2010年3月 2日

進化する我らの伝統-「大地を守る東京集会」

 

2月27日(土)-「2010だいちのわ ~大地を守る東京集会~」 。

 蒲田にある 「大田区産業プラザ Pio」 にて開催。 参加者 約2,500名との報告。

2月28日(日)-「だいち交流会」 。 

 首都圏13ヶ所に分かれての生産者と消費者の交流会。

 延べ人数は集計中のようで、まだ発表されず。

 

二日間にわたる僕らの 「東京集会」 が終了した。

土曜日の夜から喉がつぶれ、日曜日の夜には声が出なくなり、

月曜日から風邪の症状が本格的に出てきて、ちょっとやばい状況にいたる。

今日は一日、中間管理者のための訓練(研修) を受ける予定だったのだが、

パスして最低限の仕事だけやっつけて上がらせていただく。

過去28回の東京集会経験でも、ここまできつい年はなかったような気がするな。

(病院のベッドに伏していて欠品となった12年前は別として。)

 

「東京集会」 二日間の全体の概要については、昨年開設された公式ブログ

「大地を守る会の活動レポート ~ブログ大地を守る 」 に譲ればいいよね。

(大地を守る会の活動を幅広くレポートするブログ。 楽しい食のイベントはだいたいこっち。)

僕は僕なりの、二日間の総括をしなければならない。

 

一日目のミッションは、ふたつ。

専門委員会 「米プロジェクト21」 に与えられた出展ブース&餅つき大会、

そして偉そうに予告した 「たんぼスケープ」 の成功である。

正直、ブースと餅つきはスタッフが動いてくれていたので、

個人的には、この日は後者に賭けていた、といっても過言ではない。

 

2月27日午後2時 「たんぼスケープ」 サイト・オープン!

を告知してから、生産者の反応が他と違う、という印象を持った。

 "  大地に言われたから投稿してみるか  " とかではなくて、

何か特別な期待を持って面白がってくれている、という感じだったのだ。

それだけに、内心かなりの緊張感も持ちながらの  "  ぶっつけ本番  " 突入だった。

 

午後2時、予定通り、特設ステージでトークセッションの開始。

トップバッターが、このサイトを制作してくれたELP代表、竹村真一さんである。

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左が竹村さん。 右がナビゲーター役を指示された私。

竹村さんに 「たんぼスケープ」 のコンセプトを語っていただく。

 


竹村さんとのお付き合いは、もうかれこれ24年になるか。

最初のつかみが、心にくい。

「僕の息子はいま19歳ですが、彼の体は隅々まで大地の食べ物でつくられています。

 この場を借りて生産者の方々に御礼申し上げたい。」

 

竹村さんと仕事でもご一緒するようになったのは、

2005年に始まった 「100万人のキャンドルナイト」 から。

その運動を広げる原動力となった、素ん晴らしいウェブ・サイトをつくってくれたのが、

僕らが竹村チームと呼ぶ 「ELP (Earth Literacy Program)」 のスタッフたちである。

今や世界中に広がったキャンドルナイト・ムーヴメントをつなぐ 「窓」 として、

環境関係のホームページ部門で賞も獲得した傑作である。

 

竹村さんはキャンドルナイトのウェブ・サイトや、自ら開発した 「触れる地球」 を映しながら、

私たちは今、世界がつながっていることをみんなで共有できる、

新しいコンテンツを獲得しつつあることを力説した。

「たんぼスケープ」 はまさにその文脈の中で編み出されたものである。

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たとえば田植えが、石垣島から始まり北海道へと北上してゆく様が、

日本列島の美しい水田風景とともにアップされてゆく。

ウチの田んぼではこんなに生きものたちが賑わっていると、虫たちの姿が登場する。

あの峰にこんな雲がかかったよ、明日は雨か?

そんな楽しい絵が日々日本地図上に映し出され、一人一人の生きている姿が

共感をつないでゆけたら、どんなに楽しいことでしょう。

 

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                                                                         (撮影:カイザーOnozuka )

マスコミは暗い話題ばかりを追い掛けていて、

まるで未来はないかのような錯覚に陥るけれど、そんなことはない。

明るい話題もいっぱいあるんだということを、私たちは伝え合う必要があります。

ああ、ここで、こんな人たちが、こんな思いで米を育てている。

この国はまだ捨てたもんじゃない! 

と思えるようなつながりを作り出したいのです。

 

今年は生物多様性の年ですが、このサイトに集まってくる画像やコメントが

この国の生物多様性を語るものになれば、

僕はこれを名古屋の国際会議(COP10) に持ち込みたい。

 

みんなの手で織りなす生物多様性の国、か・・・・いいなあ。

 

しかし、残念ながら、このトークの場で

 「さあ、サイトがいま、オープンします!」 - と同時に投稿がポッポッと点灯して~

という演出は叶わなかった。

さすがにぶっつけ本番というのは無茶な要求だったようだ。

キャンドルナイトの美しい仕掛けを作った制作担当・アラカワ氏の力をもってしても。

バグというのは発見されてからつぶしていくもので、

試運転の時間があまりになさすぎた。

 

投稿してから駆けつけてくれたり、ケータイに写真を撮ってきてくれた生産者の皆さん。

ごめんなさい。 私が演出優先で強引過ぎたようです。

特に!

「これから行くぜ!」のメッセージを入れて、そのつなぎ姿のまま新幹線に飛び乗って

やってきた宮城・中田町の高橋伸くん。 申し訳ない、ホント。

 

いま画面はだんだんと安定化に向かっています。

正常にサーバーに残された投稿についてはアップできると思いますが、

最初に投稿されたもののいくつかは消えたかもしれません。

 

どうかこれに懲りず、みんなで新しい世界をつくりあげる

「僕らのサイト」 として進化させていきたいと願っています。

バンバン投稿してほしい!

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すみません。 体調思わしくなく、続きは明日に・・・・・。

 

最後に、竹村さんのトークに対する心に残った感想をひとつ。

キムチでお馴染み、韓国食品のミンさんから。

 

  「韓国にはね、言葉は種である、という言葉があるの。

   竹村さんのトークは、まさに " 種 " だと思った。」

 


Comment:

がっつりフルネームで紹介していただき…

いえいえ、こちらこそ遅くまで付き合ってもらい疲れたでしょうねw

今年はさらに進化します!!

農民カフェ一緒に行きましょうね♪

from "Anonymous" at 2010年3月 4日 22:21

3次会までご苦労さまでした。
確かに飲み過ぎました。
私も、翌日はきつかった〜
田んぼスケープ 今後を楽しみにしております!

from "yata" at 2010年3月 6日 08:42

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