろう!」。 

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僕は、大地を守る会の日本酒開発の歴史やコンセプトを話す役割を

仰せつかっていたものの、頭はボケて、なおかつ激しいだみ声。

かなりヤバイ昔話を披露したり、種蒔人では大事な基金の話を抜かしたりと、散々な出来。

しかしそこは天鷹酒造さんや林農園さんなどプロの方がしっかりフォローしてくれて、

酒客たちには知識欲までくすぐられながらの、楽しい酒席になったのではないだろうか。

 

そしてなぜか、終了後・・・・・

事務局もあずかり知らない連絡網がはたらいたようで、

他の会場から続々と  "  懲りない人たち  "  が集まってくる。 

夕方から、またしても大宴会。

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もう勘弁してくれ!!! 

時計を見たら深夜1時を過ぎていた、という記憶がかすかに残っているが、

誰と何を話したのか、思い出せない。

 

カメラには、こんな写真が残っている。

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阿蘇の大和秀輔さんではないか。

日本酒をラッパ飲みしているのではなく、マイク代わりにして唄っているの図。

「エビちゃんも、全然出ない声でなんか唄ってたよ」 と聞かされた。

 

藤田会長も生産者・消費者と一緒になって、

まるで歌声喫茶ふうに合唱している写真もあったが、個人情報に触れそうなので、

アップはやめておきたい。

 

最後に、若いスタッフ諸君へ。

みんなそれぞれ自分の持ち場でしっかり働いてくれたようで、嬉しい。 

もちろん至らない点も多々あったことだろうが、反省は次に生かして、

この伝統を 「守る」 のではなく、 「進化」 させていってもらえることを願っています。

 



2010年3月 2日

進化する我らの伝統-「大地を守る東京集会」

 

2月27日(土)-「2010だいちのわ ~大地を守る東京集会~」 。

 蒲田にある 「大田区産業プラザ Pio」 にて開催。 参加者 約2,500名との報告。

2月28日(日)-「だいち交流会」 。 

 首都圏13ヶ所に分かれての生産者と消費者の交流会。

 延べ人数は集計中のようで、まだ発表されず。

 

二日間にわたる僕らの 「東京集会」 が終了した。

土曜日の夜から喉がつぶれ、日曜日の夜には声が出なくなり、

月曜日から風邪の症状が本格的に出てきて、ちょっとやばい状況にいたる。

今日は一日、中間管理者のための訓練(研修) を受ける予定だったのだが、

パスして最低限の仕事だけやっつけて上がらせていただく。

過去28回の東京集会経験でも、ここまできつい年はなかったような気がするな。

(病院のベッドに伏していて欠品となった12年前は別として。)

 

「東京集会」 二日間の全体の概要については、昨年開設された公式ブログ

「大地を守る会の活動レポート ~ブログ大地を守る 」 に譲ればいいよね。

(大地を守る会の活動を幅広くレポートするブログ。 楽しい食のイベントはだいたいこっち。)

僕は僕なりの、二日間の総括をしなければならない。

 

一日目のミッションは、ふたつ。

専門委員会 「米プロジェクト21」 に与えられた出展ブース&餅つき大会、

そして偉そうに予告した 「たんぼスケープ」 の成功である。

正直、ブースと餅つきはスタッフが動いてくれていたので、

個人的には、この日は後者に賭けていた、といっても過言ではない。

 

2月27日午後2時 「たんぼスケープ」 サイト・オープン!

を告知してから、生産者の反応が他と違う、という印象を持った。

 "  大地に言われたから投稿してみるか  " とかではなくて、

何か特別な期待を持って面白がってくれている、という感じだったのだ。

それだけに、内心かなりの緊張感も持ちながらの  "  ぶっつけ本番  " 突入だった。

 

午後2時、予定通り、特設ステージでトークセッションの開始。

トップバッターが、このサイトを制作してくれたELP代表、竹村真一さんである。

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左が竹村さん。 右がナビゲーター役を指示された私。

竹村さんに 「たんぼスケープ」 のコンセプトを語っていただく。

 


竹村さんとのお付き合いは、もうかれこれ24年になるか。

最初のつかみが、心にくい。

「僕の息子はいま19歳ですが、彼の体は隅々まで大地の食べ物でつくられています。

 この場を借りて生産者の方々に御礼申し上げたい。」

 

竹村さんと仕事でもご一緒するようになったのは、

2005年に始まった 「100万人のキャンドルナイト」 から。

その運動を広げる原動力となった、素ん晴らしいウェブ・サイトをつくってくれたのが、

僕らが竹村チームと呼ぶ 「ELP (Earth Literacy Program)」 のスタッフたちである。

今や世界中に広がったキャンドルナイト・ムーヴメントをつなぐ 「窓」 として、

環境関係のホームページ部門で賞も獲得した傑作である。

 

竹村さんはキャンドルナイトのウェブ・サイトや、自ら開発した 「触れる地球」 を映しながら、

私たちは今、世界がつながっていることをみんなで共有できる、

新しいコンテンツを獲得しつつあることを力説した。

「たんぼスケープ」 はまさにその文脈の中で編み出されたものである。

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たとえば田植えが、石垣島から始まり北海道へと北上してゆく様が、

日本列島の美しい水田風景とともにアップされてゆく。

ウチの田んぼではこんなに生きものたちが賑わっていると、虫たちの姿が登場する。

あの峰にこんな雲がかかったよ、明日は雨か?

そんな楽しい絵が日々日本地図上に映し出され、一人一人の生きている姿が

共感をつないでゆけたら、どんなに楽しいことでしょう。

 

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                                                                         (撮影:カイザーOnozuka )

マスコミは暗い話題ばかりを追い掛けていて、

まるで未来はないかのような錯覚に陥るけれど、そんなことはない。

明るい話題もいっぱいあるんだということを、私たちは伝え合う必要があります。

ああ、ここで、こんな人たちが、こんな思いで米を育てている。

この国はまだ捨てたもんじゃない! 

と思えるようなつながりを作り出したいのです。

 

今年は生物多様性の年ですが、このサイトに集まってくる画像やコメントが

この国の生物多様性を語るものになれば、

僕はこれを名古屋の国際会議(COP10) に持ち込みたい。

 

みんなの手で織りなす生物多様性の国、か・・・・いいなあ。

 

しかし、残念ながら、このトークの場で

 「さあ、サイトがいま、オープンします!」 - と同時に投稿がポッポッと点灯して~

という演出は叶わなかった。

さすがにぶっつけ本番というのは無茶な要求だったようだ。

キャンドルナイトの美しい仕掛けを作った制作担当・アラカワ氏の力をもってしても。

バグというのは発見されてからつぶしていくもので、

試運転の時間があまりになさすぎた。

 

投稿してから駆けつけてくれたり、ケータイに写真を撮ってきてくれた生産者の皆さん。

ごめんなさい。 私が演出優先で強引過ぎたようです。

特に!

「これから行くぜ!」のメッセージを入れて、そのつなぎ姿のまま新幹線に飛び乗って

やってきた宮城・中田町の高橋伸くん。 申し訳ない、ホント。

 

いま画面はだんだんと安定化に向かっています。

正常にサーバーに残された投稿についてはアップできると思いますが、

最初に投稿されたもののいくつかは消えたかもしれません。

 

どうかこれに懲りず、みんなで新しい世界をつくりあげる

「僕らのサイト」 として進化させていきたいと願っています。

バンバン投稿してほしい!

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すみません。 体調思わしくなく、続きは明日に・・・・・。

 

最後に、竹村さんのトークに対する心に残った感想をひとつ。

キムチでお馴染み、韓国食品のミンさんから。

 

  「韓国にはね、言葉は種である、という言葉があるの。

   竹村さんのトークは、まさに " 種 " だと思った。」

 



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